お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

ふくらはぎを揉むだけで健康になれる? 注意するのは「ほてったような熱さ」「フニャフニャ」

『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム刊)

『長生きしたけりゃ ふくらはぎをもみなさい』(アスコム刊)

季節の変わり目は、どうも体調が悪くなりやすいですよね。秋になりかけたかと思いきや、夏の暑さに逆戻り……なんて日が続くと、心身ともに参っちゃいます。

身体から疲れが抜けない人にぜひ試してほしい、「1日3分」でOKの健康法があるのだとか。その方法とは、ずばり、ふくらはぎを揉むだけ!

なぜふくらはぎを揉むことで、健康な身体を手に入れられるのでしょうか。『長生きしたけりゃ ふくらはぎをもみなさい』(アスコム刊)の著者の槙孝子先生にその秘密をうかがいました。

ふくらはぎをマッサージすることで身体全体の血流がアップする

「ふくらはぎをマッサージすると、飛躍的に血流がよくなるんです。なぜなら、下半身には血液の70%が集まっているから。血流を上げることで、身体にとって不要なものは速やかに体外に排出されますし、体温がアップして肌の調子もみるみる整ってきますよ」

槙先生は、自分で簡単にできるふくらはぎマッサージ療法の普及活動を展開していく中で、身体の不調に悩んでいた多くの人が健康になっていく様を目の当たりにしてきたのだそうです。

ということは、体調不良に悩んでいる多くの人は、ふくらはぎの状態がよくないということなのでしょうか?

「そうなんです。たとえば、ふくらはぎが手のひらより冷たかったり、逆にほてったように熱かったりする人は、なんらかの不調を感じている場合が多いと思います。それから、弾力もポイントですね。固くてガチガチだったり、フニャフニャしている状態もよろしくないです」(槙先生)

○理想的なふくらはぎとは?

・冷えていたり熱っぽかったりせず、適度に温かい
・ゴムまりのように弾力がある
・つきたてのおもちのように柔らかい
・皮膚にハリがある
・手で触ったときに、皮膚の奥にしこりがない
・指で押したとき痛みがない

○体調に異変をきたす可能性が高いふくらはぎとは?

・手のひらより冷たい、またはほてったように熱い
・弾力がなくフニャフニャしている
・ガチガチにかたい
・むくんでパンパンに張っている
・しこりがある
・押すといたみを感じる箇所がある
・指で押した跡がなかなか消えない

効果的なマッサージ方法「心臓に向かって押す」

では、どのようにふくらはぎを揉むと、より高い効果が期待できるのでしょうか?

「ポイントは、マッサージする方向ですね。血液を心臓に戻すことをイメージしながら、アキレス腱からひざ裏に向かって揉むようにしましょう。指で押しながらおなかをへこませて息を吐き、次に、指の力を抜きながら息を吸います。腹式呼吸を意識してゆっくりと行ってくださいね」(槙先生)

槙先生によると、「ちょっと痛いけど気持ちいい」くらいの強さで揉むのがベストだとか。とはいえ、体調によっては微力でも痛みを感じる場合があるので、不快に感じるなら、「さするだけ」からスタートして無理せず行うのがよいそうです。

「椅子に座ったままの姿勢で、片方の膝にもう片方の足のふくらはぎを押し当て、上にのせた足を上下させることでマッサージしてもいいですよ」(槙先生)

この方法なら、オフィスで仕事をこなしながらでもOK! 無理なく続けられそうですね。

続けることで血流が改善されることにともない、免疫力もアップするため、風邪をひきにくくなるばかりか、がん予防にもつながるといううれしい副次効果もあるのだとか。

○ふくらはぎマッサージの効果

・心臓、腎臓の負担が軽くなり、血圧が安定する
・酸素や栄養が全身に行きわたるため、効率よく老廃物を排出できる
・基礎代謝が高まり、余分な体脂肪が落ちる
・細胞が若返り、老化が遅くなる
・免疫力があがるため、アトピー、花粉症などの症状が軽減する
・肌荒れが改善。シミや抜け毛の予防にも
・自律神経が整うため、不眠やうつが改善
・認知症の予防

この健康法なら、買いそろえなければならないものがないので、今すぐにでもはじめられるのがうれしいですね。最近、どうも疲れが抜けなくて気分がシャキッとしない……なんて悩みがある人は、今晩にでも早速ふくらはぎをほぐしてみてはいかが?

槙孝子

槙孝子身心健康堂院長。大学卒業後、鍼灸専門学校を経て鍼灸師の資格を取得。2004年、身心健康堂に入所。身心健康堂お茶の水においてふくらはぎマッサージの実践講座を受け持つ傍ら、2013年6月にアスコムより上梓した「長生きしたけりゃ ふくらはぎをもみなさい」は、発売2カ月で10万部突破。

(取材協力:槙孝子、文:OFFICE-SANGA)

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.17)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年09月12日に公開されたものです

SHARE