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好かれる人と嫌われる人の特徴とは? 話し方や性格

小日向るり子

ファナティック

職場にいるとは、「好かれている人」と「嫌われている人」がいますよね。「なぜあの人は好かれているのだろう?」「嫌われてしまうのだろう?」から派生し「自分はどう思われているのだろう?」と考えている人も多いのではないでしょうか。

SNSの台頭で、他人からの評価が可視化した現代では、カウンセリングの現場でも他人からの評価を気にする人が増えています。今回は、好かれる人・嫌われる人をいろいろな側面から分析し、そこに囚われすぎる危険性まで解説していきたいと思います。

【顔・性格編】好かれる人の共通点

誰にでも好かれる人気者というのは、少なからずいるものですよね。ここでは一般女性のイメージから、人に好かれる人の特徴を紐解いていきます。

人に好かれる顔の特徴

男女問わず、「人に好かれる人」に共通する顔の特徴とはどのようなものでしょうか? 女性意見をもとに、人間の心理的観点からみた「好かれる顔」の特徴について紹介します。

(1)いつも笑顔

・「いつも笑顔で穏やかな表情が多い。爽やかで明るい顔」(34歳/学校・教育関連/専門職)

・「いつもにこやかで笑っているような顔。すごく親近感がわくし、なんとなく楽しい気分になるので」(32歳/学校・教育関連/事務系専門職)

(2)目が大きい

・「目がぱっちりしていて、優しい印象の人。性格は顔に出ると思うから」(24歳/小売店/販売職・サービス系)

・「目が大きくてくりくり二重のかわいい顔の人」(32歳/その他/その他)

(3)やさしそうな雰囲気

・「やさしそうな感じで、とがっていない丸みのある顔の人は、なんとなく雰囲気が柔らかく好かれそう」(34歳/不動産/専門職)

・「やさしそうな顔の人は好かれやすいと思う」(23歳/小売店/販売職・サービス系)

アンケートの回答を見ていると「丸みがありる」「目がぱっちりしている」「雰囲気がやわらかい」など、好かれる人の外見は赤ちゃんが持っている雰囲気とよく似ていることがわかりますよね。赤ちゃんは単独で生きていけないので、大人が本能的に穏やかで愛おしい気持ちになるような容姿やしぐさをします。あどけなさを残している赤ちゃんに近い顔は、好かれる要素と大いに関係しているといえますね。

参考記事はこちら▼

自然と周りを引き込むような魅力を持っている「好かれる人」。あなたの好かれる人度を10の質問で診断します。

人に好かれる性格の特徴

それでは、男女問わず人に好かれる性格の特徴とは、どんなものなのでしょう。こちらも女性意見をもとに、「好かれる性格」の特徴を心理学的観点から説明します。

(1)さっぱりしている

・「さっぱりしている性格、隠し事ができない性格」(28歳/その他/その他)

・「ぶりっこの逆。女っぽ過ぎずラフに話せる人」(29歳/その他/その他)

(2)人の悪口を言わない

・「人の悪口をあまり言わない人。愚痴ばかりこぼさない人。しっかりとした信念を持っている人」(33歳/医療・福祉/専門職)

・「他人の悪口を言わない、いつも朗らかな人」(33歳/医療・福祉/専門職)

(3)誰に対しても平等

・「誰に対しても平等な態度を取る。裏がない人は好かれていると思う」(28歳/小売店/販売職・サービス系)

・「誰に対しても同じように接することができる」(31歳/小売店/販売職・サービス系)

(4)明るい

・「明るいうえに、かわいくていつも前向き。みんなを元気にしてくれる感じ」(29歳/ホテル・旅行・アミューズメント/販売職・サービス系)

・「明るいとやっぱり人を惹きつける。お話上手だと相手を楽しませられる」(33歳/学校・教育関連/その他)

(5)やさしい

・「やさしい。思いやりがある。まわりを見ることができる。人の気持ちを考えられる」(29歳/医療・福祉/専門職)

・「やさしくて、ちょっとやそっとじゃ怒らない」(23歳/情報・IT/その他)

このアンケート結果を見ると、好かれる人の三大要素を具体的に回答していますねいることがわかります。三大要素とは、

・精神的に自立していること(他人に惑わされない)
・明るいこと
・共感能力がある

です。自立している女性とは他人との比較によって自分の評価を上げたり下げたりすることがない人のことです。自分の評価は自分でします。そういう人にとっては他人の噂話や悪口は興味の範囲外なので、忖度や太鼓持ちをする必要もありませんよね。

参考記事はこちら▼

あなたは周囲から性格が良いと思われてる? それとも悪いと思われてる? 10の質問で、あなたの本性を診断します。

まわりから、好かれる人になる方法

(1)第一印象をよくする

人の印象は目と耳から入る情報で決まる

「メラビアンの法則」を聞いたことがある方もいるかもしれませんが、これはアメリカの心理学者・メラビアンが実験した結果によって導かれた法則。それによると、人間の第一印象を決定づけるのは、視覚情報からが55%、聴覚情報からが38%だそうです。つまり、目と耳から入る情報で約9割が決まってしまうということです。

ポイントは見た目、声、表情

そのため、まずは見た目と声、表情に気をつけましょう。どのような相手がくるかわからないような場所では、服装はセンスよりも「清潔感」を重視し、会話においても内容よりも顔の表情を明るく保つことが大切です。この2つを意識するようにしてください。

(2)相手のしぐさをコピーする

ミラーリングとは?

「ミラー=鏡」つまり、鏡の法則です。これは、自分がしていることと同じことをする人に好意を持つという人間の一般心理です。

相手が笑ったら自分も笑う

たとえば、相手がグラスを持ってお酒を飲んだら、自分も同様にお酒を口にする。相手が笑ったら自分も笑う、といったことです。これは簡単ですよね。こんなに簡単なことで好印象を抱いてもらえる確率がグッと上がるためのですから、やらない手はないですね。

(3)相手に接触している時間を増やす

単純接触の効果

これは、はじめは興味がなかったものでも何度も繰り返しているうちに好意を抱く、という効果です。たとえば、母親が作ってくれたカレーや煮物は「おふくろの味」と呼ばれて、好ましい食べ物の代名詞になっていますよね。また音楽やテレビ、ラジオなど、何度も聞いているうちに気がつけば好きになっていたこともあるのではないでしょうか?

コミュニケーションはまめに

社内恋愛が多いのも、この単純接触の効果が大きいのです。相手に興味を持たれていないけれど嫌われてもいない、という場合はぜひこの単純接触の効果を信じ、まめにコミュニケーションを取っていきましょう。

(4)まずは相手を好きになる

好意の返報性を知っておく

相手に何かをしてもらったら、自分も何かを返さなくては、と思う心理が好意の返報性です。これは恋愛においては「自分が好きな気持ちを相手に伝えたら相手も好きになってくれる」と説明される場合が多いですが、相手が好意を持っていない場合に使うとはやり過ぎるとストーカー扱いされてしまう危険性もあるので要注意。

テクニックとして使う場合はまず「相手が自分のことをどう思っているか」の事前リサーチをしっかりしましょう。

好意の目安は「8割」

その結果、相手も自分に好意を持っているということが8割程度確認できたら、好意の返報性は非常に有効です。もっと距離を縮めましょう!

人に好かれる話し方と会話術

(1)話し方のコツ

会話のバランスは50:50

「会話のバランスと表情」、この2つに気をつけましょう。会話のバランスとは、相手の話す量と自分の話す量です。50:50が理想。

自分が話し好きだと思っている人は、自分のことを話したあとに、相手のこともオープンクエスチョンで質問することを心がけてください(※オープンクエスチョンとは、Yes、Noで回答できる質問ではなく、言葉で返すような質問をするということです)。

そうですね+α

自分から話すことが苦手な人も、なるべく+αの言葉を添える努力をしてください。たとえば、食事の際に「これ、おいしいね」と相手が言ってきたとしたら、「そうですね」で終わってしまわないこと。

「おいしいね。薄い味つけがやさしくて私も好きな味です!いいよね」といった風に言葉を添えてください。ちなみに「私も好きな味です」は同調によるミラーリング効果も期待できますね。

基本は笑顔

表情については笑顔を心がけること。基本ですが非常に大切です。口角が下がっている表情は、相手に「怒り」「悲しみ」「不満」といったネガティブな印象を与えてしまいます。

まずは鏡を目の前に置いて、自分のベストな笑顔を作ってみてください。このときの筋肉の動かし方を記憶できるまで練習しておくと、日常でも自然に笑顔が出るようになります。

(2)会話内容のコツ

オープンクエスチョンを活用

「話し方のコツ」の部分でも少しご説明しましたが、話す内容を問わず、こちらから話を振る際は、Yes、Noで答えられる「クローズドクエスチョン」ではなく、文で回答できる「オープンクエスチョン」を心がけてください。

会話は広がっていかなければ、相手に退屈感を与えてしまいます。その広がりを持たせるのがオープンクエスチョンです。

声と身振りが大きい話題は興味のサイン

また、人は興味のあることを話すときは表情が豊かになり、声や身振りなども大きくなります。

こうした相手の反応を読み取って、その話を積極的に聞くように心がけてください。自分がわからない話であれば、わかったふりをするのではなく、も素直に「それ知らないのですが、教えてもらえますか?」と言ったほうがいいです。

好きなことを人に話す行為は、いい意味で優越感を感じられる行為。したがって、そうした話を聞いてくれる相手には必ず好印象を持ちます。

また、自分自身も普段からいろいろなことに興味を持って、知らない世界の話を聞くことに抵抗感を持たないようにしておきましょう。

仕事にも役立つ! 職場で好かれる人になる方法

職場(組織)において避けて通れないのが人間関係。

フルタイムでお勤めしていれば、1日の3分の1以上を職場で過ごすということも珍しくないと思います。それほど多くの時間を過ごすためのですから、人間関係を円滑にしてなるべく気持ちいい気分で過ごしたいですよね。

ここからは、職場で好かれる人、嫌われてしまう人の言動を具体的に挙げて解説していきます。

職場で好かれる人が行っていることは?

挨拶をきちんとする

「あたり前のことじゃん」と思われた方も多いと思いますが、好かれている人はしっかりできています。たとえば朝、社内で人とすれちがうとき、フロアに入るとき、ハッキリと声に出して挨拶できる人はどのくらいいるでしょうか。

頭を軽く下げるだけだったり、隣の席の人に言うだけだったり、という人も多いかと思います。仕事で衝突したり、怒ったり怒られたりしても、最後に「お先に失礼します」「お疲れさまでした」と言うだけで、わだかまりは解けるものです。

気持ちの切り替えができる

仕事をしていれば、進め方で意見がぶつかったり、怒られたり、怒ったり、険悪な雰囲気になることもありますよね。

好かれる人は、そのあとにいつまでもその空気を引きずりません。また、共通の趣味などでプライベートでも仲良くしている人が社内にいても、翌日社内で前日遊んだ話で盛り上がるということもしません。時間と関係性をしっかりわけて管理することができています。

マメ

マメな人とは「してもしなくてもよい好意を実行できる人」です。たとえば宴会の翌日、幹事に「昨夜は幹事お疲れさまでした。おかげさまで楽しい時間でした」と伝えたり、会議のあとに「反対意見もあったけど、自分は同意します。何かあったら相談してください!」とメールをしたりなど。

言われなくてもいいのだけど、伝えてもらえるとその一言で救われる、報われる、ということってありますよね。好かれる人はそうしたことができます。

みんなに平等

上に忖度もしないし、下をひいきすることもしません。

結果群れることがないため、孤立しているように見えることもありますが、誰もその人のことを悪くいう人がいないという状態はいわば敵なしです。

組織の中では結果的に非常に好感を抱かれる個性です。

意外な落とし穴? 嫌われる人がやってしまうこと

相手が嫌がることをわざわざするという人はいないと思いますが、ついやってしまいがちな言動の中に、人から嫌われてしまうことが含まれている場合もあります。

嫌われる人がやりがちな習慣

立ち話が多い

フロアの隅、トイレ、給湯室、などでよく立ち話をしている人は嫌われます。なんの話をしているかはまわりの人からはわかりませんが、よく立ち話をしていたら通り過ぎる際にチラ見してしまいますよね。

この「チラ見」という行為は、お互い「睨んでいた」「睨まれた」といった不快感情につながることが多いのです。

「もしかして私の悪口言ってた?」と無用な詮索をされることにも繋がりかねないので要注意。

人によって態度を変える

これは自分では気づきにくい問題です。特に中間管理職的立場で「自分はあまり社内受けがよくない」と感じている人は、自身 を振り返ってみてもよいと思います。

人の顔色を伺わなければ生きてこれなかった環境にあった人は、人によって態度を変える習慣がついていることが多いのです。

不潔

セクハラ、パワハラとともに「スメハラ」(スメルハラスト)という言葉も浸透してきました。嗅覚は記憶と強く結びついていますので、一度ついた不快な記憶は消えにくいです。

そのためどんなに忙しくても、洗う、流す、はおろそかにしないこと。また、部屋にこもった臭いも盲点です。部屋の匂いは衣服などの繊維に染みつくので部屋の換気も大切です。

参考記事はこちら▼

あなたの「嫌われやすいポイント」を診断でこっそりチェックしてみましょう。

「嫌われたくない」が強迫観念にならないように

好かれる顔からはじまり、好かれる人の特徴や嫌われてしまう人の特徴について解説してきました。ここで気をつけてほしいのが、この「好かれる人」の概念や好かれる人になるためのテクニックにとらわれすぎないでほしいということです。

「好かれる人になろう!」と日々心がけることは自己肯定感を向上させます。しかし、これが「好かれる人にならなければいけない」と思ってしまったらそれは強迫観念で、あまりよくありません。

ちなみにSNSの「いいね!」の数がすごく気になるタイプの人は、強迫的思考に陥りやすいです。

組織には2:6:2の法則があり、集団では2割が自分 のことを好きだと思ってくれ、2割に嫌われ、6割はどうでもいい、と思っています。自分のことを好きだと思ってくれている2割だけを残しても、次第にまた2:6:2になります。

つまり、全員に好かれるということはそもそも不可能だということ。好かれるということが強迫観念になると、不安感が先立ち外の世界が恐怖になってしまいます。

そんな気持ちに支配されそうなときは「あるがまま」という気持ちを大切にしましょう。

自分のことを好きでない人は、人からも好かれません。

好かれる人になりたいと思ったら、まずは自分が自分のことを一番好きになってあげること。自分の「いいね!」は他人とわかち合うことではありません。

大切なことは「好きなものを好き」と言える自分のマインドです。そこを軸として意識すると、次第に「自分が好きな人」が増えてきます。

そうして「好き」の連鎖を広めていくことが、結果的に好かれる人への近道となります。

(小日向るり子、ファナティック)

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時2017年5月1日~2017年5月2日
調査人数:386人(22歳~34歳の女性)

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