「ズブズブの関係」の意味とは。類語や抜け出せない理由を解説
「ズブズブの関係」とはどういった意味なのでしょう? また、駄目だと思いつつ、抜け出すことができないのはなぜでしょうか? そんな人に向けて、人気コラムニスト・ラブホの上野さんがズブズブの関係から抜け出す方法を指南してくれました。
駄目な関係だと思っているのに離れられない。そういう間柄を「ズブズブの関係」と言います。
特に恋愛面でそんな関係性に悩んでいる方も多いでしょう。
すでに恋心はないし、この人と付き合っていても未来はない。そんなことは百も承知なのになぜか彼と別れることができない。そんな時はどうすればいいのでしょうか?
「ズブズブの関係」とは?
そもそも「ズブズブの関係」という言葉を聞いたことはあっても意味が分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか? どういう関係性を指すのか、まずはその意味を知ることから始めましょう。
言葉の意味
辞書によると「ズブズブの関係」は下記のような意味になります。
堕落・腐敗した関係。職業倫理にもとる交際相手を持つこと。
(出典:実用日本語表現辞典)
男女の関係性を表す
「ズブズブの関係」とは大きく分けて2つのパターンで使われることが多い言葉です。1つは恋愛関係における「ズブズブの関係」。
例えば、セフレや不倫関係などお互いに良くない関係だと思いながら離れることができない関係性である時に使われる言葉で御座います。
仕事上での癒着を指して使う場合も
男女の関係以外に仕事の関係性でも使うことが御座います。例えば賄賂をもらうことで業務上の便宜を図るといった癒着関係にある場合も「ズブズブの関係」と言うのです。
由来・語源
元々「ズブズブ」とは水や泥の中に深く沈むさまを表した言葉で御座います。それが語源となり、まるで沼の中に足を取られて身動きが取れなくなるといった意味合いで使われるようになったのでしょう。
類義語・別の言い方に言い換えると?
ちなみに、「ズブズブの関係」を別の言葉に言い換えると下記のようになります。
・黒い関係
・裏の関係
・不適切な関係
・汚職
どれも本来持ってはならないような関係性を指す言葉で御座います。
英語表現
ズブズブの関係を英語で表現することは難しいでしょう。そもそも「ズブズブ」という言葉自体が英語には御座いません。
あえて言うのであれば「They have gotten involved with each other.」といった言葉でしょうか。「gotten involved(関与した)」「with each other(お互いに)」となり、深い関係であることを表した表現となります。
恋愛における「ズブズブの関係」から抜け出せない2つの理由
言葉の意味が分かったところで、特に悩んでいらっしゃる方の多い、恋愛面での「ズブズブの関係」について考えていきましょう。
おそらく皆さまの周りにも一人くらい、抜け出したくとも抜け出せない「ズブズブの関係」に苦しんでいる女性はいらっしゃるのではないでしょうか。
もしかしたら皆さま自身がそのような関係に苦しんでいるかもしれませんが、なぜそんな関係を終わらせることができないのでしょうか?
その理由は大きく2つ御座います。
(1)変化への恐怖
そもそも人間は変化を極端に嫌う生き物で御座います。たとえ腐った関係であったとしても「その関係を終わらせる」という変化に踏み切ることができません。
彼との未来がないとか、彼と付き合っていてもドキドキしないというような「終わらせたい欲求」と「終わらせるという変化への恐怖」を天秤にかけて、変化への恐怖に天秤が傾けば、関係を終わらせることができないのです。
(2)乗り換え先がない
ブラック企業の不満を口にする方は非常に多いですが、そういった方々の多くはどれほど不満を口にしても会社を簡単に辞めたりは致しません。
たとえブラック企業であったとしても、会社を辞めて無職になるよりはましなのです。ですので、もしも次の転職先が決まっているのであれば、簡単にその会社を辞めることでしょう。
恋愛においてもこれと全く同じことがいえます。
たとえ、くずな男であったとしても、彼氏がいないよりはましと本能的に考える女性は決して少なくありません。
特に友人が非常に少ない方の場合、彼氏と別れることで独りぼっちになってしまうという恐怖があるのです。
「枯れ木も山のにぎわい」ということわざがこの状況を表す言葉として適切かどうかは分かりませんが、たとえくずな男であっても「誰もいないよりはまし」と考える人がいるのも当然のことでしょう。
ズブズブの関係から抜け出すためには
前述した通り、ズブズブな恋愛はブラック企業を辞められない社員と非常に似た心理状態であるといえるでしょう。
ブラック企業の社員も、ズブズブな恋愛に苦しんでいる女性も、このままでは未来がないなんてことは分かっております。ですので、彼らに「このままじゃ未来はないよ」なんて言っても何の意味もありません。
彼らが会社を辞められず、くずな男から別れられないのは、未来に期待しているからではないのです。
それでは、そんなズブズブの関係から抜け出すためには一体どうすればいいのでしょうか?
それには、足かせになっている「変化への恐怖」と「乗り換え先がない」という2つの問題を解決することが何よりも重要です。
とはいえ、「変化への恐怖」は人間の本能であり、そう簡単に克服することはできません。
それならばせめて「乗り換え先がない」という問題だけでも先に解決してしまった方がいいでしょう。
「乗り換え先がない」問題の解決法
今の彼氏と別れるには、次の乗り換え先があるという安心感がなければなかなか難しいものです。
ですので、今の彼氏と付き合ったまま、次の乗り換え先を探すことが重要でしょう。
少々濁した言い方をしましたが、オブラートに包まずに言ってしまえば「浮気をしろ」ということで御座います。
もちろん浮気は社会的に肯定できる行為ではありません。しかし、たとえ社会的に否定される行為であったとしても、未来がない恋愛から抜け出すためにはやむを得ないと私は思います。
しかし、乗り換え先を探すといっても、次の乗り換え先としてふさわしい男性などそう簡単には見つかりません。
それではどうすればいいのか。
少し過激な物言いになりますが、ズブズブの関係に悩んでいる方が探すべきなのは、次の彼氏では御座いません。
もちろん、見つかるのであればそれに越したことは御座いませんが、現状をどうにかするためには「乗り換え用の男性」を見つければ十分でしょう。
目的地となる駅を探すのではありません。目的地の駅に行くための「乗換駅」を探すだけで十分なのです。
あくまでも、今乗っているくずな男性という電車を降りることを最優先するのです。
一度、その電車を降りてしまえば、そこから次の電車を探すことは難しいことではありません。ですので、まずは今乗っている電車を降りるために、乗り換え用の男性を探す必要があるのです。
(ラブホの上野さん)
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