ハンドメイド資格とは?ハンドメイドマイスターになるには?必要な手芸資格や仕事内容は?
ハンドメイド作家は手作りの小物やアクセサリーを制作・販売したり、それらの作り方を指導する職業です。
近年ではハンドメイド専門のネットショップがあることから、ハンドメイド作家が活躍しやすい環境になっており、そのショップで自分も販売してみたいという需要からハンドメイド教室に通う人も増えています。
そんなハンドメイド作家を始めるためには特別な資格は必要ありませんが、実力を証明することや信頼を得るためには、資格は持っていたほうが望ましいものです。
そこでこの記事では、ハンドメイド作家の概要や、活躍場面などを見ながら、活動する際に相応しい資格について紹介していきます。
ハンドメイド作家の基本
ハンドメイド作家になるために、まずはハンドメイドの基本的な部分と、なぜ資格の所持が望まれるかという理由について見ていきます。
ハンドメイド作家とは
ハンドメイドは英単語の意味として「手作り」を意味していますが、近年の日本でこの言葉をそのまま使う時は、手作りの小物雑貨やアクセサリーといったものを指す場合が多いです。
そういったハンドメイド品は、本来であれば自分で使うために制作するものでしたが、現在ではネットのフリマサイトや専用ショップに出品することで、他の人が購入しやすい環境になっており、販売のための活動が活発になってきています。
ハンドメイド作家はそんなサイトでオリジナルのハンドメイド品を出品・販売して利益を得られるため、人気作家になるとかなりの売上が期待できます。
ハンドメイド作家の資格所持が望ましい理由
フリマサイトや専用ショップへハンドメイド品として出品・販売を行う場合は、自分が作った物であれば誰でもできるもので、ハンドメイド作家を始めるために特別な準備は必要ありません。
しかし、ハンドメイド作家としてある程度活躍したいのであれば、ハンドメイド関連の資格を所持しておくことが望ましいものです。
出品・販売が誰でもできることような現状から、一見簡単に始められるように思いますが、実際にハンドメイド品が売れるかという視点では、制作者の今までの実績や実力が注目されます。
たとえば、お客様がデザイン的に似ているアクセサリーがあって、どちらを購入するか悩んでいる場合、片方がハンドメイド関連の資格を取得している場合、その作家の資格への信頼などから、安心して購入できる、というような判断をされることが多いです。
お客様の視点からは、最終的に出品・販売されている物がしっかり作られているかが重要になるので、始めた時点で実力が証明できなければ相当不利になってしまいます。
そのことから、ハンドメイド作家としてのスタートラインに立つために、まずはハンドメイド関連の資格を取得して、出品・販売する際のアピールポイントにできるようにしておくべきなのです。
ハンドメイド作家に活かせるハンドメイドの知識を学ぶ方法とは?
ハンドメイド作家になるために、それに関連する資格取得を考える場合、資格試験を受けるまでの学習方法について決めなければいけません。
ただ、資格取得者自身の現状から学習できる場というのは限られるので、現在の生活リズムを崩さないような学習方法を選択した方が良いでしょう。
大学・専門学校
ハンドメイドの知識として必要になってくる、縫う・編むといった技術面は、学校の家庭科及び大学・専門学校における生活科学部で身に付けられるものです。
改めて学び直す場所としては、大学・専門学校などが挙げられますが、基本的な技術面について、一から学ぶ必要がある人は候補になり得るものですが、金銭面や時間的余裕も含めると大学・専門学校で学ぶべきなのか、改めて検討した方が良いかもしれません。
通信講座
通信講座では、編み物のように限定したものからハンドメイドを総合的に学習できるものまで、様々な講座が用意されています。
その中には、特定のハンドメイド資格の資格試験に向けたテキスト学習ができる講座もあるため、上記の2つのように教材の部分で悩むことはありません。
また、学習する時間や場所は、基本的に指定されていないので、社会人や専業主婦・主夫として忙しい中でも空いた時間で勉強しやすくなっています。
一方技術面については、講座によってどう学習していくか異なるものですが、資格取得で必要な部分は必ず補えるようになっているため、その点は心配する必要はありません。全体的な使いやすさがあることから、迷っている場合は通信講座をおすすめします。
ハンドメイド作家の知識が活かせる職場や仕事内容
ハンドメイド作家としてスキルを得た後、働ける職場としては二つの候補があります。そんな資格取得後の職場の候補とその仕事内容を見ていきます。
フリマアプリや専用ショップでの出品や販売
冒頭でも書いたようにハンドメイド作家としての活動場所は、フリマアプリやハンドメイド品を専用に扱うネットショップが中心です。
各サイトの規定に従う限り、すぐにでも始められるものですが、安定した売上を出していくためには、出品・販売するものについて、なるべく詳しく情報を書き込んだり、期間をあまり空けないように出品・販売したりなど、様々な工夫が必要です。
また、販売サイトのみでは利用者の目に留まる可能性が高いとは言えないことから、ブログやSNSにおける宣伝活動は必須と言えます。
始めてからすぐに収入を伸ばすことは難しいのですが、続けて出品・販売することや戦線することは将来的に繋がるものなので、ハンドメイド品の制作と共に意識していくべきところです。
ハンドメイド教室の講師
ハンドメイド作家としての実力が証明できれば、教室・スクールの時に書いたようなハンドメイド教室の講師として働くことも候補になります。
その場合はハンドメイド全般を取り扱っても良いのですが、編み物やアクセサリーに限定すると生徒側も選びやすくなるので、できれば何のハンドメイドにするか絞っておくと良いものです。
ハンドメイドに必要な道具は、基本的に持ち込みが簡単なサイズ感のものが多く、ミシンなどの電源が必要な機器が使える場所であれば、どこでも開講できます。
使われやすいのはカルチャーセンターや自宅の一室ですが、それ以外の場所も候補にできるものです。
ハンドメイド作家はどのような人に向いているか?
ハンドメイド作家を目指す人の多くは、元々手作りすることが好きであったり、趣味を延長して始めたりするものですが、本格的にやっていく時には更に必要な心構えがあります。
そんなハンドメイド作家に向いているのは、最新の情報に敏感な人です。
ハンドメイド品として制作していく物は自分のセンスやデザインを加えたオリジナル品になっていくものですが、それにこだわり過ぎてしまうと、思うように売上が伸びない原因になりえます。
その原因の一つは、小物やアクセサリーにも流行があるからで、自分が良いと思っているデザイン性がその時点で間違っていると、お客様も手に取りづらくなってしまいます。
そのため、ハンドメイド品を制作する前にはショップ内での売れ筋や世間一般でその時期に好まれる色味やデザインなどをリサーチしておくべきなのです。
もちろん、ハンドメイド作家の中には、自己流を貫くことで一定の売上を出す人もおり、こだわりを持つこと自体は悪いことはありません。
それでも最新の情報を見ることで新たなアイデアが浮かんだり、取り入れられる要素が見つかったりするので、広い視野を持った情報収集によって長く活躍できる可能性が高くなります。
ハンドメイド作家の実力を証明できる資格一覧
ハンドメイド作家としての知識や実力を証明できる資格には様々な種類があり、発行する協会によって内容も少しずつ異なります。そんなハンドメイド作家関連の資格の中で、よく挙げられる3つの民間資格について見ていきます。
ハンドメイドマイスター資格
ハンドメイドマイスター資格は日本デザインプランナー協会(JDP)が発行しており、ハンドメイドやクラフトについてその知識や技術が一定の水準あることを証明する資格です。
クラフトとは工具を使った工芸品のことであり、ハンドメイドの中にも含まれることあるので、両方の知識や技術を総合的に証明できます。
受験資格 |
なし |
受験料 |
10,000円(税込) |
受験申請 |
公式サイトから申込 |
受験方法 |
在宅受験 |
合格基準 |
70%以上の評価 |
試験日程 |
2ヶ月に1回ペースで開催(年度による) |
手芸アドバイザー資格
手芸アドバイザーは日本生活環境支援協会(JLESA)が発行しており、クラフトに関する知識や技術を持ちながらそれについて指導できることを証明する資格です。
アドバイザーという名前が付いている通りハンドメイドの指導の分野でも提示しやすい資格になっています。
受験資格 |
なし |
受験料 |
10,000円(税込) |
受験申請 |
公式サイトから申込 |
受験方法 |
在宅受験 |
合格基準 |
70%以上の評価 |
試験日程 |
2ヶ月に1回ペースで開催(年度による) |
ハンドメイドアクセサリー認定講師資格
ハンドメイドアクセサリー認定講師資格はPBアカデミーが発行しており、アクセサリーについて様々なパターンを一から制作できることを証明する資格です。
アクセサリーに限定されていますが、ハンドメイド品として複数のパターンの制作が可能なのを証明することで、活躍できる可能性は広がります。
受験資格 |
PBアカデミーの専用講座を受講すること |
受験料(資格発行まで含む) |
64,900円(税込) |
受験申請 |
PBアカデミーの専用サイトから |
受験方法 |
なし(課題の提出で合格審査に通れば資格発行) |
合格基準 |
ー |
試験日程 |
カリキュラム修了後、随時 |
ハンドメイド作家になるためにおすすめの資格とは
先に紹介した3つの資格の中で敢えておすすめの資格は「ハンドメイドマイスター資格」と「手芸アドバイザー」です。
「ハンドメイドマイスター資格」ではハンドメイドやクラフトの総合的な知識と技術を証明できるため、ショップや教室でも活用場面の多い資格になっています。
一方「手芸アドバイザー」では、他者へアドバイスできるだけの実力をそれぞれ証明できるため、特に教室での指導に強くなります。
また、二つの資格は受験資格を特に指定していないため、自分に合った教材や講座を選んで勉強を進められるところも良い点です。
ハンドメイド作家資格の取得におすすめ資格講座
もしもハンドメイドマイスター資格と手芸アドバイザーの試験勉強の教材選びに迷っている場合は「SARAスクールジャパン」もしくは「諒設計アーキテクトラーニング」がおすすめの講座です。
その理由はこれらの通信講座は、上記二つの資格を発行している協会より認定校の証明を受けているからです。
通信講座で用意されているカリキュラムを進めることで、試験に対応した勉強ができるだけでなく、通常の受験よりも有利になる部分があります。
ハンドメイド手芸資格取得講座| SARAスクールジャパン
SARAスクールジャパンのハンドメイドマイスター資格に関連した勉強ができる講座としては、以下の2つのコースがあります。
SARA School JAPAN |
基本コース |
プラチナコース |
受講料 |
59,800円 |
79,800円 |
受講期間 |
6ヶ月(最短2ヶ月) |
|
添削回数 |
5回 |
5回+卒業課題1回 |
資格試験 |
公式サイトで各自申込 |
免除(課題提出のみで卒業と同時にハンドメイドマイスター資格と手芸アドバイザー資格を取得) |
認定試験受験費用 |
各資格10,000円(税込) |
免除 |
内容としては、ハンドメイドマイスター資格と手芸アドバイザー資格の両方の試験で使える教材とカリキュラムが組まれています。
そして、プラチナコースにある特典として、卒業課題提出のみでハンドメイドマイスター資格と手芸アドバイザー資格を取得できるというものがあり、このコースでは本来の試験の受験費用をプラスするだけで、試験が免除されるというお得なものになっています。
ただし、片方の資格取得で考えると、手芸アドバイザー資格分の受験費用を払う必要があるため、複数の資格は必要ない場合は基本コースでも十分なものです(その場合は講座とは別に認定試験に申し込む必要があります)。
受講期間は1日30分の勉強で6ヶ月が想定されていますが、勉強時間が確保できれば更に早い取得も可能で、公式の想定では最短2ヶ月取得も可能となっています。
ハンドメイドマイスターW資格取得講座| 諒設計アーキテクトラーニング
諒設計アーキテクトラーニングのハンドメイドマイスター資格に関連した勉強ができる講座としては以下の2つのコースがあります。
諒設計アーキテクトラーニング |
基本講座 |
スペシャル講座 |
受講料 |
59,800円 分割:3,300円×20回(初回4,276円) |
79,800円 分割:3,800円×24回(初回3,891円) |
受講期間 |
6ヶ月(最短2ヶ月) |
|
添削回数 |
5回 |
5回+卒業課題1回 |
資格試験 |
公式サイトで各自申込 |
免除(課題提出のみで卒業と同時にハンドメイドマイスター資格と手芸アドバイザー資格を取得) |
認定試験受験費用 |
各資格10,000円(税込) |
免除 |
講座の概要としてはSARAスクールジャパンと同様になっていますが、使用される教材やカリキュラムは違うものになっています。認定講座であることは双方変わりないので、公式サイトの情報や資料請求で確認して自分に合うと思う方を選ぶと良いでしょう。
ハンドメイド関連の資格を取得してハンドメイド作家として活躍してみよう
ネットショップでオリジナルのハンドメイド品を販売・出品していくハンドメイド作家は始めること自体に条件はありませんが、売り出す品がしっかりと制作された物と証明するためにも、ハンドメイド関連の資格の取得が望ましい職業です。
それを踏まえて資格取得を目指すのであれば、より忙しい中でも勉強が進められ「ハンドメイドマイスター資格」と「手芸アドバイザー」に関し、基礎的な部分から着実に学べるため、専用の資格講座がおすすめです。
そして、この二つの資格は「SARAスクールジャパン」か「諒設計アーキテクトラーニング」であれば、協会認定講座として学びやすいだけでなく、両方の資格試験の免除などの特典を受けられるものです。
ハンドメイド作家として商品の詳細に書くためや講師として知識がある証明をしたいと考えている人はぜひ上記の資格と通信講座を検討してみてください。
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