心理カウンセラーが教える。「ミラーリング効果」で彼氏を作る方法
人は自分と同じタイミングで同じ動きをする人に、無意識に親しみを感じるもの。この心理を活かしたテクニックが「ミラーリング」。片思いの男性へのアプローチにも「ミラーリング」を使うと、彼の気持ちはグッとこちらに近づいてくるんですよ。この記事では、恋愛に活かせる心理テク「ミラーリング」の使い方を、心理カウンセラーがご紹介します。
好きな人ができると毎日が楽しくなりますが、片思いのままではつらいもの。やはり「自分に好意をもってほしい」「付き合いたい!」と願うのは当然です。
とはいえ、どうアプローチしたら彼が振り向いてくれるのかがわからないと、彼との仲も進展しませんよね。
そんなときに使えるのが心理テク。人間の心理を活かしたちょっとしたテクニックを使えば、彼の気持ちはグッとこちらに近づいてくるのです。
そこで、恋愛に活かせる心理テクのひとつ「ミラーリング」の使い方をご紹介しましょう。
そもそも「ミラーリング」って何?
人は自分と同じタイミングで同じ動きをする人に対して、親しみや安らぎを感じます。
たとえば、赤ちゃんをあやすとき。表情に合わせて笑ったり目を大きくしたりすると、赤ちゃんは喜びますよね。「波長が合う」と感じ、安心感を得るのです。
この心理を活かしたテクニックが「ミラーリング」。まるで鏡を見ているように、相手と同じ動きをします。
同じ態度や表情をされることで、相手は無意識のうちに「この人とは接しやすいな」と感じ、心の距離が縮まるのです。
カウンセリングでも相手との信頼関係を築くために使いますが、営業マンが商談をするときなどにも親近感や好感度をアップさせるために効果的な心理テクです。
恋愛では「ミラーリング効果」をどう使えばいい?
では、片思いの彼とのコミュニケーションに「ミラーリング」を活かすには、どうしたらよいのでしょうか。
タイミングと使い方をご紹介しましょう。
カフェでの会話中
カフェなどで何気ない会話をしているときは、ミラーリングのチャンス。
彼がコーヒーを飲んだら自分も飲み物を飲む、足を組んだら同じように足を組み、頬づえをついたら自分も同じ体勢になるなど、相手の態度に合わせて動いてみましょう。
また、会話中の表情のミラーリングもポイント。相手が笑ったら自分も笑う、相手が考え込んだら自分も考え込むなど、表情を合わせることでより彼に「フィーリングが合う!」と思わせることができます。
映画館デート
映画鑑賞中は会話をしにくく、コミュニケーションをとれません。しかも暗くて相手の反応を確かめるのは難しい環境。ミラーリングは難しいように思えます。
しかし長い時間座っていると、体勢を変えたり飲み物を飲んだり足を組み替えたりなど、意外と体の動きはあるもの。それは映画に対する反応に近いことが多く、つまらない、退屈しているときは動きが増えますし、逆に熱中してくると前のめりになったり手に力が入ったりします。
そんなときこそ使えるのがミラーリング。彼が動いたタイミングに自分も動くと、映画を観ているときの感情の動きもシンクロしたように感じ、相手は無意識に「感性が似ている」と思ってしまいます。
無言のコミュニケーションですが、実は心にはかなり効果的なのです。
食事中
3大欲求のひとつである「食べる」という行為は、相手の本能に訴えかけるポイントでもあります。食の好みや食べているときの態度によっては、居心地のよし悪しを左右することも。
基本のミラーリングの動きとして、彼がお酒を飲んだら自分もドリンクを飲む、箸を置いたら自分も置くという、まねるのはもちろんですが、食事のときの表情も気をつけましょう。
相手の好物が出てきて「おいしそう!」という表情をしていたら、自分も同じくらいのテンションの表情をしてみたり、相手が「うーん、これはイマイチ」というものがあれば残念そうな表情をしてみたり。
食べ物の相性は今後の仲を深める大事なポイントでもあるので、「食の好みが合うな」と思わせるのは重要です。
ただし、本当は嫌いなものなのに好きなフリをするなど、ウソはつかないこと。あとで訂正ができなくなりますし、そもそもの信頼が崩れてしまいます。
乗り物に乗っているとき
ドライブデートや電車での移動中など、表情が見えにくい状況で会話をするときは、ぜひミラーリングを活かしましょう。
ドライブで彼が運転する場合、視線の方向を合わせると居心地よく感じやすいでしょう。
また電車やバスの移動のときも、彼が見ているものを一緒に見たり、うなずいたときに一緒にうなずいたりするなど、動きを合わせてみましょう。
彼はあなたの顔が見えないだけに、動きから情報を得るため、より敏感に察知するはずです。
「ミラーリング」をしてくる男性は脈アリ?
ここまで、こちらから男性にミラーリングすることについて触れてきましたが、逆に男性側からミラーリングをしてくることも。脈アリ! と期待してよいのでしょうか。
計算でしているのか天然でしているのかによって意味合いは変わってきますが、ミラーリングをしてくる男性にはどんな心理があるのかご紹介します。
好意を抱いている
無意識にミラーリングのように態度や表情を合わせている場合は、シンプルにあなたのことを信頼し、好意を抱いていると思われます。
彼氏の口ぐせが移ったり、親友がよくする動きを無意識にしてしまったりということがあるように、人は親しい人の動きや話し方を無意識に真似しようとすることがあります
彼にあなたの動きや話し方が移っているようなことがあれば、それはあなたにかなりに親近感をもっているはずです。
「自分を見て!」とアピールしている
動きを無意識に真似してしまうというのは、相手に自分をアピールする行動のひとつ。
相手と同じ動きをすることで「なんだか気が合う」と気づかせたり、「ほらこんなに波長が合うでしょ」と距離を縮ませるためのアピールにしたり。
どちらにしてもあなたに好印象を与えるための行動だと考えられますので、脈アリと考えてよいでしょう。
あなたの気持ちをあやつりたい
計算でミラーリングをしてくる男性は、かなり緻密に攻めてくる“恋愛の策士”の可能性が高いです。
あなたに好意があって「心の距離を縮めたい」とテクニックを使ってきているのかもしれませんが、モテるタイプや常に複数の女性をまわりに置いている男性の場合は、もっとしたたかなことも。
ミラーリングを悪用し、あなたの親近感を高めて自分のテリトリーに入れたい、気持ちをあやつりたいと考えているかもしれません。
あまりにも女性慣れしている男性や、下心が見え隠れするような言動が見える場合は、「脈アリ?」と思う前に本当の目的を探りましょう。場合によっては、敬遠することをおすすめします。
上手な“ミラーリング”と“自己アピール”が片思いを制する!
「恋愛に必要な3つの“ing”」として「タイミング」「フィーリング」「ハプニング」がありますが、このうちミラーリングは「フィーリング」に活かすことが可能。相手に居心地がいいと感じさせるために、ぜひどんどん使っていきましょう。
ただし、ミラーリングはあくまでも手法。ミラーリングしたからといって、必ず相手の気持ちが手に入るわけではありません。ミラーリングで距離を縮めながら自分の魅力も磨き、アピールすることも忘れずにおこなうようにしましょう。
また、わざとらしくミラーリングをすると、相手に「計算なのでは……」「真似されて気持ち悪い」とネガティブにとらえられる可能性も。作為的な行動はたちまち逆効果になりますので、できるだけ自然にさりげなく動くのが大切です。
ミラーリングのポイントは、相手の動きに対して一呼吸置いて動くこと。できれば話しながらなど、別の行動と合わせるとよりナチュラルに見えますよ。
心理テクニックを上手に使って、片思いを実らせてくださいね。
(凛音)
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