ココナッツオイルを和食に! 毎日使える「ちょい足し技」教えます
今、もっとも注目されているスーパーフード「ココナッツオイル」。ちょっと意外かもしれませんが、和食との相性もいいんです。
普段の食卓にココナッツオイルを上手に取り入れるべく、ココナッツオイルに魅了されてはや30年という、料理研究家の藤沢セリカ先生のところに伺いました。
「ココナッツオイル」は言わずと知れた健康食材
ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、「認知症患者の症状改善」や「アンチエイジング効果」が期待できるというのは有名な話。
1日の推奨量は、大さじ2杯、ココナッツミルクに換算すると、120mlです。ココナッツオイルは乳化させることで、吸収率が上がり、より効能が期待できるので、すでに乳化してあるココナッツミルクはおすすめなのだとか。
ココナッツオイルの選び方
ちまたには、たくさんのココナッツオイルが流通していますが、先生が推奨するものは、「エキストラバージンオイル」と記載されているもの。また、独特の香りが気になる方は、香りが控えめなものを選びましょう。
ココナッツオイルは、常温の25度で液体になるので、あらかじめ製氷機で小分けにして保存し、必要な分だけ取り出して解凍すると使いやすいとのこと。炒め物などは、そのままフライパンにポンと入れるだけでOK!
和食にもぴったり!意外なココナッツオイルちょい足し術
手軽にココナッツオイルを食生活に取り入れたいけど、私たちが普段よく口にしている和食との相性はどうなのでしょう? 藤沢先生いわく、調理のコツと、ぴったりの食材を把握すれば、和食にもすんなりなじんでくれるのだとか。
<ごはん>
ごはんを炊く前、水加減のときにココナッツオイルを加えます。体にいい玄米もつややかに炊きあがります。3合に小さじ1杯が適量です。
<味噌汁>
意外にも、ココナッツオイルはお味噌との相性抜群。インスタントみそ汁に足すと、ぐっとおいしくなります。
<煮物>
筑前煮など、油を使った和食のおかずにもココナッツオイルはよく合います。
<豆腐>
オールマイティな健康食材である豆腐にココナッツオイルをかけて。
<納豆>
しょうゆを使わず、ココナッツオイルを加えて混ぜましょう。からしを多めに入れると、エスニック風納豆に。
ココナッツオイルと相性ぴったりの食材
相性のいい食材をあらかじめ抑えておくと、レシピがなくても、ちょい足し術で料理のレパートリーが広がります。
野菜なら、パプリカ、ズッキーニ、トマト、ブロッコリー。まさに夏が旬のお野菜がめじろ押しですね。また、しょうがや、にんにくなどの薬味、卵、エビなども相性がいいそうです。
和食で食べ合わせがいいものを簡単に見極める方法としては、味噌を使った料理があります。味噌汁やサバの味噌煮は相性ぴったり。旨味を上手に引き出してくれます。
おやつに取り入れれば、1日の推奨量が上手に摂取できる
料理にちょい足しするほかに、毎日手軽に推奨量を摂取する方法として、チョコレートにしてしまうというやり方があります。
<ココナッツオイルチョコレート>
材料:200g分
エキストラバージンココナッツオイル 100cc
ココナッツシュガー 大さじ2~4
カカオパウダー 大さじ2
塩 少々
プレーンチョコレート 200g
グラノーラ 大さじ4
ココナッツオイルは、意外にも、私たちが普段食べている食生活にもすんなりなじんでくれるスーパーフード。普段の食卓に取り入れるもよし、おやつの時間にチョコレートで摂取するもよし、あなたにぴったりのスタイルで、ココナッツオイルのある食生活をはじめてみませんか?
(木村洋子/和食ラボ編集部)
<新刊情報>
◆書籍画像◆タイトル:「人の名前が出てこないことありませんか?ココナッツ君の出番です!」
発売日:2015年4月27日
医学監修:白澤卓二 実践指導:藤沢セリカ
価格:1200円+税
サイズ:A5変型 ISBN:978-4-906953-27-1
発行:SDP
http://www.stardustpictures.co.jp/book/2015/coconutkun.html