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いつまでもキレイなお肌に。シミの原因と対策・5つ

宇井千穂

シミができないように、UVケアや美白ケアをがんばっている女性は多いですよね。そこで今回は、シミの種類や原因、シミ対策を皮膚科医の宇井千穂先生に解説してもらいました。

af9920067822w<目次>

シミの種類と原因

(1)老人性色素斑

老人性色素斑は、一般的にシミと呼ばれるもので、顔面にできるシミのこと。長年の紫外線によるダメージが原因です。形はさまざまで、大きさもいろいろ。数年かけて、ゆっくりと大きくなったり、濃くなったりと変化します。顔のどこにでも発生しますが、主に側面(こめかみや頬の外面など)に出やすいです。中には、外的刺激や紫外線により、ときどき赤く炎症反応が出ることもあります。しかしそれは一時的で、すぐに茶色くなり、落ち着くことが多いです。また、平らのままのシミも多いですが、大きく膨れ上がるものもあります。

(2)肝斑

10代後半から発症する色素斑で、頬に多く、鼻や額、口唇などに現れます。多くは左右対称に出てきますが、そうでない場合も。前述の老人性色素斑に比べて、はっきりとした形を持たず、もわっと色素斑が広がるイメージです。主に、外的刺激である触りすぎによるものや女性ホルモンとの関係性が疑われています。色の濃さや大きさの症状が変わることもあります。女性に多いですが、男性にも生じることも。60歳以上になると症状が軽くなる例は多いです。

(3)雀卵斑(そばかす)

雀卵斑は、前述の2つより発症時期が早く、学童期から発症するケースが多いです。1mmから数mm大の褐色斑で、両頬を中心に、目の下から鼻根部に多く散在し、ほとんどの場合は左右対称です。人によっては、顔全体に褐色斑が広がっていることも。色白で乾燥肌の女性に多い傾向があります。原因は、日焼けと女性ホルモンの関連性が強く指摘されています。

シミの予防・対策

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(1)日焼けを防ぐ

皮膚の老化を促進させないために、紫外線を遮断することが重要です。日焼け止めを塗り、あまり日に当たらないように注意しましょう。日傘や帽子を活用するなど、光老化(慢性の紫外線障害)からお肌を守ることが大事です。

(2)保湿をきちんとする

皮膚の乾燥は、お肌のバリア機能を低下させてしまうので、保湿はきちんと行いましょう。化粧水だけでは蒸発してしまい、十分な保湿効果が得られない人は、乳液や美容クリームなどの重ね塗りがオススメ。化粧水をつけるときは、適量を手に取り、あまり叩いたりせず、顔全体を押さえてなじませるようにつけましょう。コットンを使用する場合は、刺激を肌に与えないよう、化粧水を多めにコットンに含ませてから肌につけてください。

(3)こすりすぎを防ぐ

皮膚の大事なバリア機能を破壊しないようにしましょう。そのために気をつけるのは、過刺激をなくすこと。たとえば、タオルでゴシゴシこすらない、コットンで強くパッティングしない、顔を指で触らないなど、肌に刺激を与えないように気をつけましょう。

(4)ストレスをためない

身体の自律神経やホルモンバランスを乱さないようにしましょう。ストレスをためると、肌に対する意識が過敏になる可能性があります。必要以上に肌に触ってしまったり、肌の扱いが雑になると、シミが悪化してしまうことも。ストレスをためないように気をつけましょう。

(5)規則正しい生活

健康で強いお肌を作るためにも、規則正しい生活、十分な睡眠、過労を防ぐことが大切です。

(6)食事に気をつける

ビタミン豊富な野菜や便秘予防のための食物繊維を多く摂るなど、食事に気をつけることも大事。美白効果が期待できるビタミンCがオススメです。また、ビタミンEやビタミンAは、抗酸化作用を持ち、活性酸素から肌を守るので、肌の健康を維持してくれます。ほかにも、βカロテン、リコピンなども積極的に摂り、バランスのいい食事を心がけましょう。

まとめ

シミのない肌づくりのためには、紫外線対策や食生活の改善、肌への刺激に注意することが大切といえそう。現在シミがないからといって油断せず、今からシミ対策に力を入れると、数年後にまわりと差がつくのではないでしょうか。

(文:宇井千穂、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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