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女性からセックスに誘う方法。男性が喜ぶエッチの誘い方は?

森林原人

セックスしたくなった時、男性にその気持ちをどう伝えていますか? この記事では、AV男優で執筆活動を行う森林原人さんに、女性からセックスに誘う方法を教えてもらいました。併せて、誘われた男性の本音も紹介します。

受験、就職、昇進、育児と人生の重要なタイミングでの男女不平等(差別)が社会問題となり、多くの人の関心を集めている昨今。

一方で、男女間には身体的差異があり、それによって能力が変わるのは自然なこと。

だから、オリンピックなど身体能力を競う場では男女別が当然です。では、セックスの場ではどうでしょうか?

今回は「女性からセックスに誘うこと」をテーマに、男性側の本音や誘うときのポイントを紐解いていきます。

なぜセックスは「男から」がスタンダード?

日本のスタンダードだとセックスは「男性(彼氏)から」誘うもの、と認識されていると思います(またはそれが美徳)。これは男女不平等でしょうか? 当然のことでしょうか?

生殖以外の目的でセックスをする人間

人間以外の動物は、生殖以外の目的でセックスをしません(厳密にはボノボなど数種類の例外がいます)。なので、繁殖期にのみ生殖行為としてのセックス、本能的性行為をします。

一方人間は、年がら年中セックスをします。

生殖の可能性がなく動物的本能とはいえないようなタイミングで、社会的行為としてのセックスや、娯楽としてのセックス、コミュニケーションとしてのセックスをするのです。

男性器の変化が成立条件であるセックス

ただし、いずれのセックスにも当てはまるひとつの共通点があります。

それは、一般的に、セックスが成立するための必要条件が<勃起、挿入、射精>であることです。このいずれもが男性器の変化であり、男性に決定権があるもの。したがって、セックスでの主導権は男性に持たされます。

結果、女性は受け身にならざるを得ないのです。

日本の「セックス観」の特徴

「そんなバカな、だったらほかの国ではどうなんだ!?」といったツッコミがあって当然です。

たしかに、男性器ありきのセックスをしている国でも、女性が一方的に受け身でない国は存在するでしょう。その国と日本は何がちがうのでしょうか?

主導権を握らないと“できない”日本の男性

これはあくまでも僕の推測ですが、日本の男性の多くが、自分が主導権を握っていないと男性器を正常に機能させることができない体質になってしまっているのだと思います。

男優の中でも大きく2つに分かれて、自分が主導権を握って絡みをしているときだけ<勃起→射精>をスムーズにできるタイプと、女優さんに主導権を渡しても同様にできるタイプがあり、後者は少ない印象です。

後者のタイプをM男と分類する人もいますが、それはちがいます。

M男は自分で主導権を握れません。厳密には握ろうとしません。

主導権を握ったり明け渡したりの両方ができる人は、相手の感情や欲情に共感したり、興奮に共鳴したりできるということです。たいそうな言い方をすれば、相手の土俵に立つこともできる、胸を貸すこともできるといった感じです。

自分が主導権を握っていないとセックスに及ぶことができない人は、セックスという行為を通して、相手を開拓、支配、獲得、利用しているだけなのです。

「セックスは相手を支配するもの」と誤解する日本人

残念ながら、日本の男性にはこれがセックスだと無意識のうちに誤解している人が多いです。結果、そういった男性の相手をする女性は「物」にされてしまいます。消費され、消耗され、傷つけられる。

こういった感覚に興奮したり、欲情したりする女性も少なからずいると思いますが、僕からすると不健全です。

「性欲がない女像」を生み出した社会的背景

日本ではなぜ不健全な性の価値観になってしまったのか?

そこには、明治時代にはじまる純潔教育や一夫一妻制の家父長制度が影響していると思っています。それらによって、女性の性欲はないものとされ、男性はセックスを通して男らしさを誇示しなければならなくなりました。

日本の性が意図的にコントロールされたことで、男女ともに窮屈な思いをすることになっているのです。

時代の流れで、「女性にも性欲があるんだ」という自然な価値観が認められるようになってきましたが、認めることとそれに対応することは別問題なのです。

女性から誘われたときの男性心理とは?

本来、人間には男女関係なく、性欲が強い人、弱い人がいます。欲情するタイミングも人それぞれ。だから、女性がしたくなり誘うということがあって当然です。

男性の中にも奥手なタイプがいますから、女性からの誘いを待っている人もいるでしょう。また相手の欲情に共感できるタイプなら、誘われたことによって欲情のスイッチが入る男性もいるはず。

断られたら恥ずかしいと考える女性は多くいるでしょうが、それは男性だって一緒です。

「断られても構わない」という考え方

ここで、男性⇒女性の方向でセックスに誘ったときの男性心理を考えてみましょう。

(セックスには性的同意が必要だという概念を持つ前提の)男性が誘う場合、彼にとって一番よいのは“受け入れてもらえる”にしろ“拒否される”にしろ、相手が素直で正直な気持ちを言ってくれることであると僕は考えます。

男性たちの気持ちを代弁すれば、「受け入れてもらえること」を一番と考えないのです。

そのような考えを持つことで、断られてもそこまで落ち込まず、気まずくならないですみます。また次の機会が生まれやすくなるのです。

それは女性のあなたが彼を誘うケースでも応用できる考え方。

誘う際の心がけは、相手が正直な気持ちで答えてくれることが一番だし、もし断られてもその行為が否定されただけで、自分の人格が否定されたわけではないと認識すること。これが重要なのです。

うれしいかどうかは女性の誘い方次第

彼氏 浮気してるかも

女性からセックスを誘われた場合、男性はどんなことを考えているのか。

その女性がどのような気持ちで誘ったかによって、男性の受け止め方は変わるでしょう(男女逆に考えても同じです)。

物として求められたのか、人格も含め好きになってもらえているのか、何かの証としての義務的行為なのか。

もちろん一回一回そこまで分析しないでしょうが、積み重なると気持ちが、魂胆が透けて見えてきます。

男女ともに、誘う側になるときは、自分がどういう気持ちで相手とセックスしたいと思っているのか考えてみることをオススメします。

彼氏に「セックスしたい」と伝えるには?

もし、相手の人格も含め好きだからセックスをしたいと思い誘うのなら、まず好きという気持ちを伝えることが大切。その上で「セックスを拒否された=(イコール)好きという気持ちが拒否された」であるとは限らないと区別して考えることが重要です。

そうしないと、2人の関係が、セックスによって食いちがってしまいます。

セックスに誘う際の3つのコツ

彼氏 浮気してるかも

男女ともにセックスを駆け引きの道具として使う人がいます。ゲームとしてはおもしろいかもしれませんが、2人の関係を長続きさせる上では得策ではありません。

ゲームには必ず終わりがあります。

そのような価値観だと、当然気持ちが軽いものとなるのです。セックスを賞品やご褒美にしないことが、2人の関係がフラットでいるための大前提となります。

フラットな関係である彼氏にセックスのお誘いをするには、

(1)相手に拒否権を持たせること
(2)感情と行為を切り離すこと
(3)どのような返答だったとしても怒ったり悲しんだり動揺したりして気まずい空気にならないこと

がポイントです。

正直、今の日本の男女で、こういったコミュニケーションが自然とできるカップルはごくごく少数だと思っています。でも、勇気を持って一歩踏み出さなければ、セックスレスで苦しむ先輩方の二の舞になるわけです。

女性がしたいと思って当然ですから、ひとりラーメン、ひとり焼肉、ひとり立ち飲みをするくらいの勇気を持って誘ってみてほしいです。

相手を変えることはできないけれど、自分が変わることはできるのです。そして自分が変わることで、それに釣られ相手が変わっていくのです。

「恥ずかしくて積極的になれない、言いにくい」と悩む女性には応援することしかできませんが、あなたの欲望がまちがったものでも、悪いものでも、恥ずかしいものでもないということを、僕は誰よりも知っています。

ありのままの自分を受け入れてください。

言葉だけじゃなく「行動」でもアプローチ

あえて、僕だったらという話をすれば、やさしいフェザータッチにより全身マッサージをされたり、自然の中で数日のんびり過ごし、綺麗な星空をくっつきながら眺めたりしているときに「かわいい、大好き」と言われたらしたくなりますね(男もかわいいって言われたらうれしいんです)。

言葉だけできっかけを作ろうとすると、思考に訴えかけることになりますが、肉体に直接訴えかけることができれば、認知プロセスの「知覚→理解→判断→行動」のうちの理解と判断をすっ飛ばして、「知覚→行動」まで一気に進めることができます。

セックスは体を使う行為ですから、体にもアプローチするのがテクニックです。

女性が誘うということは、男性がそれに応えるということがついてまわってくる話です。

僕は男性への性教育も使命だと思ってがんばりますので、ぜひとも女性のほうからもセックスコミュニケーションのきっかけを作ってくださいね。

(森林原人)

※画像はイメージです

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