悪い男がモテる理由って? 特徴と見分け方
「あれ、彼って私のこと好きなのかも」
男性から気のある素振りを見せられて、こっちが本気になったのに実は向こうにはその気がなかった……な~んてことありませんか?
または
「え??? 私たちって付き合ってたんじゃなかったの? だって『好きだよ』って言ったよね?」
なんて、自分は彼と付き合ってると思っていたのに、実は彼女じゃなかった……というケース。
男性の思わせぶりな言動に騙されてしまう女性はあとをたちません!
女性にとって失恋よりもキツイのが、そう「恋愛における勘違い」……。
あなたが、そんな屈辱を味わわないように、恋愛コラムニスト・神崎桃子が悪い男の見分け方を教えましょう。
悪い男とはどんな人? 女癖が悪いってこと?
思わせぶりな態度をとって女性を本気にさせる悪い男たち……。悪い男は決して女癖の悪いダメな男ではありません。悪い男は知能犯。女性をその気にさせるのがうまいのです。“恋の詐欺師”ともいえるでしょう。
そんな男性が発する「好きだ」「かわいいね」というセリフは、なんの意味も持ちません。
悪い男は女性を好きにさせておきながら、決して「付き合おう」とは言ってこないズルい男なのです。
悪い男に女性が惹かれるのはなぜ?
それはもう女を胸キュンさせてくれるからです。
ズルい男は女の子の気分をよくすることが大の得意! リップサービスはお手の物。
「彼氏いるんでしょ。え? そんなかわいいのに? ホント彼氏いないの?」と驚いたり、「俺、キミみたいな子、タイプなんだよね~」「初めて会ったときから気になってたんだよね~」と簡単に言ったりなんていう調子のよさを持っています。
「○○ちゃんはどんな男が好みなの?」なんて質問に女子がそれに真面目に答えようものなら「俺も○○チャンの理想の男になれるようがんばらないとな~」なんて言ってのけちゃうのです。
また悪い男は平気で女性と2人きりで出かけたがります。
女性からしたら「映画に誘われた」「トライブに行こうって言われた」となれば「コレってデートじゃないの?」と思いたくなるかもしれませんが、ズルい男にとって女の子と2人きりで出かけることなど当たり前。特別でもなんでもありません。
彼らは女性に断る隙を与えず、女性のパーソナルスペースにグイグイ入り込んでくるのです。
すんなりと馴れ馴れしい態度で接してこられると女性もまんざらでもなく、会うたびに“彼女のような扱い方をされる”ので「私に気がある」と思い込んでしまうのです。
ちょっとチャラくてノリがよく口がうまいので、接してるうちに女子のテンションはアゲアゲになるでしょう。
悪い男の見分け方
悪い男は女の喜ばせ方を知っています。
「私って特別なんだ」と、女性がすっかりその気になるように仕向けることができるのです。
女性はこんなふうに扱われることで「この人、私のこと絶対好きだ」と思ってしまうでしょう。
悪い男の特徴
慰め上手
女子は相談に乗ってくれる男性にはとても弱いものです。たとえそれまでなんとも思ってなくとも、自分が落ち込んでいるときや辛いときに親身にされると、その相手のことが気になりだしてしまうなんてことはよくある話……。
「俺には素直になっていいんだよ」「俺には弱音吐いていいから」なんて言われれば、思わずホロッときてしまうでしょう。
弱ってるときに思い切り泣かせてくれる男性に、女性は心を開きすべてを許してしまうのです。
ズルい男は「ここぞ」という見せ場で最上級の優しさを出してきます。
でもそれは「私だけが特別だから」ではありません。彼はほかでもしているのと同じことをしているだけ……。その対象はあなたでなくても構わないのです。
ボディタッチが上手
付き合ってもないのにすぐにあなたに触れてくる男性なら疑ってかかってもいいでしょう。
女性は好きな相手でなければ自分から触れようとはしませんが、ズルい男というのは好きでもない女性とでもスキンシップを取ることになんら抵抗はありません。
肩を抱き寄せたり、頭をポンポンしたり、手の甲にキスしたりするなんて朝飯前……。
「これ、食べてみ、すごくおいしいよ。アーン」なんてしてきたり、「口にソースがついてるよ」なんて口元に優しく触れてきたりします。
髪や頬や耳や口元……そう、特に顔のパーツを触れられると女子がドキッとしちゃうことを彼らは見抜いているのです。
スキンシップがぎこちない男性なら信用して構いませんが、女性へのタッチをサラッとやってのけてしまうような男性を早々に信用してはなりません。
お姫様扱いしてくる
いくつになっても女性というのは「私だけの頼もしい王子様」を待ち続けているもの。
実年齢からしたらとっくのとうに女子を卒業して大人の女性の仲間入りをしていても、男性からは「大切にされたい」「守られたい」と心のどこかでは思っています。普段は強がっている女性やバリキャリ女性だって男性に甘えたい、頼りたいという気持ちは拭いきれないのです。
だからこそ女性は自分を女の子扱いしてくれる男性にはめっぽう弱い。
「女の子なんだから送るよ」「女の子なんだから危ないよ」「女の子にそんなことさせられないよ」……とあなたを大事に扱ってくれることでキュンキュンしてしまうのです。
女性をリードできない男性や草食男子ばかりの昨今、「キミは女の子なんだから男に任せてくれればいいんだよ」だなんてお姫様扱いしてくれるナイトに、自分を委ねたくなってしまうのは仕方のないことともいえるでしょう。

その恋愛大丈夫? あなたをダメにするのはどんなタイプの男性か、診断でチェックします。
悪い男は曖昧な関係で女をキープする
悪い男はあなただけのものにはなりません。
彼らは基本、本気で人を愛することはしません。彼らが本当に好きなのは“女”ではなく、“自分”だからです。女性を振り回すことで優越感に浸って、自分に酔っているのです。
悪い男は自分がモテたいだけ……、いえ、自分がイケてると自覚しているでしょう。
彼らは女性との距離をつめるのがうまく、女性の警戒心を解くのも上手です。女性をその気にさせる男性は本当に質が悪いのです。
彼らは女性に対して「私のことを愛してくれているのね」と思い込ませるようなニュアンスの言葉を巧みに使いますが、絶対に決定的なことは言いません。曖昧な関係を楽しむのです。
悪い男に引っかかってしまわないために……
「付き合う前の男性の言動を自分の解釈で信じてはならない」
はじめは「私のことを好きなのね」と有頂天になったものの、そのうち立場は逆転します。天国から地獄に突き落とされるのです。
「え、こんなことまでしといて……私って彼女じゃないの!?」
人は誰しも恋の予兆が見えると、つい自分にとって都合のいい解釈をしたがるものです。
会うたびに大切な彼女みたいな扱われ方をされていれば、そう思いたくなるのは当然のことかもしれません。
最終的には「私の気持ちを知りながら、この人ズルい」……と、身も心も捧げているでしょう。彼はあなたをその気にさせといて弄ぶだけ……。
ズルい男があなたにしてきたことは、
「好きだから、こうしてくれた」
「愛してるから、こうなった」
ということはまったく当てはまりません。
彼の愛だと思い込んでいたその行為が“自分のうぬぼれだった”と知ったとき、女は辱めという深い傷を受けることとなるのです。
そんな屈辱を避けるためには、
「付き合ってほしい」
「俺の彼女になって」
と、ちゃんと言ってこない男性の行動など信用しないということにつきます。
気持ちがないくせに優しくするのがズルい男の専売特許なのです。
「この優しさは私だけに向けられているものではないかも」「ほかの女性にも同じことをしてるかも」……と、舞い上がるよりも先に冷静になるべきです。
悪い男の優しさは、いろんな女たちに「お裾分け」しているだけに過ぎないのです。
彼が自分に見せる優しさを愛だと、すぐに結びつけてはなりません。
男性のあなたに向けてる優しさは“好意”からではなく“下心”からきているのです。
(体験型恋愛コラムニスト・神崎桃子)
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