お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

角栓はピンセットで除去していいの? 原因と正しいケアのコツ

宇井千穂

角栓が目立つと、ついつい自分で除去したくなる人が多いのでは? とはいえ、そもそも角栓は除去してもいいものなのでしょうか。この記事では、毛穴が詰まる原因や角栓の正しいケア方法、かえって悪化させてしまう除去方法を皮膚科医の宇井千穂先生に解説してもらいました。

00d448e76f270dbb1fc0812a59fe5a45

<目次>

角栓が目立つ原因って?

(1) 皮脂の過剰分泌

角栓とは、毛穴につまる皮脂や角質のこと。10~30代の青年期は、顔面、背部、前胸部などの脂漏部位に皮脂が多く溜まってしまうと、角栓が目立ちます。ホルモンバランスを崩してしまうと、皮脂腺の機能が進んでしまうことがあり、これにより皮脂が多く溜まっていきます。

(2) 角化異常

不潔にしておくと、毛穴が角質でふさがれてしまいます。また、細菌や外的刺激によって、毛穴が刺激され、角化が引き起こされます。これにより、さらに皮脂の溜まりも激しくなってしまいます。

(3) ニキビ

ホルモンバランスが乱れたり炎症が悪化してしまうと、ニキビになります。すると、毛穴に異常が起こり、角栓が目立ってきてしまいます。

角栓は除去していいの?

gf1420432726w

角栓を増やしてしまう問題がなければ、角栓は皮膚のターンオーバーで自然に取れていくものですので、特に取らなくてはいけないものではありません。 角質を除去すると、角質のもともとの働きである、外部からの異物や細菌などの侵入を守ってくれる役割を果たせなくなります。また、角質を除去するときに、同時に皮膚も剥がしてしまうことにもなりかねません。ほかにも、皮脂や角質が減少することで、皮膚が反応してしまい、より過剰に皮脂を作り出そうとして、角栓が悪化してしまうことがあります。 そのため、正しい角栓のケア方法を知る必要があります。

角栓の正しいケア方法

(1)清潔にする

洗顔の目的は、化粧品の汚れや過剰な皮脂を除去し、清潔にすること。ただ、洗顔するときに力を入れすぎて、肌をゴシゴシと刺激しながら洗ったり、長々と洗ったり、日に何度も洗うなどの過剰な洗顔はしないようにしましょう。また、洗顔料をきちんと泡立てて、こすり洗いにならないように気をつけましょう。

(2)食事に気をつける

健康な肌作りのため、食事を見直してください。皮脂の主成分のひとつであるトリグリセリドの増加を避けるために、動物性脂肪と糖質の過剰摂取はしないように心がけましょう。また、肌にいいビタミンであったり、食物繊維の豊富な野菜は積極的に摂ることがオススメです。

(3)規則正しい生活習慣

バランスのいい食事だけではなく、規則正しい生活習慣を意識するのも大事です。肌が作られる夜の時間帯に、十分な睡眠を心がけましょう。

(4)ホルモンバランスを整える

ストレスは、ホルモンバランスに影響を与えます。ホルモンバランスが悪化してしまうと、ニキビになったりして毛穴に異常が起きてしまいます。

(5)保湿をする

角層の保水機能を補うため、保湿は大事です。角層の保湿機能が低下していると、角化異常が生じやすくなります。化粧水をつける場合、肌に叩きつけたり、コットンでこするようなつけ方は避けましょう。乾燥の強い部分は、重ねづけするのがオススメです。

角栓の目立ちを悪化させる行為って?

gf1420153677m

(1)ピンセットで抜く

ピンセットで無理に角栓を抜くと、毛穴や周囲の皮膚を傷つけてしまいます。傷ついたところから、炎症が広がったり細菌感染が引き起こされるので、やめましょう。

(2)保湿をしない

保湿をしないで乾燥させてしまうと角化異常が起きてしまい、皮脂の溜まりが多くなってしまいます。

(3)無理に角栓を除去

角栓のもとである皮脂や角質が減少することにより皮膚が反応してしまい、より過剰に皮脂を作り出そうとしてしまいます。

まとめ

角栓が目立ちはじめると、どうしても無理やり抜きたくなる衝動に駆られますよね。しかしそこはグッと我慢。皮膚のターンオーバーによって、自然に角栓が取れるまで待ちましょう。普段から規則正しい生活を心がけたり、洗顔や保湿に力を入れてみるといいかもしれませんね。

(文:宇井千穂、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.05.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

SHARE