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ムカつく上司でもう悩まない! 専門家が教える賢い対応とは

沖圭祐(キャリアコンサルタント)

仕事をしていると上司にイライラすることもあるのではないでしょうか。高圧的だったり、柔軟性に欠けたり、仕事があまりできなかったり……。この記事ではそのような上司への対応方法を心構えも含めてお伝えしたいと思います。

あなたがムカつく上司はどのタイプ?

ムカつく上司といってもいろいろなタイプがあります。高圧的なタイプ、柔軟性に欠けるタイプ、仕事が極端にできないタイプなど……。想像するだけで腹が立ってくるかもしれませんが、対応を考えるうえで重要なので、まずはムカつく上司を分類してみることにしましょう。

タイプ別ムカつく上司

ここでは3つのタイプに分けて紹介していきます。(実際はこれらのタイプが合わさっているケースも多いです。)

高圧的なタイプ

代表的なのはこの高圧的なタイプでしょう。暴行やセクハラ、パワハラなどで悩む人は今も多くいます。気分屋で感情の起伏が激しかったり、暴力をふるったり……。怒りよりも怖さを感じて苦しんでいるケースも多く見受けられます。

柔軟性に欠けるタイプ

古い価値観をとにかく守る柔軟性に欠けるタイプの人もいます。もっと効率のいい方法があるのに受け入れなかったり、形式にばかりこだわったり、昔からのやり方にこだわったり……。飲み会への参加を強要し、お酒をついでまわらないと不満をこぼす、といった話を耳にしたこともあります。

仕事ができないタイプ

仕事のパフォーマンスがよくなく、「なんでこんな人が上司なの?」と感じてしまうタイプ。官公庁など組織自体が古い体質の職場で多い印象です。ツケが部下にまわってきて、急に無茶振りをされることも。陰湿な感じで嫌味を言ってくるケースもあるようです。

ムカつく上司のタイプ別! 賢い対応

ではこれらのタイプにどのように対応していけばいいのでしょうか。順番に解説していきますね。

高圧的なタイプ

高圧的なタイプの上司に対応するには、味方をつくることがとても重要です。どう考えてもひとりでは太刀打ちできませんよね……。同じところで働いている職場仲間、人事部の人など社内で相談できる相手をぜひ見つけてください。人事権のある人に報告を入れることで、プレッシャーを与えることもできるかもしれません。

柔軟性に欠けるタイプ

柔軟性に欠けるタイプの上司には、メリットを整理して説明するなど、わかりやすく論理的に説得するようにしましょう。その際、今までの方法を否定しないように意識することも大切です。考え方が古いと、少し理解に苦しむこともあるかもしれませんが、なぜそのような考え方をするのか背景を想像すると落ち着いて対応することができるかもしれませんね。

仕事ができないタイプ

自分の仕事をなるべく早めに仕上げて、フォローできるよう整えておくことが賢明です。仕事をたくさん振ってくるのは自分が頼られているからだとポジティブに考えましょう。あとはとにかく仕事をがんばって、とっとと追い抜くことです。

上司にムカついてしまう原因とは

このようにいろいろなタイプの上司がいますが、そのような上司にムカついてしまう原因はどこにあるのでしょうか。自分を振り返るひとつのきっかけになるかもしれないので、ぜひ一度考えてみましょう。

上司にムカついてしまう原因

相手を変えたいと思っているから

上司に対して不満を抱えていると、どうしてもその上司を変えたいと思ってしまいがちです。ただ、年齢を重ねれば重ねるほど、人はなかなか変わりません。「変わってほしいのに、変わらない……」。そいういう欲求不満がたまると怒りに変わっていきます。

貴重な時間を奪われている感覚があるから

上司をなんとかしたいと考えれば考えるほど、貴重な時間を奪われている感覚になっていきます。休みの日でさえ上司のことが思い浮かぶといった状況になると、ますます腹が立っていきますよね……。

つらい思いをしている同僚を見るのがしんどいから

「自分が何をされても腹は立たないが、大切な仲間が上司から理不尽に怒られていると腹が立つ」という人もなかにはいます。つらい思いをしている同僚を見るのがつらく、腹立たしい……。人のことを親身になって考えることのできる、優しさゆえのつらさですね。

上司にムカつくときの対処法

ではムカつく上司がいるとき、どのような心がけで接すればいいのでしょうか。上司にムカつくときの対処法をここでまとめたいと思います。

上司に「変わってほしい」と思っても、実際に変わることはほとんどありません。自分でコントロールできることとコントロールできないことを区別することは仕事をするうえでとても大切で、上司についてはまさにコントロールできないことにあたります。

だからといってただひたすらガマンをするのがいいというわけではありません。大事なのは自分が納得のいく行動をとることではないでしょうか。自分がやれること、やったほうがいいと思うことをやって、それでも上司が変わらないのであれば、この件でさらに時間をかけるのはもったいないということになります。

上司からひどい仕打ちを受けていると、自分が悪いと思い込んでしまうケースもあります。さらにそこから体調が悪くなっていくケースも。そうなる前にしっかりと自分の意志で行動を移し、適度にあきらめることが大切です。

とはいえ「気になるものは気になる。腹立つものは腹立つ」というのが正直なところではないでしょうか。そういう時は、この上司がそのような行動をとってしまう背景を少し想像してみましょう。「家庭で何かあったのかな、過去に同じようなことを上司からされたのかな、さらに上の上司からプレッシャーをかけられているのかな……」。上司を許すことを目的にする必要はありませんが、理解しようとすることで、自分の怒りが少し収まることもあるかもしれませんね。

大事なのは自分の人生

ムカつく上司がいたとしても、大事なのは自分の人生です。仲間を見つけ相談する、必要に応じて人事部などに報告するなど、やるべきことをやって、それでも上司が変わらなければ仕方がありません。それでもどうしてもガマンできないときは上司がそのようなことをしてしまう背景を想像するといいでしょう。少し気持ちが落ち着くかもしれません。「復讐しよう」などと考えて、無駄な時間を割いてしまわないようにするのも大切なポイントです。どうしても変わらないのであれば、上司のことを考えるよりも自分の人生をよりよくすることに時間やエネルギーを使うようにしましょう。

(沖圭祐)

※画像はイメージです

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