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仕事についていけない! 4つの原因と辛い・辞めたい時の対処法

トイアンナ

仕事についていけないと辛いもの。周囲とのスピード感に差を感じたり、スキル不足が身に沁みたり。なぜついていけなくなるのでしょうか? 元外資系企業勤務のコラムニスト・トイアンナさんが「辞めたい・転職したい」と限界まで追い込まれた時の対処法を解説します。

仕事についていけない。このつらさは、他人に理解できるものじゃありません。

周りがなんでもないかのように過ごす勤務が苦痛になり、職場に居場所はないんじゃないかと燃え尽きそうになる……。

そんな心を助け出すために、仕事で苦労した経験なら人一倍ある私から「心を守る」メッセージを送ります。

仕事についていけず辞めたくなった経験は?

今、仕事についていけず「辞めたい」「逃げ出したい」と悩んでいる状態かもしれません。とはいえ、「こんなことで弱音を吐いていいのか」と自分を責めてしまう人もいるはずです。

そもそも「仕事についていけない=うまくいかない」ことが原因で、退職したいと考えたことのある人はどれくらいいるのでしょうか。

【調査概要】

調査対象:30代の働く男女
調査日:2021年12月24日~2022年1月1日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:500人(女性328人/男性172人)

30代が仕事を辞めたいランキングの第4位!?

30代が仕事を辞めたい理由

「仕事がうまくいかない」ことを理由に挙げたのは48人で、第4位の理由となりました。つまり、仕事がついていけず退職を考えるまでに悩んでいるのは、あなただけではないということ。

これを理由に選んだ人は、具体的に辞めたくなった場面として以下のようなコメントを挙げていました。

・「自分が頼りなく不甲斐ないばかりに、 同僚や先輩に迷惑をかけてしまったとき」(30歳 女性 事務職)

・「『思うように仕事をこなせていない』と強く感じるとき」(34歳 女性 看護師)

・「お客様とのトラブルがどうにもならない状況になってしまったとき」(38歳 男性 営業職)

相談相手は上司or家族?

また、こうした時にみなさんは誰に相談しているのでしょうか。同アンケートによると、こんな結果が見られました。

仕事を辞めたい時は誰に相談する?

仕事を辞めたいと思った時の相談相手は、「家族」が4割以上。続いて、「社外の人」が2割以上を占め、上司など社内の人に相談する人は少ないようです。

上司と腹を割って話せないからこそ、辞めるほど悩んでいると考えることもできそう。まずは気持ちを整理するために、あえて“関係のない相手”に気持ちを打ち明けるだけで楽になれるかもしれません。

仕事についていけない原因とは?

ここからは、仕事についていけない原因を深堀していきましょう。

まず、あなたが仕事についていけない理由を「無能だから」というひと言で片づけるのはやめましょう。なぜなら、アウトプットできる仕事の質は環境や職場との相性で大きく変わるからです。冷静になって、一緒に理由を見ていきましょう。

(1)経験不足

どんな天才も、経験なしには輝きません。

同じ職種で転職しても、違う業務やシステムに手を出せばあっという間に迷子となるのがわたしたちです。

「今は勝手がわからないだけで、来年にはなんとかなりそう」な業務、結構ありませんか?

(2)職場における「仕事の進め方」と相性が悪い

職業に適性があっても「仕事の進め方」は職場によって変わります。

わたしはこれまで多数の企業を取材してまいりましたが「細かく確認してから動き出したいタイプ」と、「とりあえず動きながらミスを直していくタイプ」のどっちもが幸せに働ける環境なんて、見たことがありません。

自分の進め方と周囲の進め方の相性が悪い職場では、「仕事ができない・仕事についていけない」と誤解されてしまいます。

(3)好きな仕事だけれど得意じゃない

あこがれの職業に就職したけれど、仕事についていけない……。こんなときは「好きだけど、向いてなかった」可能性を考えましょう。

どんなに好きな分野でも、苦手なものは苦手です。

業界の思わぬ内部事情を知って、幻滅することもあるでしょう。そうすれば自然と、動く手も止まってしまうはず。

(4)上司との相性が悪い

自分ではどうしようもないのが、上司との相性です。おおざっぱに指針を決めてほしい人にとって、細かい上司は天敵です。逆にちゃんと確認したい人にとって「あとはよろしく~」と任せてしまう上司は、ストレスの塊でしょう。

そうすると、さっさと進めるべきものも方向性ややり方が決まらないので、仕事についていけなくなります。上司も自分もしんどい状態です。

▶次のページでは、仕事についていけていないかの判断ポイントを紹介します。

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