お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

満たされない毎日を変える5つの習慣

浅田悠介(浅田さん@令和の魔法使い)

人は「満たされない」という気持ちをなぜ抱くの? マジシャン&催眠心理療法士の浅田悠介さんが心理の裏側を解説。満たされない毎日と向き合う5つのコツを紹介します。

「なんか、こう、ちゃんと言葉にできないんだけど……」

・足りない気がする
・何か違う気がする
・不幸せなわけじゃない
・ある程度充実してるはず
・でも、このままじゃダメな気がする

正体不明の感覚ってありますよね。胸のなかにぐるぐる残ってる感じ。ちょっとネガティブなトーンで。

あえていうなら、そう、満たされない気持ち、かもしれません。

今回のテーマは「満たされない気持ち」です。ちょっと正体を探ってみましょう。

満たされない気持ちの正体とは?

満たされない気持ちの正体は「人生そのもの」だといってもいいでしょう。

ちょっとブッ飛んだ感じでごめんなさい。しかし、これは2500年前にお釈迦様が、悩みに悩んだのと同じことだと思うのです。

あえて言うなら自分の欲求すべてが「満たされない」というわけですね。

全ての欲求は満たされなくて当たり前?

ある意味、当たり前のことです。

そして、おそらく永遠に満たされることはないのでしょう。

私たちのなかには、食欲、性欲、睡眠欲、承認欲求、支配欲求、自己実現欲求――ざっと箱につまったキャラメルのように数ダースくらいの欲求がうずまいていますし、それぞれが言うことを聞いてくれないからです。

アラブの石油王だって、ローマ法王だって、GACKTだって、ドラえもんだって、アメンボだって、何かに悩んでいるのです。

満たされないから人生は面白い

しかし、だからと悲観しちゃいけませんよ。

およそ満たされない気持ちがなくなることはない。

だからこそ「満たされない気持ちとどのように向き合うか?」に人間性が表れるのです。それが人生の面白さではありませんか。

何をやっても満たされない原因

では、私たちが満たされないのは、具体的に何が原因なのでしょう。

(1)恋愛が上手くいっていない

人生のなかで恋愛の悩みって大きいですよね。

いろんな種類があることでしょう。恋人ができない、恋人がかまってくれない、フラれる気がしている、惰性で続いている、ドキドキできない──さまざまです。

まわりをみれば上手くいってる人ばかり目につくものです。余計にため息をつきたくなりますよね。自分だけが満たされない気がしてしまう。

恋心はいくつになっても難しいものです。

(2)人間関係で苦労している

生きるとは他人とコミュニケーションをとることです。

しかし、ご存じのように、世の全員が良い人物だとはいえません。シンプルに気が合わない人もいれば、まあ、なんというか、ヤバイ人もいます。

そこに「逃れられない人間関係の悩み」が生まれますよね。

自分の心を殺して、相手に合わせて、笑顔を作って──そんなときに満たされない感覚を覚えてしまうのです。ため息をつきたくなるのですね。

(3)仕事で自己実現できていない

生きるためには働かなくてはいけません。

言うまでもなく、一日のほとんどは仕事です。だからこそ、やりたくない仕事ばかりしていると心が辛くなってしまいます。もっとやりたいことがあるのにって。

いまの仕事も悪くはない。文句をいえる立場じゃないのはわかってる。でも、どこかに自分にふさわしい、やりがいのある仕事はあるはず──そう考えると満たされない気がしてしまいます。

現代人らしい悩みかもしれません。

(4)自由じゃない感じがしている

ふわっとしていますが、真理だと思うのです。

というのも満たされない気持ちというやつは、何もしていなくても心の内側に巣喰うものだからです。

何も困ってはいない。特に不幸せなわけじゃない。でも、満たされない。なんとなく自由に生きていない気がしている――という感覚です。

満たされない毎日を変える5つの習慣

そんな満たされない気持ちを吹き飛ばすコツを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいませ。

(1)自分を暇にしない

すごく大事なことです。

私たちが不満を抱くときは「暇なとき」だったりします。何かしなくてはと罪悪感があるのにダラダラしてしまう。それが満たされない感覚となって表れるのです。

とにかく自分を忙しくすること。

満たされない気持ちがあっても、2週間先に、好きな人とデートの予定が決まれば、もっとテンションもブチ上がるじゃないですか。

そんなふうにスケジュール帳をドキドキできる予定で埋めましょう。

めんどくさいのはわかります。しかし大事なのはコタツのなかから出る勇気です。ぬくぬくしてるだけじゃいけません。なんだかんだ楽しめますよ。

まず楽しみを探すこと(作ること)からスタートですね。

(2)物事に優先順位をつける

案外、忘れがちなので説明させてください。

私たちは日常でいろんなタスクをこなしますよね。

ここで気をつけなくてはいけないことがあります。

それは「目先の雑用を優先しすぎない」こと。

ついついIKEAの家具を組み立てたり、銀行に行ったり、友人の出産祝いを買ったり、トイレットペーパーを補充したり、といった用事を優先させてしまいがちです。すぐにやらないと気持ち悪いし、どんどん用事はたまっていくから。

もちろん、それが無駄というのではありません。ただ、そうした中で「人生を充実させるためにやってみたいこと」をないがしろにするのはもったいない、と思うのです。

悲しいことに「やりたかったこと」は優先度を下げやすいのです。しなくても困らないから――本当はいまが踏ん張りどきなのですよ。

ねえ、前からやりたかったことはありませんか?

(3)新しいことを恐れない

人生全般のコツはこれです。

私たちは常に新しいことにチャレンジしなくてはいけません。絶対にすべき、というわけではありませんが、人生を潤すためには必要です。

もちろん怖いのはわかります。知らないことって、つい避けたくなりますよね。ランチも、知らない個人店に行くより、安全なチェーン店を選びたくなるものです。

しかし、しかし「知らないことは新しいこと」なのですよ。

その奥にこそ得られるものがあります。そういう訳のわからないチャレンジこそ、ある種の充実感につながるからです。

迷ったら突撃してください。

(4)コミュニティを広げる

私たちは集団生活の生き物です。

ゆえに人生は、どのコミュニティに属すかで決まります。

そして現代は、ゆりかごから墓場まで同じ村で生きなくては――ということもありません。地元の友人、社会人サークル、飲み友達、趣味の教室、SNSの集まりなど、いくつもの場所に属すことができます。

いろんな場所に顔を出してください。複数のコミュニティに所属してください。たくさんの人と出会ってください。満たされるものがあるでしょう。

よりどころを複数持っておくと、心も安定しますよ。

(5)明日の予定を前夜に考える

忙しい日常に「充実タイム」を作るコツです。

前夜に、やることを、ざっとスケジューリングしておくのです。あとまわしにできる作業を発見したり、より効率的にこなせたり、タスクを移動することで隙間時間がみつかるかもしれません。

翌日をスムーズに生きることができます。その日、その日を、朝目覚めたままに生きていると、つい大事なことをないがしろにしてしまいますからね。

あらかじめ「明日は隙間時間にカフェで読書だ(本も決めておく)」くらいの覚悟で挑んでみるのはどうでしょう。鼻息を荒く、充実を掴みとってやるのです。

満たされない気持ちを撃破せよ

最後に大事な話をさせてください。

実は、結局のところ、充実とは「満たされた状態」のことを指しているわけではないのです――どういうことか?

変な言い方をすると、現在、満たされているかどうかは関係ないのです。むしろ「満たされようとアクションできている状態」のことを充実というのです。

ゴール地点にいるより、ゴールしようと走っているほうが満たされた感じがする――わかる気がしますよね。

こうも言い換えられるでしょう。

満たされない気持ちは「うしろめたくない毎日」を送ることで撃破できるのだ、と。

さて、さて、私たちも、耳が痛いけれど、毎日、だらっと朝起きて、働いて、帰宅して、夜にスマホを触って眠るだけになっていないかを気をつけるとしましょうか。

貴女のもとに幸せが舞い降りるように願っております。

(浅田悠介)

※画像はイメージです

SHARE