「奥手男子」の心理とアプローチ方法
好きな男性が女性に奥手な人のようで、どうやって接していいかわからない!
そんなお悩みを持つ女性もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、そんな奥手男子のタイプとアプローチ方法についてお話しさせていただきます。
奥手男子の代表的なタイプ
奥手男子と言っても、そのタイプは多岐に渡ります。
まず、代表的な奥手男子の種類を5つお話しさせていただきます。
1.「夫婦仲がいい両親」に愛情をかけて育ててもらった草食系の男性
もともと、女性にそれほど興味がないタイプの男性です。
これまで生きてきた中で異性とあまり関わることがなく、交際にいたった経験が少ないこともあり、女性に苦手意識がある場合が多いです。
しかし、興味が薄いだけで、女性が嫌いというわけではありません。
「いいな」と思う女性がいても、どうやって恋愛関係に進展させたらいいのかわからないだけです。
女性相手でも、人付き合いという意味でのコミュニケーションは得意ですし、「あいつはいいヤツだ」と周囲に思われているので、大人しくあまり目立たない存在であっても、集団の中に馴染んでいることがよくあります。
両親の仲がいいケースが多いので、いい夫婦の定義やパートナーシップの築き方がわかっているし、愛情をかけられて育ったことで闇がほとんどなく、交際するといい関係を築きやすいです。
このタイプの男性は誠実であることが多いので、親密になれば本人なりの愛情表現もしてくれますし、浮気の心配がほとんどありません。
2.女性慣れしていないだけの肉食系の男性
奥手男子の中でも意外によくいます。
このタイプの男性は、女の子が大好きだけどどうやって接しすればいいかわからないケースが多いです。
また、今までモテた経験がなく、男としての自信がありません。そのため、傷つくことを恐れて自分からアプローチができないことが多く、根っからの奥手男子と勘ちがいされやすいです。
中には、自分が男として異性に承認された出来事をきっかけに、一気に肉食系全開になることも珍しくはなく、そこから遊び人になるケースも。
ちなみに、ナンパ塾に通ったり、ネットで調べまくったりして、努力でモテを手に入れるのはこのタイプの男性が多いです。
3.恋愛感情がない男性
5つのタイプの中でも、この辺りから厄介になってきます。
これは「アセクシャル」という恋愛感情と性的欲求を抱かない人です。いわゆる「絶食系」と呼ばれる男性と類似していると思っていただいてかまいません。
女性との恋愛にまったく興味がないので、彼らを攻略するとき、「振り向かせる」「好きにさせる」という概念は捨てたほうがいいです。
もしアプローチしても、彼らにとっては、たとえるならいらない物を押し売りされるようなもの。その瞬間から敵とみなされると思っておいたほうがいいでしょう。
ちなみに、このタイプの男性にはイケメンが多いと言われています。
4.人に必要以上に心を開かない回避型の男性
家庭環境が1と真逆なのがこのタイプ。
彼らの多くは、自分の立ち位置をよくするためだけに愛嬌を振りまいていたり、人に優しくしていたりすることがよくあります。
しかし、誰に対しても必要以上に心を開くことはなく、相手が一線を越えそうになると、そこから心を閉ざして逃げていく傾向にあります。
彼らのことを「いい人だ」と勘ちがいして踏み込む女性も多いのですが、仲よくなってきたと思ったら、拒絶されたり避けられたりして、その度に振り回されて疲弊する人が後を絶ちません。
このタイプの男性を好きになった女性から、「どうやったら心を開いてくれるんでしょうか?」というご相談を受けることがよくあります。
ですが、相手からすると心を開かないほうが好都合。身も蓋もありませんが、自分と向き合っていない人たちということもあり、完全に心を開くことはこれからもないと思っておいたほうがいいでしょう。
相手の拒絶を俗に言う「好き避け」と勘ちがいしている女性も多いですが、本気の拒絶であることがほとんどなので、「こういう人なんだな」と割り切れない限り、関わり続けることが難しい人たちでもあります。
ちなみに、こういった男性と関わって、「いつか私には心を開いてくれるはず」という期待が止まらない女性がいますが、その自信と具体的な根拠はどこにあるんだという話です。
5.闇が深すぎてまったく人を信用しない男性
僕が「やめとけ案件」と呼んでいる男性の中のひとつ。
このタイプの人は大きく3つに分けることができます。
・人から搾取することを目的に生きている「略奪者」タイプ
・独占欲が強すぎる「支配者」タイプ
・人と関わりたくないから、人付き合い自体を避ける「逃亡者」タイプ
3番目のタイプが「奥手男子」と勘ちがいされるケースです。
他人に対して心を開かないという点で回避型タイプと似ていますが、逃亡者型は人をまったく信用していないうえに、人間関係をうまく築けません。
なぜなら、闇が深すぎて誠実な人間の意味がわからないし、どんなに愛のある働きかけをしても「どうせ下心があるんだろう? 見返りなしで接してくるヤツなんてこの世にいねえよ」という前提だから。
周囲の人から敬遠されることも珍しくありません。
気になる人の「奥手男子度」を診断でチェックしてみましょう。
奥手男子の脈ありサイン
1と2の脈ありサイン
よくあるのは、自分のことを話すようになってきたり照れ笑いをしたりすることが増えるというもの。
ただ、いかんせん女性慣れしてないので、連絡が増えたり、デートに誘ってきたりなどのわかりやすいサインは出してこない場合が多いです。
あと、「好き避け」をされることもありますが、この場合、「踏み込んで失敗したとき、傷つきたくない」という気持ちが原因になっています。
3の脈ありサイン
脈ありサインはないと思っておいたほうがいいです。
なぜなら、女性を好きになること自体がほぼないので、信頼関係が深まるにつれ、友だちのように仲よくなっていきます。
4の脈ありサイン
一番わかりやすいのが「好き避け」に該当する行為。
ただ、前述したようにほとんどの場合が本気の拒絶なので、要注意です。
見分け方としては「仲よくなってきた」と思っていたけれど、相手が急に冷たくなったりそっけなくなったりした場合は「これ以上踏み込むな」という拒絶サインだと思ってください。
5の脈ありサイン
脈ありかどうかじゃなくて、やめとけ。あんたが傷つくだけだぞ。
奥手男子の攻略方法
相手の出方を伺っていても、何も進まないことがほとんどです。なので、女性側からアプローチをすることが大前提となります。
ただし、2のケースを除き、奥手男子と呼ばれる人の多くは、距離感を無視されてグイグイこられるのが嫌だと感じる傾向にあります。
というか、相手が奥手男子であろうがなかろうが、友だちでもなんでもない相手に距離感を無視されてぐいぐい来られたら、それが同性相手でもほとんどの場合が気分悪いですからね。
なので、まずは人として仲よくなっていきましょう。友だちポジションを確立し、気軽に外で会える関係を目指してください。
その際、女性側から誘うことが多くなると思いますが、デートという名目だと場合によっては警戒されることがあります。「ちょっと飲みに行きたいんだけど、どう?」「○○に行きたいんだけど、付き合ってくれない?」といった誘い方が無難です。
友だちぐらい仲よくなればいろんな話ができているはずなので、会っている中で相手が何かしてくれたとき、「そういうことされると好きになっちゃいそう」「そういうことしてくれる男の人、ほんと好き」と笑いながら軽く言ってみてください。
そこで、まんざらでもなければ脈あり、真顔や訝しげな顔になれば脈なしの可能性が高いです。
まんざらでなかったとしても、告白してくれない男性もいます。なので、「場合によっては自分から告白しないといけないかもしれない」と頭の片隅に入れておいてください。
告白するときは、テクニックとかいらないので、あなたの素直な気持ちを伝えましょう。
以上が、奥手男子の特徴とアプローチ方法です。
ちなみに、「相手から告白させないとうんたらかんたら」と言っている恋愛指南がありますが、そんなこたぁどうだっていいんです。
あなたから告白して調子に乗るような男性であれば、それは相手の人間性によるものであり、相手から告白してきたとしても、ちがう場面で調子に乗ります。
ほかにも、仕事面では問題ないのに、恋愛面だけ自信がない男性もいるので、告白してくれなかったからといって、相手に決断力と行動力がないと一概に決めつけることはできません。
大事なのは、相手の「人となり」をちゃんと見ることであり、前述した4と5に該当するような男性であれば「最初に」選ばないことです。
「いい女」というのは、どれだけ相手のことが好きであっても、うまくいかないなと思ったら付き合わないし、追いかけたりしませんよ。
(藤本シゲユキ)
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