承認欲求をなくしたい人へ。凡人が承認欲求を満たす唯一の方法
承認欲求が強くてつらい、なくしたいと思っても、なかなか簡単にはいかずに悩んでいませんか。承認欲求が強い原因は何なのか、抑えることはできないのか? 人気コラムニスト・ラブホの上野さんに教えてもらいました。
自分の承認欲求に悩んでいる方は多いでしょう。
人から認められたい。
自分のことを褒めてほしい。
その願望は食欲や睡眠欲と同じくらい人間にとって根源的な欲望であり、決して消し去ることはできません。
人間にとって「人に認められたい」という欲望はそれほどまでに大きい欲望なので御座います。
Twitterを見ていると、著名なアーティストや芸能人が「人の視線なんて気にせずに、自分のことを信じてほしい」というようなきれい事をおっしゃっていますが、私はそんなきれい事など決して口にはできません。
彼らがそんなきれい事を口にできるのは、その実績で人から認められているからにほかならないのです。
そんなものビルゲイツさんが「お金だけが大切ではない」と言うようなものでしょう。本人は本気で思っているかもしれませんが、彼だってスラム街に生まれたとしたなら決してそんなことは言えるはずもないのです。
承認欲求はなくなりません。
たくさんご飯を食べた人がその瞬間は食欲が失せるように、承認欲求が満たされている人は承認欲求に支配されることはないでしょう。
しかしそれは所詮「満たされているから言える」というだけの話なのです。もう一度言いますが、人の承認欲求は消えません。
では、そんな消えない欲求に悩んでいる人がそこから抜け出すための方法はどのようなものがあるのでしょうか。今回は、凡人が承認欲求を満たす唯一の方法をご紹介していきます。
承認欲求は満たされないことで強くなる
人が持っている承認欲求には個人差があるのは間違いありません。
ものすごく満たされないと納得ができない方もいれば、そこそこ満たされれば納得できる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、人がどれほど承認欲求をこじらせているかは元々の承認欲求ではなく、どれだけ承認欲求が満たされているかで決まると考えるべきで御座います。
これは人の食欲で考えると分かりやすいでしょう。
食欲旺盛な大食い王だって、大食いした直後であれば食欲はほぼなくなっていますし、逆に食がものすごく細い人であっても3日くらい断食した後であればたくさん食べるのは間違いありません。
つまり、人が持っている元々の承認欲求にそこまで大きな差はないでしょう。
人の食欲にはそこまで大きな差は御座いません。大食い王だって直前まで食べていれば食欲は湧かず、少食の人でも飲まず食わずでいればものすごく食欲があるはずです。
つまり承認欲求が強く見える人は、承認欲求が強いのではなく満たされていない人ということなのです。
あなたは承認欲求が強い人? 診断でチェック!
実際に自分が承認欲求が強いタイプなのか、相対的に見てみるのも良いかもしれません。
下記記事で、承認欲求の強さを診断してみてくださいね。
承認欲求が強い人の原因と特徴
もちろん人それぞれ生まれついて持っている承認欲求の大きさに多少なりと差があるのは間違いありません。しかし一部の天才や変人を除けば、人が持っている承認欲求の大きさにそこまで大きな差は御座いません。
ですので、承認欲求が強く見える人は、承認欲求が強いのではなく承認欲求が満たされていないだけで御座います。
では、承認欲求が満たされない人にはどのような考え方の特徴があるのでしょうか。
(1)理想が高い
今の自分に満足せず、常に上を目指す意識はすばらしいもので御座います。しかしこれは言い換えると、高い理想と常に闘い続ける必要があるということでもあります。
自分に対する理想を高く持っている人は、なかなか自分に満足することができません。
(2)自己評価が低い
本当はそれなりの成果を上げていても、自己評価が低いと採点が厳しくなりがちに。
他人から認められて初めて「自分は成果を上げられたんだ」と気づけるのかもしれません。
参考記事はこちら▼
(3)劣等感が強い
劣等感が強く、常に他人と自分を比較するタイプの人も承認欲求が強いと言えるでしょう。
このタイプの人は特に、自分よりも優れている人と比較してしまう傾向にあるため、さらに劣等感が強くなる負のループにはまることも少なくないので御座います。
人間にある承認欲求そのものを消滅させることはできません。
承認欲求から解放されて楽になるには、承認欲求を満たし、満たされていない気持ちを目減りさせるしか方法は存在しないので御座います。
承認欲求をなくす方法
承認欲求をなくすためには、承認欲求を満たすしか方法は御座いません。
承認欲求を満たさずして承認欲求をなくしたいということは、「どうやったらものを食べずに食欲を満たせるか」と言っているようなものなのです。食欲を一時的とはいえ満たすためには、食べるしか根本的に解決をすることはできません。
しかし「承認欲求を満たせば良い」と言っても、そう簡単に承認欲求を満たすことができるのであれば誰も苦労は致しません。
食欲であれば自分で食べれば良いだけで御座いますが、承認欲求を満たすためには自己完結ではなく、誰かに何かをしてもらわなければならないのです。
もしも皆さまが類まれなる天才アーティストであれば、承認欲求を満たすことも難しくはないでしょう。しかしそうではないのであれば、承認欲求を満たすのは容易なことでは御座いません。
ですので、まずは承認欲求の問題を解決する前に、余計な問題を抱えないことから始めると良いかと思います。
承認欲求があることを肯定すること
具体的には、自分には承認欲求があり、人から評価されたいと思っている事実を肯定すること。
承認欲求をこじらせると、人はすぐに「人からどう思われるかは関係ない」とか「自分らしく生きることが大切」というようなきれい事を言いだします。もしも心の底からそう思えるのであれば良いのですが、我々凡人はそんなきれい事で心を満たすことができません。
ですので、このようなことを言い出してしまうと、承認欲求が満たされないというストレスに加えて「自分にうそをつく」というストレスまで抱えてしまうことになるでしょう。
人間には承認欲求が御座います。人から褒められることでしかそれを埋めることはできません。
まずは自分の中にあるそんな欲望を肯定することから始めましょう。そんなものはない! などときれい事を抜かせるのは、すでに承認欲求が十分に満たされたアーティストや著名人くらいなもので御座います。
凡人が承認欲求を満たす方法
天才的なアーティストや橋本環奈さんのような美形でもない限り、承認欲求を満たすのは簡単なことでは御座いません。
よほど特殊な仕事でもしていない限り、仕事で承認欲求が満たされることも少ないでしょう。
それでは特別な才能を持っていない私たちが承認欲求を満たすためには一体どうすれば良いのでしょうか?
唯一の方法は、人の承認欲求を満たすこと
私たちが承認欲求を満たす唯一の方法はずばり「人の承認欲求を満たす」ということ。
皆さまが自分の承認欲求に苦しんでいるように、世の中の大抵の人は承認欲求が満たされず苦しんでおります。
ですので、そんな方のためにまずは皆さまが相手の承認欲求を満たせる人物になれば良いのです。
人は自分の承認欲求を満たしてくれる人を、非常に大切にするもの。つまり皆さまが誰かの承認欲求を満たしてあげれば、その人は皆さまのことを心の底から必要とし、そんな姿に皆さまの承認欲求が満たされるのです。
どんな言葉を掛ければ、相手の承認欲求が満たされるか分からないという方も多いでしょう。
決して難しくは御座いません。
皆さまが掛けてほしい言葉を掛けてあげれば良いのです。だって相手もまた皆さまと同じように承認欲求に悩んでいるのですから。
(ラブホの上野さん)
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