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何もしたくない……。心が疲れたと感じる原因と6つの対処法

小日向るり子

朝起きるのが億劫で、何もしたくない……。無気力になっている理由は、心が疲れているからかもしれません。どうすれば、普段通りの自分に戻れるのでしょうか? 心理カウンセラーの小日向るり子さんが、疲れの原因と対処法を教えてくれました。

仕事に恋愛に日々忙しく過ごして充実しているはずなのに、ふいに涙が出たり無気力になったりする……そんな時はありませんか?

何もしたくないと感じたり、なぜか涙が出たりするのは、もしかしたら心が疲れているサインかもしれません。

心が疲れているという状態は、体でいうと風邪をひいているような状態です。風邪はひき始めに治すのが一番。心も同じです。

今回は、どう対処したら良いのかを考えてみたいと思います。

心のお疲れ度チェックリスト

頭では元気だと思っていても、体や心に症状が出ている場合もあります。まずは、当てはまる項目にチェックを入れてみてください。

7つ以上当てはまる人は、心が疲れているのかもしれません。

(1)朝、目覚めた時に疲れが取れていないと感じる
(2)体は疲れているのに、なかなか寝付けない
(3)些細なことで不安になったり焦ったりする
(4)何だかやる気が湧かない、無気力
(5)集中力がなくなったと感じる
(6)好きな趣味を楽しめなくなった
(7)少しのことで涙が出てしまう、すぐに泣いてしまう
(8)些細なことでイライラしてしまう
(9)感情の起伏が激しくなったと思う
(10)あまり食欲が湧かない

心が疲れる5つの原因

心が疲れてしまう原因は、人によって違います。性格や環境、人間関係など、自分でも自覚があまりないまま心に負担がかかり、ストレスが溜まってしまっているのかもしれません。

心が疲れる原因をいくつか挙げますので、最近の出来事を思い返して考えてみましょう

(1)人に気を遣いすぎている

優しい人に多い原因です。常に人からどう思われるかを気にして、過剰に気を遣ってしまいます。

相手のためについ自分の気持ちを我慢してしまうことが多く、知らず知らずのうちにストレスが溜まっています。

(2)仕事を引き受けすぎている

最近上司から期待されている、仕事をきちんと仕上げて評価をもっと上げたい、何でも引き受けてオーバーワーク気味……。そんな状態ではないでしょうか?

期待を裏切りたくない、人に認められたいという心理状態の場合、自分が無理をしていても気が付けず、ストレスが溜まってしまいます。

(3)思い通りの恋愛ができていない

こんな恋愛がしたいという理想があるのに、思ったような恋愛ができていないことでストレスを感じている可能性も。

実現したい願望と、現実との差が自分を苦しめているのかもしれません。

(4)恋人に不満を感じている

「もっと会いたいのに」「何で返信くれないの?」など、恋人に対する不満を感じている場合もあります。

恋人に対する不満が、愛されていないのではないか……という根拠のない不安に変化してしまい、ストレスを感じているのかもしれません。

(5)合わない人と関わっている

仕事やプライベートで、気の合わない人や苦手な人と関わらなければいけないなど人間関係において不快な状況にありませんか?

苦手な人とは適切な距離が取れていないと、過度なストレスがかかって心が疲れてしまいます。

心が疲れた時の6つの対処法

続いて、心が疲れた時の対処法について考えてみます。傷ついた心は癒しを求めています。自分の心を大切にして、疲れを癒していきましょう

(1)心が疲れた原因を書き出してみる

「何が」あなたの心を疲れさせてしまったのでしょうか。

ノートとペンを用意して、「こんなことがあって、自分はこう思った」など、出来事と自分の気持ちを書き出してみましょう。

可視化して原因が分かるだけで、心が楽になることもあります。自分の気持ちを大切にすることが心の癒しに繋がるのです。

(2)体を休める

心と体は繋がっているもの。まずは体をゆっくり休めることも重要です。

疲労回復の効果があるビタミンBを意識して摂取してみましょう。ビタミンBは豚肉や卵、レバーなどに多く含まれています。

栄養をしっかり取った後は、ゆっくりとぬるめのお風呂に浸かってみてください。副交感神経が優位になり、質のいい睡眠に繋がりますよ。

(3)近い出来事について考える

あまりにも先のことを考えると、どうしても不安になってしまうもの。まずは近い未来の出来事を考えるようにしてみましょう。

「今夜は本を読んでから寝よう」「明日の朝はパンケーキを食べよう」など、前向きな未来の出来事を考え、それを達成することが自分への自信となり、心の負担が少し軽くなります。

(4)とにかく笑顔になってみる

楽しいと笑顔になりますよね。人間の脳は、笑顔になる、つまり口角が上がると楽しいと感じるようにもなっています。

映画でも漫画でも何でもかまいません。面白いものに見たり触れたりして笑顔になりましょう。

(5)何かに没頭する

好きな音楽をひたすら聴く、部屋中を掃除してみる、工程の多い料理を作るなど、何かに没頭してみましょう。

考えすぎてしまっている脳は疲れています。手先を無心に動かすことで何も考えない時間を作ってみましょう。

頭の中が空っぽになる時間の後は気持ちがすっきりとする感覚を味わうことができるはずです。

(6)気の合う人と話をする

話すことが好きな人は友人と会うこともおすすめです。仕事や恋愛がストレスの原因なら、全く関係ない人と話をするのです。

気の合う人に自分の気持ちをたくさん聞いてもらうと意外なほどストレス発散になります。

毎日を笑顔で過ごすために

心を癒すための対処法をご紹介しました。自分に合うものはありましたか?

効果を感じられた方法をまた実践できるようにしておくと回復方法が分かっているという安心感から疲れること自体が少なくなってきますよ。

また、心が疲れた時は無理をして癒そうとしなくても大丈夫です。疲れた心を「癒さねば!」と頑張りすぎてしまうと、それがかえってストレスになることもあります。

いくつか対処法を試しても、何だかやはり疲れが取れない、涙が止まらないという状態が続くような場合は、医療機関やカウンセラーなどの専門家に話を聞いてもらうのも一つの方法です。

毎日を笑顔で過ごせるように、自分の心を大切にしてくださいね。

(小日向るり子)

※画像はイメージです。

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