上司嫌いでストレスが溜まる! 退職を考える前にやるといい5つのこと
誰しもが合わないと思う人はいるはず。それが上司だった場合、距離を置くこともできず困りますよね。人気コラムニストのE子さんに、そんなときはどう対処すればいいのかについて話を聞いてみました。
噂によると、人の悩みの大半は人間関係。
それも、友人・恋人ならば合わない人とは縁を切るのも自由ですが、職場においては同僚・上司とはなんとかうまくやっていかなければなりません。
どんなに今の仕事が好きでも、ただ上司が嫌いというだけで、仕事自体が嫌になってしまったりすることもあります。
しかし、そんなことで辞めるのはもったいない! まずは退職を検討する前に、頑張ってみてほしいことがあります。
上司嫌いになる4つの理由
まず、どうして上司を嫌いになってしまうのでしょう?
友人や同僚であれば嫌いにならなかったであろう人でも、その人が「上司だったから」嫌いになってしまう、なんてこともあるものです。それは、なぜなのでしょうか?
(1)自分の話を聞いてもらえないから
職位の差もあるため、上司があなたの話を聞いてくれない。これはよくあることですよね。
「部下は上司に従うべき」と思っている人の場合、全然話を聞いてくれず、高圧的……なんてこともあります。
仮に相手が正しくても、こういう態度を取られるとストレスですし、嫌になりますよね。
(2)無視される
私は職場で上司に無視されたことが、何度かあります。
出社すると上司のデスクの前に立って、「おはようございます」とあいさつをするのですが(毎日そのようにあいさつをしないと駄目という文化でした)毎日毎日、無言・無反応です。
報告や連絡のために話しかけてもオールスルーで、聞こえているのかどうかも分かりません。上司は部下を無視してもいい……そういう社風の会社はまだ残っているのでしょうか……?
(3)ジェネレーションギャップ
上司と私たちでは、生きてきた時代が違うことが多々あります。礼儀や習慣も、時代と共に少しずつ変わっていくもの。
同世代の友人との間なら当たり前のことでも、上司相手にすると失礼に当たることもあります。そういった、古い時代の礼儀作法を押し付けられたり、納得のいかないことで叱られたりすると、相手を嫌いになってしまいますよね。
(4)プライベートに介入してくる
仲良くしようとしてくれているのかもしれませんが、彼氏との関係を執拗に聞かれたり、SNSでつながろうとしてきたりする上司もいます。
業務上でLINEなどのSNSを使用する会社もありますから、「プライベートに介入された!」とすぐに憤慨するのは間違いかもしれません。
しかし、不快に感じる介入をされると、もう話したくないと思ってしまいます。
上司とうまく付き合っていくための3つのポイント
では、上司とうまくやっていくために、できる工夫をご紹介します。退職や転職などと違って、明日からでも実施できる内容なので、是非試してみてください。
(1)一度、上司の言う通りにやってみる
上司のやり方や方針に同意できないとしても、一度、全て上司の言う通りに従ってみましょう。
上司の言ったやり方で仕事をし、上司のおすすめのものは取り入れ、上司と同じ本を読んだり、とにかく模倣します。
くだらないと思うかもしれませんが、実際にやってみると意外とその方法が良いということが分かったり、あるいは、何がどう駄目なのかがはっきり分かったりします。
上司に反抗するとしても、「実際言われた通りやってみたが、〇〇という点でこの方法は良くないと思った」と言う方が説得力がありますね。
(2)仲良くなってみる
もちろんいくら仲良くなっても友達にはなれませんが、嫌いだから接点を減らす……としても、相手は上司です。関わらないわけにはいけません。それならば、逆にこちらから接点を増やし、積極的にコミュニケーションを取ったり、自分のことを話したりしてみましょう。
意外な共通点が見つかったり、相手の好きなところが見つかったりすると、苦手意識が薄まるかもしれません。
(3)愚痴を言える相手を見つける
ストレスは言葉にして吐き出すと、かなり解消するものです。問題の根本解決にはなりませんが、愚痴を言うとスッキリしますね。
そのために、愚痴を聞いてくれる人、一緒になって愚痴を言ってくれる人を見つけましょう。愚痴を言うときは、できるだけ悪口にならないよう、笑える話として明るいトーンで話すようにしたいですね。
そうすることで、聞く側も気分が重くならず、ストレスを感じにくくなります。
話したくもないくらい上司が嫌いな場合、どうすればいい?
とはいえ、もうとっくに仲良くなる努力もしたけれど、毎日毎日顔を合わせるうちに限界に……。話したくもないくらい嫌いになってしまっている場合は、以下の方法をおすすめします。
(1)人事などに相談し、異動願いを出す
「上司が嫌いだから異動したい」なんて、子どもっぽいし根性なしと思われそう……と思うかもしれません。しかし、会社も人材は適材適所、最もパフォーマンスを発揮してくれる場所に配置したいもの。
人間なので絶対に相性もありますから、退職するくらいなら、素直に異動を希望してみましょう。
(2)最低限のコミュニケーションを心掛ける
もう話も聞きたくないわけですし、人間関係は破綻しています。仕事をする上では良くないかもしれませんが、支障が出ない範囲で話を聞かないようにしましょう。
真面目に取り合うとストレスになってしまうのであれば、心の中で鼻でもほじりながら対応するくらいでいいのです。ただし、表面上はそれなりに失礼の無いように振る舞いましょうね。
転職は最終手段に
たくさんの人が所属する組織の中で、たった一人とうまく付き合えないからという理由で退職・転職を検討するのはとてももったいないことです。
上司の異動、自分の異動も可能性はありますから、まずはそのような方法を試してみてください。
もし、何人も合わない人がいる(社風が嫌い)とか、仕事内容が嫌いだという場合は、転職も視野に入れるといいですね。
ただし、転職を選ぶ場合、どこに行っても合わない人には遭遇するということは覚えておきましょう。最善の選択ができるよう、応援しています。
(E子)
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