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面倒くさい「頑固な人」を説得したい! 仕事や恋愛で使えるテクニック

織田隼人(心理コーディネーター)

唐沢未夢(ライター)

自分が決めたことは絶対に曲げない、頑固な人ってどこにでもいますよね。仕事面でも恋愛面でも、頑固者とのお付き合いは一筋縄ではいかないもの。でもどうにかして、頑固な人とうまく付き合っていきたいと考える人も多いはず。心理コーディネーターの織田隼人さんに、頑固な人とうまくコミュニケーションをとる方法を聞きました。

頑固な人の特徴と心理

そもそも頑固な人はどんな特徴があるのでしょうか。その特徴と、頑固な人に見られる心理を教えてもらいましょう。

頑固な人の特徴とは

頑固な人に共通する特徴として、人の話を聞かずに自分の意見を通そうとする傾向があります。かたくなに自分の意見を固持するところから「頑固」といわれますが、まさにその通りで、自分の意見を曲げようとしないのです。また、人の意見もあまり受け入れようとはせずに、自分の意見こそが正しいと思っている節があります。人の話を聞かないために融通が利きにくく、まわりからは扱いづらい人と見られやすいのも特徴です。

頑固な人の心理や原因

一貫することに対してのこだわりが強い

頑固な人は考え方をコロコロ変える人を信用せずに、一貫してひとつの考えを貫くことが正しいと考える傾向にあります。実際に、考え方を変えずに貫く人は社会的信用を得やすいので正しいことではあるのですが、そこにこだわりすぎて結果的に人の話を聞かなくなってしまいます。

正義感が強い

頑固な人はいいことと悪いことを、白黒はっきりつけようとすることがあります。また「いいことはすべき」で「悪いことはすべきでない」と、単純な意思決定をする傾向も。そのため正しいことを常に実行している、という気持ちになっています。大抵の場合は正しいことをそのまま実行しているので、問題は起きずにむしろ印象はよくなります。しかし「多人数で協力し合って決めていく」場合には、白黒つかない問題でも、無理矢理にでも白黒つけようとしてまわりから面倒がられることもあります。

自分の思った世界を作りたいと思っている

頑固な人は「自分の考えが正しい」ということを信じている部分があります。自分が正しいのだから、世界も自分の思った通りになるべきである、という考え方も持っているケースが多いのです。そのため、いろいろなことを自分の思い通りに動かそうとします。また、思い通りに動かないと不機嫌になってしまうことも。その一方で行動力があって、実際にその行動で世の中がよくなることもあります。

面倒くさい! 頑固な人との付き合い方

融通が利かない、正しいと思ったことはテコでも動かないなど、いろいろ面倒な頑固な人。そんな頑固な人と、仕事や恋愛、結婚生活で、うまく付き合うにはどうすればいいのでしょうか?

変えるのはムリ? 仕事で頑固な人を説得する方法

基本的には頑固な人は変わらない

基本的には、頑固な人を変えるのは無理と考えたほうがいいでしょう。人の性格は、そう簡単には変わりません。また、年をとった人ほど性格は変わりづらくなるので、無理に相手を変えようとしない方がスムーズかもしれません。

細かい交渉をする

仕事で頑固な人と付き合う場合は、「細かいネゴシエーション(交渉)」をするのが効果的。「こうしたいと思っています」と細かく報告し、そのうえで相手を立ててあげるといいでしょう。人はそれほど賢くないので、相手の言うことを理解するのに時間がかかります。細かく伝えておくと、時間とともに理解が進むので、あとで文句を言われることが減るのです。

相手を説得しない

相手を説得するという考え方もやめましょう。説得するよりも、「納得してもらって乗り気になってもらおう」という考え方をするのがおすすめ。正しいことを伝えたとしても相手にとって正しいと感じてもらえなければ、頑固な人は否定するだけ。そこで説得ではなく、「納得」を重視するといいのです。

たとえばですが、ひとつ正しい案があった際にそれだけを伝えるのではなく、2つのダメな案も同時に伝え、「この3つの中で、どれを実施すればいいですか?」と聞いてみる。すると相手はまともなものを選ぶでしょうし、選んだことで納得しやすいのです。納得してもらえると、それが相手にとっての正しいことになるので、説得することなく物事はうまく進みます。

結婚は? 頑固な人との恋愛

恋愛編

頑固な恋人との付き合いでは、頑固な相手をうまく立てることが必要。どんな人でも頑固なところがありますが、そこを指摘するのではなく、相手に何かしてもらいたいときに「これをやってほしいな」とお願いするように相手に伝えていくといいでしょう。相手からすると「彼女のためならがんばるか」と、相手のためにがんばるという納得しやすい形になります。これを繰り返すと、頑固さはなおらないままでしょうけれど、じわじわと行動内容は変えてもらうことが可能になるはず。

結婚編

頑固な男性との結婚は、女性がどれだけ相手の男性を手のひらで転がせるかで、うまくいくかどうかが変わってきます。昔は今より男性がより頑固な時代でした。それでも結婚が成り立っていたのは家庭内で女性が強かったから。なぜ強かったのかというと、女性が男性をうまく手のひらの上で転がす技術をもっていたからです。この時代は女性同士の交流の中で「頑固な男性をうまく手のひらで転がす方法」の情報交換がなされていたようです。

これに習って女性は、頑固な人をなおそうとするのではなく、頑固な人にどうやって動いてもらうのかという視点を持つように心がけましょう。すると頑固な男性相手でも結婚はうまくいきます。逆に男性を手のひらで転がすのではなくて、上から目線で伝えて抑圧する形で男性を制御しようとすると、ケンカが絶えず2人の関係は崩壊しやすくなります。

頑固な人をうまいこと味方につけて

自分を曲げず、正しいと信じたことを突き通し、時に強引でまわりと対立することもある頑固な人。同僚や恋人がこのような頑固な人だった場合、付き合う方は大変です。しかし、ビジネスでも、恋愛でも、頑固な人に自分の味方になってもらえると、これ以上の強い存在はありません。どうすれば頑固な人をうまいこと手のひらで転がせるのか研究し、うまいこと自分の味方になってもらいましょう。

(文:織田隼人、構成:唐沢未夢)

※画像はイメージです

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