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在宅勤務に集中できない! サボっている人の割合と集中する方法

高見綾(心理カウンセラー)

在宅勤務中に集中できないと悩んでいませんか? 出勤時と同じパフォーマンスを求められてもうまくいかないのが本音。今回は、在宅勤務でも集中する方法を心理カウンセラーの高見綾さんが解説します。

会社にいる時には大丈夫だったのに、在宅勤務になった途端「全然集中できない!」なんてことに悩まされていませんか?

ついついスマホを見たり、お菓子をつまんだりしてサボってしまう……。

多くの人は、なぜ家だと仕事に集中することができないのでしょうか。今回は、心理カウンセラーの視点から「自宅で仕事に集中する方法」を紹介します。

在宅でサボった経験は? 働く人たちの本音

サボってはいけないと分かっていても、誘惑の多い在宅勤務。集中できない悩みを抱えているのは、きっとあなただけではないはずです。

マイナビウーマンで以下のアンケートを実施したところ、3人に1人の働く女性が自宅でサボってしまったという結果が見えてきました。

Q.在宅勤務中、つい仕事をサボってしまったことはありますか?

ある(34.6%)
ない(65.4%)
※有効回答件数361件

 

 

なぜ家だと仕事に集中できないのか

そもそも、私たちはなぜ在宅だと仕事に集中できないのでしょうか。

(1)誘惑が多い

職場は仕事をするための場所ですが、自宅はそうではありません。

冷蔵庫、テレビ、ソファなど、生活に必要なものや、ゲーム、マンガ、雑誌などリラックスするためのものがたくさんありますよね。

スマホやネットも職場では自由に見ることができませんが、自宅ならいつでも、どれだけでも見ることができます。

誘惑が多いので、気付いたらお菓子をつまんでSNSを見ていた……なんてことも。

(2)時間が区切られていない

会社勤務だと、9時~18時が勤務時間で、12時~13時はお昼休みというように、ある程度時間の区切りが決まっています。

ところが在宅勤務になると、通勤のための時間も必要ありませんし、仕事に使う時間にも融通が利きます。「この2時間で仕事をするしかない! 」となれば集中できるのですが、自由時間がたっぷりある状態だと、案外ダラダラしてしまうものです。

また、休憩時間に掃除や洗濯などをしてしまうと、プライベートと仕事の切り分けがなくなり、集中力が落ちます。「あれもしなきゃこれもしなきゃ」と気が散ってしまい、時間を消費し、「結局何もできなかった」という事態になってしまうのです。

(3)緊張感がない

職場は上司や同僚、部下などの「人の目」がある状態です。

「誰かに見られている」という意識は緊張感を生み、集中する手助けをしてくれます。ところが自宅は、リラックスするための場所であり、人の目がありません。

すると、「まあいっか」と、楽な方に流されてしまいがち。サボっても誰も注意してくれないので、自分で律する必要が出てきますね。

在宅勤務中、集中力をUPするには?

仕事をサボってしまうのはいけないことですが、在宅で集中力が続かないのも事実。

また、勤務していることには変わりないため、目標やタスクが会社勤務の場合と変わらない、という人がほとんどでしょう。であれば、在宅勤務での効率を上げないと、仕事の進行や評価に大きな影響が出てしまいます。

ここでは、集中力をUPするための5つの方法を見ていきましょう。

(1)誘惑は目に入らないようにする

まず仕事に集中するための場所を確保します。デスクの上に置くのは、パソコン、筆記用具、飲み物程度にして、仕事に必要のないものは視界に入れないようにすることがポイント。お菓子なども、目に入ると気になってしまうのでキッチンや棚にしまっておきます。

仕事で使っていないスマホは、デスクから離れた場所に置いて機内モードなどに設定しておくのがおすすめ。

誘惑となるものは見えないようにするだけでも、その存在を忘れることができるようになります。

(2)服を着替える

在宅勤務する際は、お仕事モードに気持ちを切り替えるため、身だしなみを整えるといいですね。

朝起きたら、部屋着ではなく外出できるような服に着替えておくと、気持ちがシャキッとして緊張感が保てます。

また髪を整えたり、さっと簡単にメイクをしたりするのもいい方法です。

(3)集中するためのルーティンを決める

「さぁ仕事をしよう」と思っても、なかなか気持ちが乗らないときは、集中するためのルーティンを決めましょう。

特に、「あれもこれもしないと!」という焦りがある場合には、いったん頭の中を空っぽにすると、時間を有効に使えるようになります。

おすすめは朝に簡単なストレッチや掃除をすること。仕事前に体を動かしておくと、すっきりした状態で仕事に向かえるようになります。

加えて、朝気持ち良く目覚めるためには、前日、早い時間(なるべく12時前)に寝るルーティンも大切。睡眠時間が十分に確保できていると、集中力も高くなります。

(4)タイムスケジュールを決める

今日やらないといけないことを、ポストイットなどに書き出してデスクに貼っておくと、一日の仕事量が把握できます。

そして「午前中はこの仕事、午後はこの時間にこの仕事をする」と決めておき、ちゃんと守るようにします。

該当の仕事が完了したら、ポストイットに書き出したタスクをペンで消していきましょう。自分がこなした量を見えるようにしておくと、やる気が出ます。

また、何時間も集中するのは難しいので、ちょこちょこ休憩を取るといいですね。眠くなったら15分程度仮眠を取るのも良い方法です。どうしても煮詰まってしまった際には、時間を区切って散歩に出かけるのもありです。

(5)メールチェックの時間を決める

自宅で仕事をしていると、どうしても、あれもこれもと同時並行したくなりますが、集中するためには、やることを1つに絞るのがおすすめです。

特に作業をしながらのメールのやり取りは、時間がかかる上に集中力を落としてしまう要因になります。パソコンもスマホも「〇時にメールチェックする」と決めておいて、それ以外の時間は見ないようにしましょう。

集中力をアップするために、自分に合った方法を見つけよう!

自宅ではなかなか仕事に集中できないという人も多いはず。ちょっとだけ休憩……と思ってスマホを見たら、1時間経っていた、なんて人もいるのではないでしょうか。

「楽な方に流れてしまうのが人間だ」と割り切って、仕事に関係ないものは目に入らないようにしたり、時間をちゃんと区切ったりして、自分に合った方法を見つけていきましょう。逆境をチャンスに変えて、この期間に効率的な働き方を模索できるといいですね。

(高見綾)

※画像はイメージです

※ マイナビウーマン調べ
調査日時:2020年4月16日~4月17日
調査人数:361人(25~34歳の働く未婚女性)

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