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「バツイチ男性」と恋愛・結婚して幸せになれるのか?

ひろたかおり(恋愛コラムニスト)

気になる男性がいるけど、彼はバツイチ。

好意を伝えれば受け止めてもらえるのか。
「もう恋愛や結婚はこりごり」なんて考えていて、この恋はムダになってしまうのか。

バツイチの男性を好きになることに、不安を覚える女性もいるかもしれません。しかし、一度結婚に失敗しているということは、それだけ次の恋愛では慎重になる場合が多く、中途半端な関係にはしない男性が多いものです。

バツイチ男性は恋愛や結婚についてどう考えているのか、恋愛コラムライターのひろたかおりがお話しします。

バツイチ男性の恋愛心理って?

まず、最初の結婚につまずいたバツイチ男性の恋愛観についてです。

(1)女性を信じられない

たとえば、妻の浮気や不倫が原因で離婚した場合。

家族のために一生懸命尽くしてきた男性なら、その裏切りに深く傷つきますよね。「どんなにがんばっても、女性は浮気するもの」と頭にインプットされてしまうと、それ以降、積極的に女性を好きになろうとは思えなくなります。

たとえ独身の女性に優しくされて心が動いたとしても、「どうせこの人も裏切るんだろうな」と先を悲観して、素直に好意を受け止められない場合があるのです。

(2)恋愛してまた傷つくのが怖い

どちらかの浮気や不倫ではなく、性格の不一致で離婚した場合。

「結婚生活を続けられなかった」自分を男性は責めます。

結婚の失敗は、「好きな女性を幸せにできなかった」「家庭を維持できなかった」とネガティブな感情を呼び、それが自信を奪っていくのです。離婚から時間が経ち、傷が癒えてきても、女性を好きになるのは「またうまくいかなかったらどうしよう」という不安が先に立ち、なかなか次のステージに進むことができません。

(3)愛情を素直に信じられない

いいなと思う女性ができて、その人からも愛情を向けられるようになっても、気持ちを素直に受け止められないこともあります。

「本物の愛情なのだろうか」と疑ってしまうのは、結婚の失敗によって愛情のあたたかさを忘れてしまっているから。また、自分の気持ちについても「本当にこの人のことが好き?」と自分に問い直すことが多くなり、愛情そのものに疑問を持っていることも。

(4)40代になると「このまま独身で終わる」と覚悟する人も

30代でバツイチになったなら、まだ次の出会いを期待するかもしれませんが、40代以降になると、まわりがほとんど既婚者で出会いがなかったり、「この年で再婚はないな」とみずから諦めてしまったりと、このまま独身で終わる自分を覚悟する男性もいます。

離婚によって次の恋愛に向ける意欲が下がる上に、年齢のせいで新しい女性と一から関係を築くことを億劫に感じるのですね。

バツイチ男性は結婚相手としてどうなのか?

バツイチ男性は、つまずいたとはいえ一度は結婚生活を経験しているので、未婚の男性より家事の分担や子育てについて理解が深いことがあります。結婚について大きな理想を持っていないので、地に足の着いた考えを持ち、また「過去の過ち」を繰り返さないように努力する人も多いでしょう。

また、失敗しているからこそ、再婚を決めるときは相当の覚悟を持つのがバツイチ男性です。女性にもモラルや妻としての姿勢を求めがちですが、ふたりでいい家庭を築いていきたいと思う女性には、心強いパートナーとなります。

結婚相手としては向いているといえますが、離婚についてまだわだかまりが残っていたり問題が尾を引いていたりする場合は、元の配偶者を持ち出して比べてしまうなど、未婚男性にはない悪い一面も。

スムーズに結婚生活をはじめられても、元の配偶者と同じふるまいを期待されるなど、窮屈な関係を強いられる可能性もあることを、覚えておきましょう。

バツイチ男性の魅力とは?

では、バツイチ男性にはどのような魅力があるのでしょうか。

(1)女性に対して優しい

離婚の原因が何であれ、ひとりの女性としっかり向き合ったことのあるバツイチ男性は、女性の気持ちを察する力が高いといえます。

変に張り合っても自分が疲れるし関係が悪化するだけ、と知っているバツイチ男性は、女性の気持ちを受け止めることに抵抗がなく、また心を開いて接することで、いい関係が築けることを理解しているのです。

(2)関係を急かさない

離婚の痛みを乗り越え、新しい一歩を踏み出せているバツイチ男性は、恋愛について焦りのない人が多いのも特徴です。ゆっくりと関係を進められる心の余裕は、一度失敗しているからこそのもので、女性の気持ちを大切にしたいという思いから。

自分の態度で女性を苦しめることを恐れるので、女性に合わせて歩んでいく姿勢を持っているのです。

(3)慎重な結婚観を持っている

未婚男性の場合、結婚に大きな理想を持って気持ちのままに進むことがありますが、バツイチ男性は次の再婚には慎重になる人がほとんどです。二度と離婚のつらさを味わいたくないと思うので、本当に愛していける女性、支え合って生きていける女性を見極めようとします

いざ結婚となると女性を大切にし、自分も夫としてよりしっかりしようという意思を強く持ち、幸せな結婚生活を送る努力を欠かしません。

(4)まわりの人を大切にする

バツイチ男性の中には、離婚の際に多くの人を巻き込んでしまったり、逆に助けてもらったりと、人間関係の大変さやありがたさに気がついたという人もいます。

自分ひとりで生きているのではなく、まわりの人の支えがあって今の自分がある。それを実感することで離婚後はより人間関係を大事にする姿勢があり、彼女に対しても束縛するような息苦しさを与えません

お互いの友人や家族を大切にしようと思うので、のびのびとしたつながりを楽しめるお付き合いができます。

こんなバツイチ男性には注意!

一方で、バツイチ男性の中には、歪んだ気持ちで女性に近づき、自分の満足だけを求めるような人もいます。どんな男性に気をつければいいのでしょうか。

(1)元の配偶者の悪口ばかり言う

離婚を乗り越えられていないバツイチ男性は、元の配偶者に対して憎しみを抱えていることがあります。ですが、元の配偶者を憎むのは自分の非を責められたのが理由であることが多く、男性の話が真実とは限りません。

口を開けば結婚時代の愚痴や元妻への悪口ばかりで、まわりの同情を買おうとするような男性には要注意。「俺は悪くない」と思いたいためだけに元妻を悪者にするようなバツイチ男性は、好きになっても女性を大切にすることはないでしょう。

(2)「俺は被害者」とアピールする

たとえば、「俺はこんなに誠実な夫でいたのに、妻が浮気をして離婚されたから、女性を信じることができない」と言いながらのらりくらりと関係の進展を避けるバツイチ男性。

こんな男性は「俺は被害者だから」を言い訳に交際の責任から逃げたいだけであって、女性を遊び相手にするのが目的です。被害者アピールをしながら都合のいい関係を求めてくるようなバツイチ男性は、まずこちらからお断りしましょう。

(3)離婚の原因で嘘をつく

本当は自分の浮気が原因だったのに、「嫁がギャンブルにハマって借金を作って」など、離婚の原因について平気で嘘をつくようなバツイチ男性にも気をつけましょう。交際が続いてもし結婚の流れになれば、離婚の本当の原因はいずれわかります。

嘘をつくのは自分をよく見せたいのであって、元の配偶者に失礼なだけでなく、今の彼女に対しても誠実とは言えません。離婚の原因について何かあやしいなと感じるときは、彼の友人に本当の理由を尋ねるなど、男性の言葉を鵜呑みにしないように気をつけましょう。

バツイチ男性と恋愛する上での心構えとは?

好きになった男性がバツイチであったとき、「結婚に失敗したことがある人」と思えばどこかで心が立ち止まるかもしれません。たとえ好きになっても、まともに恋愛ができるのか、もし結婚まで考えるようになったらどうすればいいのか、独身男性との交際より不安を覚える場面が多いでしょう。

実際、一度つまずいた痛みは、女性の想像よりはるかに男性を苦しめ、また大きな傷を残します。ですが一方で、彼らを男として大きく成長もさせます。過去に失敗したからこそ、女性の気持ちを尊重することの大切さを理解しているのがバツイチ男性です。

本当にバツイチ男性と向き合いたいと思うなら、まず自分から心を開いて接することが大切です。彼らといい関係を築いていくには、信頼できる女性であることが不可欠。その信頼は、男性をありのまま受け止めようとする姿、真摯に愛情を伝えようとする姿勢から生まれます。信じ合えることがわかれば、バツイチ男性は誠実に応えてくれます。

また、結婚を考えるなら、離婚の原因をしっかりと聞きましょう。どんな過ちがあったかを知り、それを繰り返さないよう努力することが幸せな結婚生活につながります。

バツイチ男性とでも幸せな恋愛が叶う

バツイチ男性の多くは、心に傷を抱えたまま、新しい恋愛にも積極的になれずに過ごしています。こういう男性を好きになってしまうと、うまくいかないことも多くて悩んでしまうこともあるでしょう。ですが、バツイチ男性とであっても、幸せな恋愛や結婚はできます。離婚というマイナス面だけに気をとられるのではなく、男性のことを好きな気持ちを大切にしてくださいね。

(ひろたかおり)

※画像はイメージです

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