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でしゃばりな人の特徴と心理。職場ででしゃばる人への対処法

ぱぴこ

職場で、頼んでもいないお節介をしてくる「でしゃばりな人」に悩まされることはありませんか? この記事では、なぜかでしゃばってくる人の特徴や心理、職場での対処法について、OLコラムニストのぱぴこさんに解説してもらいました。

職場の悩みは、ほぼ対人関係の悩みといっても過言ではありません。

頼んでもいないのに出てきて、すべてをかっさらっていく「でしゃばりな人」、あなたの職場にもいませんか?

ランチや飲み会の場だけならまだしも、仕事の成果について口や手を出されたらたまったものではありません。

仕事をするうえで放置されすぎるとメンタルがやられますが、過剰にかまわれて、お節介を焼かれるとそれはそれでストレスの元になる……。

人間はやはりバランスが重要です。

今回は頼んでいないのにお節介をしてくる、ありがた迷惑な「でしゃばりな人」について、なぜそんな行動を取るのかを分析しながら、職場での対処法をお伝えします。

でしゃばりな人の特徴

でしゃばりとは、「余計なことをする」という意味を持ちます。

ここにすべてが集約されているといっても過言ではありませんが、本人は「よかれ」と思っているけれど、受け取る側が「余計なお世話」「迷惑」と思う行動をする人を指します。

こう表現すると悲しくなりますが、ちょっと考えると「あの人……」と脳裏に浮かぶ顔がありませんか?

その特徴を見ていきましょう。

(1)自分が一番! 全体最適より個別最適を優先

でしゃばりな人は「目立ちたい」という欲求が強く、いつでも注目を集めたいと思っています。

「私を見て!」と思っているので、突っ込める首はすべて突っ込んでくるのです。

自分が主役であることを優先すると、どうしても協調性は落ちます。

結果チームがうまく機能しないなど弊害が出るのですが、でしゃばりな人は全体最適よりも個別最適を優先します。

周囲の迷惑はお構いなしに「目立つ」ことを優先する、そんな特徴があります。

(2)すべてを自分の思い通りにしたい

でしゃばりな人は「周囲に対する影響力を持ちたい」という気持ちが強く、人を自分が思う通りに動かすためにあれやこれやと口や手を出してきます。

「ちょっとお節介」程度の人は、「〇〇のやり方があるので」とやんわり断ると「そうだったのね」と引き下がりますが、でしゃばりな人はそう簡単に引き下がりません。

相手が自分の言った通りに行動する=影響力がある、と考えるため、別のやり方を認めず、「そんなやり方じゃなくて、こうしたほうがいい」と自分の意見を曲げません。

(3)考えるより先に口や手が動いている

とにかく「自分が注目されること」を優先しているため、発言が適切かどうかを考えるより前に、自分の意見を言ったり、やったりします。

人は周囲の状況などを考えて、「言う・言わない」や「やる・やらない」を判断しますが、その判断をすっ飛ばして実行するのが特徴です。

(4)人の話を聞かず、すぐ判断する

要するに「せっかち」なのですが、でしゃばりな人は自分が出るタイミングを常に気にしているため、人が話している途中で口をはさむことが増えます。

自分の知っている話が出てくれば、「我先に!」と話をしてしまいます。

「いつだって自分のターン!」と思っているため、勝手に話をしてしまったり、人の話をさえぎってしまったりすることが増えます。

また、それが悪いことだと気にしているわけではないので、さえぎってしまった人に謝ったり、フォローしたりすることもありません。

でしゃばりな人の心理

とにかく「自分が!」というアグレッシブなマインドを持っているでしゃばりな人ですが、なぜこのような行動に出るのでしょうか?

続いて、でしゃばりな人の心理について考えてみましょう。

(1)中心的な存在でありたい

自分の得意・不得意にかかわらず、いつでも「中心的存在」でありたいと思っています。

そのため、周囲の人に対して「自分はさまざまなことができる人間である」とアピールしたいと考えており、すべての事柄に対して関わろうとします。

会議中に発言したり、誰か困っている人を助けたりすると「目立ち」ます。

でしゃばりな人は、その中身よりも、「目立つ」という行動を目的にしているため、不必要な状況でも誰かに関わろうと行動してしまうのです。

(2)優秀な人間だと人に認められたい

でしゃばりな人は、自分が「優秀である」ということを周囲に認めてもらいたいと考えています。

そのため、隙あらばアピールしようと考えて、結果として誰かを助けたり、アイデアを出したりしようと、話に割って入ろうとします。

しかし、周囲が望まない手助けは、結果としてでしゃばりな人の対応という手間が増えるだけに終わるため、周囲からは「あの人ちょっと厄介だよね(邪魔だよね)」と判断されてしまいます。

(3)いいとこ取りをしたい

誰がかがやった仕事や成果物にダメ出しをするのは楽ですが、何も知らない人が見ると「するどい意見を出す人」に見える場合があります。

でしゃばりな人は、そういった視線を集めて、自分が苦労せずに「いいとこ取り」して評価を上げたいと思っています。

そのため、誰かの仕事や話に割って入り「それ、〇〇ってことじゃない?」「××すればいいんだよ」などと、時に的外れなアドバイスを繰り返します。

(4)人助けをする「いい人間」でいたい

でしゃばりな人は近視眼的で全体を見ることができず、相手が求めるものを適切に把握できていません。

そのため「必要な手助け」「不要な手助け」が切り分けられないのです。

でしゃばりな人は「人を助けたい」と思っており、困った人には手を伸ばさなければいけないと盲目的に信じているため、「助けを求めていないが、困っているように見える人」にまで助けようとしてしまうのです。

正直ウザい。職場でのでしゃばりな人への対処法

職場にでしゃばりな人がいる場合、自分の時間や成果を奪われる可能性があるため嫌ですよね。

とはいえ、嫌な人がいるからといってすぐに環境を変えられるわけではありません。

では、どうやって付き合っていけばいいのでしょうか?

(1)とりあえず褒めておく

手っ取り早く、かつまちがいないのは「とりあえず褒めておくこと」です。

でしゃばりな人は、とにかく認められたい! 役に立ちたい! と思う気持ちが強い人たちであることは、本記事でも確認してきました。

そのため、「あなたに注目しています。そして感謝しています」という態度を示すことで、求めるものを提供して乗り切るのです。

相手に感謝を示しつつ、「自分でちょっと考えてみます」と自主性を出してフェードアウトしましょう。

(2)ゆるやかに距離を置く

やばい人とは距離を置くのが一番効果的なのですが、露骨に無視すると、でしゃばりな人は嗅ぎつけます。

そのため、以下のような「距離置きバリエーション」を試してみましょう。

・そもそも困った部分を見せないようにこっそりと行動する
・笑顔で「大丈夫です~」を連発して顔を見ながら撤退する
・「上司に確認しないと怒られるんです」など、上位者を盾にする

ありとあらゆる「言い訳」を事前に用意して、「私に相談してくれればいいのに」というお節介な言葉に「〇〇さんは最後の砦なので!」と相手を立てながら逃げましょう。

「空まわりしている人だ」と生暖かい目で見つめる

正直「ほめ殺しで逃げろ!」としか対処法がないでしゃばりな人ですが、彼ら・彼女たちを面倒でだるい人と思うだけだと、ストレスがたまります。

「とにかく認められたくて空まわりしている人」だと受け止め、生暖かい目で見守りましょう。

自分の心を守りつつうまくやるためには、「相手と同じ土俵に乗らない」「相手を異世界の人間だと思う」という思考術が有効です。

相手のペースに巻き込まれたら最後なので、一部餌を与えてダッシュで逃げましょう。

(ぱぴこ)

※画像はイメージです

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