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恋愛の泣ける話4選~片思い、遠距離、別れ~

大庭スミ(メンタル恋愛カウンセラー)

いつの時代も女性は恋愛に関する話が大好き。感動的な話もある一方でつらくかなしい恋の話もありますよね。今回は恋愛に関する「泣ける話」を実際のエピソードをもとにご紹介します。

エピソード1:同級生への片思い、三角関係の思わぬ終わり

雪絵さん(27歳・仮名)が高校時代に経験した片思いの恋についての話です。

「当時同じクラスの異性の同級生A君と同性の友人B子、私の3人でよくつるんでいました。講義も同じものを受けていたので3人で勉強会をしたり、ご飯を食べにいったりまわりからも仲よし3人組のように思われていました」

同じクラスで出会った3人は何かと一緒にいる機会も多かったそうです。次第に雪絵さんはA君に対して恋愛感情を持つようになったと話します。 雪絵さんは当時彼への気持ちをB子にも相談していたそうで、彼女もよく話を聞いてくれていたことから「もしかしたら彼も私を好いてくれているのかも?」と感じていたとのこと。バレンタインに勇気を出して彼に本命チョコレートを渡した雪絵さんは、彼から予想外の言葉を聞くことになりました。

「実はB子と付き合っているんだ。だから気持ちは受け取れない」

そう聞いた雪絵さんはショックな反面、B子に対する怒りも湧いたそうです。彼女が雪絵さんの話を丁寧に聞いていたのは、同性の友だちを減らしたくない…という思いがあったからだったそうです。仲よくしていた3人だからこそ、秘密にせずに打ち明けてほしかった。たとえそれが気まずい結果になっても隠れてコソコソされるのがとてもつらかったそうです。それ以降2人とは疎遠になってしまったそうです。

エピソード2:愛し方を学んだ大学時代の切ない恋

大学時代に恵梨香さん(28歳・仮名)が経験した、思い出深い恋愛体験をご紹介します。大学で哲学を専攻していた恵梨香さんは当時一学年上の先輩に好意を抱いていました。

「哲学専攻ということもあり、思慮深い先輩に魅力を感じていました。一緒に話をしていると自分の考えも深まるような気がしてとても充実していました」

そんな彼が『愛するということ/著:エーリッヒ・フロム』という一冊の本をすすめて貸してくれました。勉強になりおもしろいという理由から恵梨香さんに紹介してくれたそうです。恵梨香さんは勉強の合間を縫ってその本を読み進めました。

「好きな人がすすめてくれる本というだけでうれしいものですが、その本を通じて先輩と通じ合えているような気がしてドキドキしました」

ひととおり読み終えた恵梨香さんは先輩に本を返すことに。そのとき先輩から言われた一言に非常に感動したそうです。

「本に書いてあるように、愛するというのは技術が必要なことなんだ。できれば俺は君と一緒に愛について学びたい。お付き合いしてくれないかな?」

それから2人はお付き合いをするようになりました。

しかし、最初は円満だった2人ですが、数年間のお付き合いの後別れてしまうことになってしまいました。理由はお互いの価値観の相違だったそうです。彼氏は、結婚したら妻は家庭に入るものという思いが強く、結婚しても働きたいという彼女の思いと噛み合わなかったことから、彼女から別れを告げたそうです。「彼のことは嫌いではありませんでした。本に書いてあることはとても勉強になる一方で、実際に関係を続けていく難しさ、努力しても続いていかないままならぬ思いを実感し、切なくて涙がでました」

エピソード:3 疑わしい彼氏の実態は!? 婚活アプリで彼氏に裏切られたつらい体験談

数年前から婚活アプリで出会った男性とお付き合いしていた愛美さん(32歳・仮名)の驚きのエピソードです。

「その彼とは婚活アプリ経由でお付き合いをしていたのですが、同じ不動産業界で働いていたことや登山が趣味という共通点があり、3回ほどデートをして告白されお付き合いすることになりました。私も結婚適齢期で結婚を視野に入れていました」

順調に見えた愛美さんの婚活。婚活アプリなのでもちろん相手も独身だと信じて疑うことはなかったそうです。週に1、2回はデートをしていた愛美さんですが、少し「あれ?」と思うことがあったそうです。

「付き合って3カ月ほど経ち、彼の家に遊びに行きたいと話をしたんです。そしたら『俺、実家住まいだから気を使わせるし、来てもらうの悪いよ』とやんわりと断られたんです。でも婚活アプリのプロフィールには九州出身と書いてあり、私たちが今いるのは東京。これは明らかにおかしいって思ったんです」

だんだんと不安な気持ちが強くなっていた愛美さんは単刀直入に彼氏に真実を聞くことにしました。その回答が衝撃の内容だったそうです。

「彼から『実家住まいは嘘、実は結婚しているんだ』と言われました。それだけでも目眩がしたのですが、彼は『でも一番好きなのは君なんだ。大切にするからこれまで通り付き合ってほしい』と私に言ったんです。それってつまり不倫相手として愛人関係になってくれってことじゃないですか! ふざけるなって言って即別れました。帰りの電車で堪えきれず泣いてしまいました」

結婚相手を真剣に探していたのに彼はまさかの既婚者だったという悲しい結果に。婚活アプリの悪用はやめてほしいですね。

エピソード:4 入院を機に愛が芽生えた感動の話

最後に紹介するのは里美さん(26歳・仮名)の感動エピソードです。里美さんは銀行員として働いていたのですが、激務が続き体調不良で入院することになってしまいました。

「調べた結果、盲腸でした。入院は初めてで近くに両親もいなかったのでとても心細かったです。そんな中で同じ部署の上司が何かと面倒をみてくれたんです」

上司は入院に必要な衛生用品をそろえてくれたり、マメにサポートをしてくれたりしたそうです。2、3日に1回はお見舞いに来てくれて何かと気を使ってくれた上司に少しずつ心を開いた里美さん。無事退院となった日も上司が迎えにきてくれたそうです。

「退院の日に『体調がよくないのを気づいてあげられなくてごめんね。これから里美さんが元気に過ごせるようにサポートしていくから、一緒になってくれないかな』とプロポーズされました。身体が弱ると心も不安になりがちですが、そんなつらい状態を彼はずっと支えてくれて、この人となら一緒になって生きていけそうと思いました」

それからお付き合いを重ねた2人はめでたく入籍。つらいときだからこそ支えあう、そんな素敵な愛のエピソードでした。

泣ける話の根本には理屈ではない人の心が存在している

「泣ける話」と言われてイメージするのは、悲しく切ない話が多いかもしれません。ですがご紹介したエピソードのようにうれしくて涙がでたり、感動して泣けたりする話もたくさんあります。大切なのは喜怒哀楽すべての出来事の中に涙が出るほど心が震えることがたくさんあるということ。そう考えると泣けるような恋愛ができることはとても尊いことなのではないでしょうか。

(大庭スミ)

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