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【医師監修】赤ちゃんの性別がわかるのは妊娠何週目?エコーはどう見える?

【医師監修】赤ちゃんの性別がわかるのは妊娠何週目?エコーはどう見える?

妊婦健診の際、赤ちゃんに問題がないか、順調に成長しているかが気にかかるのはもちろんのこと、赤ちゃんの性別も気になるものです。洋服や命名の準備を進める上でも、男の子か女の子かを早く知りたいという人は少なくないでしょう。赤ちゃんの性別はいつ頃わかるものなのでしょうか? また、よく聞く「赤ちゃん性別ジンクス」の真偽のほどは?


この記事の監修ドクター
産婦人科医 太田寛先生
アルテミスウィメンズホスピタル産婦人科(東京都東久留米市)勤務。京都大学電気工学科卒業、日本航空羽田整備工場勤務。東京医科歯科大学卒業後、茅ヶ崎徳洲会総合病院、日本赤十字社医療センター、北里大学医学部公衆衛生学助教、瀬戸病院を経て現在に至る。日本産科婦人科学会専門医、日本医師会認定産業医、医学博士、インフェクションコントロールドクターICD)、女性のヘルスケアアドバイザー、航空級無線通信士

お腹の赤ちゃん、性別はいつ決まる? いつわかる?

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ママのお腹の中で成長を続ける赤ちゃん。健診の時のエコー画像に映るかわいらしい姿を見て、ますます愛おしさを感じることでしょう。

赤ちゃんの性別はいつ頃決まって、いつ頃わかるものなのでしょうか。

性別は「受精」の時から決まっている

赤ちゃんの性別が決まるのは、卵子と精子が出会うとき。つまり受精の時です。

女性の体内で作られる卵子はX染色体を持っており、男性の体内で作られる精子はX染色体あるいはY染色体のいずれかを持っています。受精したのがX染色体の精子であれば「女の子(=XX染色体)」、受精したのがY染色の精子であれば「男の子(=XY染色体)」が赤ちゃんの性別となります。

ちなみに受精の時期は、セックスして数日以内です。その後、着床して「妊娠成立」となるので、妊娠がわかったときには性別がすでに決まっているということですね。

エコーで性別がわかり始めるのは?

赤ちゃんの性別は受精の時から決まっていますが、ママが性別を知ることができるのはもっと先になります。

時期としては、妊娠11週ごろには男の子の外性器が作られるので、早ければその頃からエコー検査で判別できることもありますが、一般的な妊婦検診においては妊娠5ヶ月頃(妊娠16週~)以降からわかり始め、さらに妊娠後期に近づき7ヶ月ごろになるとはっきりと性別がわかるようになることが多いでしょう。

しかし、赤ちゃんの体勢や位置によっては性別がはっきりせず、生まれてくるまで性別がわからない、もしくは “言われていた性別とは逆だった”というケースもあります。

医療機関によっては教えてくれない?

性別は生まれてくるまで知らないでおきたいという親御さんもいます。「尋ねられるまでは、医師からは何も言わない」という方針の先生もいますので、気になるようであれば「赤ちゃんの性別がわかるようであれば知りたい」ということを伝えてみるといいでしょう。

ただし、妊婦検診におけるエコー検査の最大の目的は、胎内や胎児の異常・成長などを確認することです。性別の確認のためだけに検査をしているのではないので、その点は理解しておきましょう。

エコー(超音波)検査とは?

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エコー(超音波)検査とは、その名の通り超音波を使った検査方法です。羊水に満ちたママのお腹へ、専用機器から超音波を発信します。その反射信号を画像に変換して、お腹の中の状態を確認するのです。

CTやX線とは異なり、放射線被爆の心配がないため、非常に安全性の高い検査方法と言われており、妊婦健診にも利用されています。

産科のエコー検査の種類

超音波検査には以下のような種類があります。

2Dエコー…2次元の静止画(平面)が得られます。
3Dエコー…お腹の赤ちゃんが立体的にリアルに観察できます。
4Dエコー…3Dの立体像がリアルタイムで動く映像です。検査後に4D映像をDVDにしてくれるサービスを実施している病院もあります。

通常の妊婦健診では2Dエコーで、子宮や胎児の様子をみます。また、超音波検査は機器の当て方によっても、以下の2種類に大別できます。

経腟法…経腟プローブという器具を腟に挿入し、腟に近い部分の詳細な画像が得られます。妊娠初期に主に用いられますが、子宮口付近や子宮頸部の観察などの目的で、妊娠中期以降にも用いられるケースがあります。
経腹法…経腹プローブという器具をお腹に当て、画像を得ます。妊娠中期以降に主に用いられます。

エコー検査の実施時期と目的

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エコー検査は、初診から妊娠後期まで、妊娠期間全体を通じて利用されます。ただし妊娠時期に応じて、エコー検査の目的は変わってきます。

妊娠初期のエコー検査

妊娠初期のエコー検査の目的は、以下のような事項の確認です。

・子宮内妊娠(胎嚢が子宮腔内にあるか)
・胎児生存(心拍動があるか)
・胎児数(単胎か多胎か)
・予定日の決定(胎児の大きさなどから推測)
・胎児の大まかな形態チェック(頭、胸、腹、手足などの観察)
・子宮・卵巣(子宮筋腫、卵巣のう腫などの異常の有無)

妊娠中期・後期のエコー検査

妊娠中期以降のエコー検査の目的は、以下のような事項の評価です。

・胎児の推定体重(頭、腹、大腿骨などを計測して推定)
・胎児形態チェック(頭蓋、心臓、胃、腎臓、脊柱などの観察)
・羊水量
・胎盤の位置
・子宮頸管の長さ(早産のリスクの推定)
・性器の異常の有無(性別の判定)
・臍帯の異常の有無

赤ちゃんの性別ジンクス、本当?

性別がまだわからない時期、「赤ちゃんの性別ジンクス」が気になる人もいるようです。

お腹が前に出ているか、ママの顔つきはどうか、つわりはひどいか、胎動は激しいか、イライラするか、食べ物の好みはどうか……など、様々なことから赤ちゃんが男の子か女の子かのヒントを得ようとしているようですが、これらと胎児の性別との関係性を証明するような医学的な根拠はありません。

また、妊婦さんによっては他の人から「あなたは●●だから、お腹の子は男の子/女の子では?」などと言われることで嫌な気持ちになることもあります。ジンクスは、かわいい我が子のことをあれこれ想像して、限られた妊娠期間を楽しむためのエッセンス程度にとらえましょう。

まとめ

赤ちゃんの性別は、受精の瞬間に決まります。ただし、実際の性別がわかるのはしばらく後のこと。一般的には5~7ヶ月頃ですが、場合によっては出産まで性別がわからないケースもあります。なお、妊婦健診で行われるエコー検査は赤ちゃんの性別のみならず、妊娠の判定や赤ちゃんの成長、母子の健康の評価情報となるため、とても重要です。指定された健診は必ず受けるようにしてくださいね。

(文:武田寿正/監修:太田寛先生)

※画像はイメージです

参考文献
「病気がみえる Vol.10 産科」(メディックメディア)

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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