つまらない人に共通する10の特徴&改善法
「私、きっとつまらない人だと思われてる……」。会話をしている最中に、ふとそんなふうに思ってしまうことはありませんか? つまらない人とはどんな人なのでしょうか? 特徴やつまらないと思われないコツを、心理カウンセラーの高見綾さんに教えてもらいました。
一緒にいる友達の反応が悪かったり、素っ気なかったりすると、「もしかして私がつまらないから?」と不安になったりしませんか?
実際、そんなふうに思われていないのに「私はつまらない人間だ……」と思い込んでいる人もいると思います。いずれにしても、不安は解消しておきたいですよね。
では、つまらないと思われやすい人にはどんな特徴があるのでしょうか。また、つまらないと思われないためのコツについて紹介します。
人間の「つまらない」という感情の正体
「つまらない」とは、「魅力が無い・面白くない・楽しくない」ことを意味しています。
私たち人間は、何事にも「前進している感覚」を得ることをとても大切にします。なので、いつも同じことを繰り返していて変化が無かったり、自分自身が成長しているように感じられなかったりすると「毎日がつまらない」と感じます。
つまり、楽しくしようと思えば、自ら変化を起こしていくことが必要になるのですね。
よって、誰かに対してつまらないと思う時は、張り合いが無い時かもしれません。こちらが投げ掛けたものに対して思うような反応が返ってこなかったり、会話をしていても共感できなかったりするような場合には、もやもやした感情がたまっていきます。
こうした、すっきりしない感情が「あの人と一緒にいてもつまらない」と感じさせるようになるのです。
「つまらない」と思われやすい人の特徴
では、具体的にどのような人に対して「つまらない」と感じるのでしょうか? 特徴を紹介します。
(1)感情表現が少ない
表情が乏しかったり、喜怒哀楽などの感情をあまり表現しなかったりする人は、つまらないと思われやすいです。しゃべっていても反応が薄いので、何を考えているのか分からないと思われてしまうのです。
(2)当たり障りの無い話ばかりする
当たり障りの無い話ばかりをして、本題になかなか入らない人もつまらないと思われやすいです。
相手に遠慮をして、本当に言いたいことを言えないでいるような場合もありますが、「結局何が言いたいの?」と思われたり、距離が縮まらない感じを「つまらない」と感じさせたりします。
(3)頻繁に身内ネタを話す
話題に上る登場人物をみんなが知っていればいいのですが、そうではない場合は聞く側にとっては興味が持てないものです。「そうなんだ~」としか反応しようのない話は、共感ができないのでつまらなく感じます。
(4)自分の話ばかりする
人の話は聞かずに自分のことばかり延々と話してしまう人も、会話のキャッチボールが成り立たないのでつまらないと思われます。
そういう人は、話にオチが無いので、「一体いつまで続くの?」と相手に思わせてしまいます。
(5)ネガティブな反応が多い
愚痴や文句が多かったり、ネガティブな反応が目立ったりする場合もつまらないと感じさせます。
誰かが「私、こんなことがしたいんだ」と話した時に、「ふ~ん」と興味の無いそぶりをしたり、「それして何になるの?」と否定するような発言をしたりするなど、ネガティブな反応をする人は「話が通じない」と思われがちです。
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「つまらない」と思われる原因
では、上記のような行動を取るとどうしてつまらないと思われてしまうのでしょうか?
(1)周りに気を使わせるから
表情が乏しいなど反応が薄かったりすると、何を考えているのかが相手に伝わりません。すると、「大丈夫かな?」「つまらないのかな」と周りが気を使うことになるのです。
分からないものに対しては警戒心が湧くのが人間です。そんな状態では一緒にいても楽しく過ごすことが難しくなりますよね。
(2)自分の思っていることを言わないから
自分の意見を言わずに当たり障りの無い話ばかりしていると、「あの人は何を考えているのか分からない」と思われてしまいます。
嫌われたくないと思うあまり相手に合わせてばかりいると、張り合いの無い会話になってしまい、かえって盛り上がりに欠け、つまらないと思われてしまうのです。
(3)自分のことばかり考えているから
自分のことや身内ネタばかり話していると、周りは話に付いていけずに置いてけぼりになってしまいます。
また、一見自慢とは分からないような自慢話をするのも、聞く側をもやもやとした気分にさせます。自分が話したいことばかり話して、周りのことを考えていない人だと思われてしまうのです。
(4)共感できないから
女性同士の会話は共感し合うことで盛り上がり、その積み重ねで親しくなっていきます。よって、つまらないと思われる人は、共感できない会話をしていることが多いです。
相手の話に興味を示さなかったり否定的なコメントをしたりすることもあれば、相手が共感できないような話題を振ってしまっている場合もあります。
(5)話の引き出しが乏しいから
つまらないと思われやすい人は、話の引き出しが乏しい傾向があります。当たり障りの無い話ばかりをしていたり、愚痴や文句ばかりを言っていたりすると、発展性に欠けます。
上述したように、私たち人間には前進している感覚が大切なので、「この人と話していても新しい発見が無い」と思われてしまうのです。
つまらないと思われないためのコツ
最後につまらないと思われないためにできることを6つ紹介します。
(1)リアクションを大きくする
反応が薄いと、それだけで周りに気を使わせてしまうことになり、結果的にあなたが損をすることがあります。
「自分は愛想が無いかも?」と自覚の有る人は、少し大げさにリアクションするくらいでちょうどいいので、相づちを打ったり身振り手振りをしたりする時は、体全体を使って大きめに表現しましょう。
(2)自分自身が相手との会話を楽しむ
つまらないと思われないためには、とにかく自分自身が相手との会話を楽しむこと! 周りの人に遠慮して自分を抑えていると、自分のことを良いと思えなくなりますし、「そんな自分と一緒にいても相手はきっと楽しくないだろう……」と思い込みやすくなります。
楽しい人だと思ってもらうためには、まず自分が相手との会話を楽しむことを心掛けてみてください。
(3)話の引き出しを増やす
面白い人になるには、話の引き出しを増やすのがおすすめです。そのためには、いろいろな経験をしてみること。
少し時間はかかりますが、「ちょっと面白そうだな」と思えることがあれば、とりあえずやってみましょう。好きなこと・興味のあることが増えれば、その分だけ相手と共有できるものが増えます。
(4)「具体的な事実+自分の感情」について話す
人のうわさ話や、感情論ばかりで何が言いたいのか分からない話は、聞く側にとってはつらいもの。
「こんなことがあったんだよね(具体的な事実)+それで私はこう思ったの(自分の感情)」という組み合わせで話すと、相手も理解・共感しやすくなります。
(5)共通の話題を見つける
その場に一緒にいる人に共通する話題や、みんなが知っている人について話しましょう。そこまで親しくない相手との会話は、自分がしたい話ではなく、相手が関心のある話題の方が盛り上がります。
どんなことに関心のある人なのかに、興味を向けると良いですね。
(6)会話の最後は前向きな方向に持って行く
一緒にいてつまらないと思われるか、それとも楽しいと思われるかは、相手が最後に「ポジティブな気持ちになれたかどうか」が影響します。
話の流れはくみながらも、「なんだかんだ言ってもうまくいくよ」と相手を勇気付けたり、「〇〇ちゃんがジムに通い出したなら、私も何か新しいこと始めてみようかな!」と前向きな発言をしてみたりすると、「これから良い方向に進んでいく」雰囲気が出て、印象が良くなります。
もう「つまらない」なんて言わせない!
「自分はつまらない人間なのではないか」と不安に思っている人は、嫌われないか気にするあまりに自分を抑え過ぎている傾向があります。
まずは、自分が毎日楽しく過ごすことを意識して、相手との会話を楽しんでみようと思ってみてください。共感できる話題を見つけ、リアクションを大きくして、前向きに会話を終えることを意識するだけでも、随分と印象は変わるはずですよ。
(高見綾)
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