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ずっと続けられる趣味への投資と“やりがい浪費”の違いはココ!

花輪陽子

恋愛、転職、結婚、出産……、さまざまなライフイベントに、マネーの悩みはつきもの。なかなか人には相談しにくいお金とライフプランのお悩みを、編集部が読者に代わり、FP花輪陽子さんにガチンコ相談!

今回の相談者は、ある時期から貯蓄ペースがガクッと落ち、貯蓄額が増えずに停滞しているという、つなさん(仮名・29歳)。ケーキ教室やスノーボード、化粧品などにお金をかけているのが原因かもと思いあたるところはあるものの、いずれも節約したくないという気持ちも強いとか。今を楽しむための趣味と、将来につながる趣味の違いとは? 働く女子と趣味・レジャーの理想の付き合い方を探ります。(取材・文/島影真奈美)
※つなさん後編はこちら

習い事や趣味にお金を使いすぎている気もするけれど、今の生活をやめたくない

23歳のときにスノーボードにハマり、スノボ歴は今年で6年目。日帰りプランを活用することが多く、ワンシーズンで10万円くらい使います。また、一昨年に会社の同僚に誘われて通いはじめたケーキ教室にもハマっていて、今後、少しでもお菓子に関わる仕事ができたら、という思いもあり、現在は月3回ペースで通い、月々約1万5,000円の支出。結婚資金や老後資金など将来に備えて、貯蓄をふやしておきたい気持ちもあるけれど、趣味にかけるお金や交際費を削るのは“安心感のない生活”と感じ、踏み切れずにいます。(つな/食品・飲料/事務職/29歳)

【つなさんprofile】実家暮らし。手取り年収300万円、手取り月収20万円。帰宅は21時ごろになることが多いが、トラブル対応などで終電になることも。夕食は家族が用意してくれ、朝・昼食はコンビやカフェで購入。土日は1日は外出、1日には家にいるという過ごし方が多い。よく利用するカフェはスターバックスコーヒー。こだわり出費はスノーボードと都度払いのケーキ教室。貯蓄約300万円。

編集部 貯蓄が一定額あるけれど、それ以上増やせずにいるという、つなさん。「趣味やレジャーにお金を使いすぎかも」と自覚はありつつも、節約もしたくないと踏ん切りがつかずにいるようです。

花輪陽子(以下、花輪) 趣味やレジャーはバランスの取り方が難しい出費のひとつですね。私も20代のころそうだったんですが、仕事に対する満足度が低いと、趣味やレジャー、セミナーや資格取得など、仕事以外の生きがいを見つけるための出費がかさみがちです。

編集部 花輪さんは当時、何にお金をかけていたんですか?

花輪 私の場合はダンスです。本気でプロを目指していたので、レッスンに週3回以上通い、投資した金額も100万円単位(笑)。途中で「才能がないかも……」と気づいてやめたんですが、あのまま続けていたら、すごい出費になっていたと思います。

編集部 見切りをつけたきっかけはどのようなことだったんでしょうか。

花輪 今の仕事をはじめたのが一番のきっかけですね。ダンスはものすごくがんばっても、スポーツクラブでストレッチを教えられるようになるかどうかの瀬戸際でした。でも、今の仕事はがんばったらがんばっただけ、目に見える成果が戻ってくる。好きだからといって、得意なものとは限らないし、得意ではないものを伸ばすためにたくさんお金を使ってしまうのはムダだと気づいたんです。

編集部 自分で向き・不向きを見極めるのはなかなか難しそうですね。将来的に、ずっと続けていける趣味かどうかを調べるにはどうしたら?

【次ページ】続けていきたい趣味の「お試し期間」にチェックすべきポイント

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