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「たばこ臭いキス」が苦手な人の割合は? パートナーを傷つけない対処法5つ

キスをする時に気になるたばこのにおい。パートナーにやめてほしいと思っても、相手の嗜好を真っ向から否定するのはNG。では、どういった伝え方なら相手を傷つけないのでしょうか? 今回は、恋愛コラムニスト浅田悠介さんに対処法を解説してもらいました。

大人になるとは、色んなキスの味を知るということです。

夏祭りのあとのかき氷シロップ味もあれば、歯磨き粉の味もあって、宇多田ヒカルさんの『first love』のように「ニガくてせつない香りのする最後のキス」もあるでしょう。

うむむ。たばこ味のキスなんて、大人の色気たっぷりですよね。めちゃくちゃハードボイルドな感じがします。

しかし現実と歌の歌詞は違います。

実際、喫煙者とのキスって、そんなに綺麗なものなのでしょうか。煙のにおいや、口臭とか、あると思うんです。いや、急に現実的ですみません。

今回のテーマは「たばこを吸うパートナーとのキスにまつわる悩み」についてです。

パートナーが喫煙者で、何かと注意しづらい貴女に。一緒に考えてみましょう。

たばこを吸った後の彼がキスを迫ってきたらどうする?

では直球の話題から行きましょう。

以前マイナビウーマンにて「Q.彼がタバコを吸った後キスしてこようとしたら、どうしますか?」というアンケートを実施した際、その結果は以下のようなものでした。

「キスする」(21.1%)
「キスしない」(78.9%)
※有効回答数152件

なんと約8割の女性が「キスしない」を選んだのです。ちょっと衝撃ですよね。全然、宇多田ヒカルさんの歌詞のようにAUTOMATICにはいかないようです。

詳しい意見を見てみましょう。

・「ニオイで分かるので、反射的に顔をそむけてしまう」(34歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

・「タバコの香りが好きじゃないから」(34歳/機械・精密機器/秘書・アシスタント職

以上から、多くの女性が、たばこのにおいを気にしていることが分かります。

そもそも苦手、という感じのようです。あの鼻の奥にむっとくるにおいは、非喫煙者からすると、意識がtravelingしてしまいそうですよね。

恐らくですが、喫煙者の男性は「多くの女性がたばこのにおいを気にしている」ということに気づいていないのだろうとも思います。

たばことキス問題。パートナーを傷つけない対処法5つ

男性側は好んで吸っているけれど、正直、女性側はにおいを嫌っている。

しかし、たばこを吸うこと自体は個人の嗜好。悪いことをしているわけではありません。

だからこそ「正直、キスの時だけでも気をつけてほしい」と伝えてもいいのか気になるところですよね。

そこでパートナーを傷つけずに「たばこが苦手」だと伝える方法や、工夫を解説します。

(1)そもそも伝えるべきなの?

これに関しては「伝えてもOK」かと思います。

中には「たばこのにおいでイチイチ……」とか「恋人がいるだけ幸せじゃないの」という意見もあるでしょう。

しかし周りは関係ありません。2人の関係にとって(長続きさせるために)必要だと感じたのなら伝えるべきだと思います。

もちろんストレートに伝えれば良いというものではありません。相手を傷つけないように、空気が悪くならないように気遣う必要はあります。

まずは「真剣に話し合おうとする姿勢こそ、一番大切なものだ」と心しておきましょう。

感情をぶつけるのでも、変にBLUEになるのでもなく、たんに真剣にパートナーに伝えようとするPassionが大事なのです。それが伝えるということです。

(2)“たばこ自体”を否定するんじゃない

これも重要ポイントです。

ひとまず「たばこ自体」を否定してはいけません。これだと、パートナー自身(の嗜好)を否定することになりますから。トラブルの元になります。

大事なのは「たばこのにおいが服や髪に付くのが苦手」「キスの時にたばこの味がしてムードが壊れるのが苦手」と語ることです。

つまり「たばこによって起こること」を指摘するのです。

ここをハッキリさせましょう。

人間は自分が信じているもの(善かれと思っているもの)を否定されるとカッとなります。だからこそ「たばこ」と「それによって起こるもの」に仕分けるのですね。

(3)私も気になるところ直すから作戦

対人関係の奥義です。

他人に直してほしいところを伝える時に「私にも直した方がいいところがあると思う。教えてくれたら全力で気をつけるから」と伝えるのです。

ポイントは「2人で生活を改善していきましょう」という形にすること。

誰だって、他人に不満を持っています。

だからこそ「あなたにだけ押し付けるのではありませんよ。私もリスクを負っています」という覚悟をみせるのです。もはや外交官ばりの交渉術であります。

(4)加熱式たばこや電子たばこの提案

加熱式たばこや、電子たばこを勧めることもできますね。

これらはにおいも少なく(もちろんゼロではありませんが)グッと感じ方も変わるだろうと思います。

この提案は「彼が周囲に与えるマイナスな印象を変える」というメリットもあるので、そういった気遣いの視点を添えると、プレゼントしやすいのではないでしょうか。

中でもにおいが少なそうな機種を探して「あなたのことが心配だから。もしプレゼントしたら使ってくれる?」とでも伝えるといいかと思います。

人間は、今までの生活を変えることを億劫に感じるものです。だからこそ貴女がさくさく動いて、提案して、発注して、手渡すのが確実かもしれません。

(5)口臭グッズの提案

ブレスケアなど口臭ケアのためのグッズを使ってもらうこともできますね。

もちろん、いきなりFor Youという感じでプレゼントするのもケンカになりそうです。それなりに気遣いを込めた方法で渡したいものです。

色んな方法があるでしょう。

2人の関係性やノリによっては「キスする時くらい使ってよ」と告げればいいのかもしれません。あるいは「私も気をつけるようにしてるんだよね」と、まず自分で使ってみせる方がいい時もあるでしょう。

共通するのは「私はあなたとのキスが嫌なわけじゃない。むしろキスしたい。だからこそ提案しているの」という意思を伝えることです。明に、暗に。

好きな人に、キスしたい、と言われて嫌な人はいませんよね。その話題の中の小トピックとして、口臭ケア用品を持ち出すイメージです。

それが心を込めたLettersのようにパートナーの心に響くことでしょう。

相手を傷つけるNGな伝え方とは?

ここでは逆に「危険な伝え方」を解説します。

これを失敗すると、パートナーを傷つけたり、怒らせたり、二人の間に、Deep Riverが横たわることになりかねません。

それは「相手の人間性を否定する」というものです。上でも軽く触れましたが、すごく重要なので深掘りさせてください。

なにも「バカ!」と直球を口にするだけではないのですよ。例えば「たばこが嫌だから吸わないでよ」と伝えることすら、場合によっては、相手の人間性を否定することになるのです。たばこを吸うという彼の生き方を否定しているから。

よろしいでしょうか。

これは恋人関係だけではなく、人間関係全てに言えることです。

相手に何かを言いたくなった時には「相手の人格」を否定するのではありません。その先にある「相手の行動」を否定するようにしましょう。

たばこを否定するのではありません。たばこによって起きることについて語りましょう。ここの区別をつけるのは、すごく重要なことになります。

自然と、言葉や、態度にも現れるはずですから。

自分の気持ちをぶつけるだけじゃいけないよ

長く楽しい関係でいたいなら伝えた方がいいと思うんです。

どちらかのガマンで成り立つ関係は、やっぱりバランスが悪いから。

ここで目標にしているのは「嫌だと伝えること」ではなく「実際に行動してもらうこと」のはずですよね。

ならば声のかけ方も変わってくるはずです。相手のメンツを立てて、角が立たないように。そして相手の誠意も信じて、心を込めた言葉を語りかけましょう。

たばこの香りの恋愛があるように、そうした相手のために心を尽くした時間にも、また特別なFlavor Of Lifeが宿ることでしょう。

現実は歌の歌詞のようにいきませんが、そんなに悪い歌でもありませんからね。

貴女のもとに幸せが舞い降りるように祈っております。

(浅田悠介)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ(2016年1月にWebアンケート。有効回答数152件。22歳~35歳の社会人女性)

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