ほくろに毛が生えるのはなぜ？　“ほくろ毛”の正しい処理方法とは

ほくろに毛が生えたことがありますか？　ほくろの毛は、なぜだか太くて長いことが多いもの。恥ずかしいから抜きたいと思う人がほとんどだと思いますが、ほくろの毛を抜いてはいけないという噂を耳にすることもありますよね。そこで今回は、ほくろに毛が生える理由と正しい処理方法について、美容外科・美容皮膚科医の長谷川悠先生に聞きました。

＜目次＞

ほくろに毛が生えたことがある？

他人に気づかれたらちょっと恥ずかしいほくろの毛。実際にほくろに毛が生えたことがある人はどのくらいいるもの？　マイナビウーマンユーザーの女性159名にアンケート調査したところ、次のような結果になりました。

Q．ほくろに毛が生えたことがありますか？

ある……39.6%

ない……60.4%

※有効回答数159件

約4割の人は生えた経験が“ある”とのこと。ではどうしてほくろに毛が生えてくるのでしょうか？

ほくろに毛が生える理由

ムダ毛が生えてくること自体不快なのに、太く長くて目立つことが多いほくろの毛。それはどうしてなのか……。その原因を先生に教えてもらいました。

ほくろに毛が生える原因とは

基本的に、皮膚には毛根があるので、ほくろがない部分も毛が生えています。しかし、ほくろの影響でその部分の毛が太く長くなるので、毛が生えていることが目立ち、ほくろのところからだけ「毛が生えているように見えてしまっている」のです。

ほくろの毛が太くて長いのはなぜ？

ほくろの毛が太くて長くなるのは、毛根にほくろができてしまっていることが原因です。ほくろというのはメラニン色素が増殖してできたものなので、皮膚の細胞分裂がとても活発。そのため、ほくろが毛根自体にできてしまっていると、毛を作る毛嚢（もうのう）も活性化されるので、毛も太く長く成長しやすくなります。

ほくろの毛の正しい処理方法

太くて長いほくろの毛を見つけたら抜いてしまいたいと思う人も多いのでは？　でもほくろがある部分の皮膚は、細胞分裂が活性化してるという話を聞いてしまうと、毛を抜いたら何か皮膚に悪影響を及ぼしそうな気もしますよね。しかもがんになるという噂も……!?　ではどのように処理するのが正しいのでしょうか。

“ほくろ毛”を抜くとがんになるってホント？

がんは異常な細胞分裂が起こっている状態のことをいいます。毛を抜くときの刺激で何度も分裂していると、そこにミスが起こって異常な細胞分裂＝がん化することも。ですので、がんになる可能性はないとはいえません。ただし、1回抜いたからといって、悪性化するということもほとんどないでしょう。可能性は低いですが、理論上はありえるというお話です。

“ほくろ毛”の正しい処理方法

毛の処理をご自身でやるなら、ハサミで「切る」のがいいでしょう。その際、皮膚を傷つけないように注意してください。また、どうしても毛が気になる人は、病院を受診してみましょう。

まとめ

生えてくるのが気になったら「抜く」のではなく「切る」！　あまりにも太くて長い毛が生えて困るようであれば、一度皮膚科に相談してみてくださいね。

（取材協力：長谷川悠、文：戸川光里）

※画像はイメージです

※マイナビウーマン調べ
調査日時：2017年3月30日～4月3日
調査人数：159人（22歳～34歳の女性）

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ（The Mainichi Medical Journal）」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました（2018.05.14）

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください