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【医師監修】いよいよ出産……臨月に見られる5つの兆候と出産間近を知らせる3つのサイン

【医師監修】いよいよ出産……臨月に見られる5つの兆候と出産間近を知らせる3つのサイン

臨月に入ると、それまではなかった不快な症状も目立ってきますよね。腰痛や股関節の痛みもその一つ。実はその症状は、臨月に見られる兆候かもしれません。今回は分娩の前に見られる症状や出産当日の流れについてお伝えします。


この記事の監修ドクター
産婦人科医 巷岡彩子先生
産婦人科専門医、医学博士。都内の大学病院やクリニックでの勤務を経て、現在、不妊治療専門の産婦人科クリニックにて勤務。 ママドクターとして育児や家事と仕事を両立しながら活躍中。 女医+(じょいぷらす)所属

お腹が大きくなり臨月に入ると、「もうすぐ赤ちゃんと会える!」と毎日がドキドキ・ワクワクの連続ですよね。普通に過ごす1ヶ月はすごく短いけれど、臨月の1ヶ月はとても長いもの。些細な変化にも敏感になって、「もしかして……産まれる!?」などと先走ってしまうこともよくあります。出産前はナイーブになっていますから、ちょっとしたことでも気になってしまうかもしれません。出産の前に見られる症状を知っておくと、不安や焦りも少なく、落ち着いて出産を迎えることができるでしょう。

出産前に不安に感じること

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※画像はイメージです

出産前、不安に感じることはたくさんありますよね。陣痛はどんな痛みだろうか、いつ来るのだろうか、病院にはちゃんと行けるかな、お産はどのくらい時間がかかるだろう、無事に生まれてきてくれるかな……。

初産の場合、どんなに勉強したり、体験談を聞いたりしても、不安な気持ちは拭(ぬぐ)えないものです。ちょっとしたことに過敏になりすぎて、「この痛みは、もう産まれるのでは?」と先走ってはがっかりする……といったことを繰り返してしまうかもしれません。

初産では、予定日よりも出産が遅れることはしばしばあることで、最大で2週間くらいずれることもあります。予定日を過ぎても前兆すら訪れない場合、不安や焦りがつのるでしょう。「赤ちゃん産まれた?」と予定日ごろに連絡してくる親戚や友人の言葉に過敏に反応して落ち込む人も珍しくありません。でも、そのような不安や焦りは赤ちゃんにも悪影響を与えます。経過が順調なら、産まれてこない赤ちゃんはいません。出産前に不安になることはたくさんあると思いますが、できるだけリラックスして過ごしましょう。

臨月に見られる5つの兆候

出産が近づくと母体にはさまざまな変化が現れます。痛み? 張り? どんな状態が出産に向けて起こるのか、事前に知っておけば安心です。出産の前ぶれとして現れる兆候を知っておき、いざという時に慌てないようにしましょう。

1. お腹が頻繁に張るようになる

臨月に入るとお腹が張る回数が増えてきます。お腹が張る、とは子宮が収縮して下腹部が石のように固くなること。出産の準備段階で起こる現象です。お腹が張る回数が増えると身体は辛(つら)いのですが、本格的な陣痛が始まる前ぶれと前向きに捉えるようにしましょう。お腹の張りを感じた時は、横になったり座ったりとリラックスするようにしましょう。

2. 急に食欲が出る

臨月になると急に食欲が出る場合があります。赤ちゃんが骨盤内に下がってくると、それまで赤ちゃんにより圧迫されていた胃などの消化器官が解放され、食べられるようになるからと考えられています。

3. 腰痛の症状が出る

出産が近くなると腰痛が出たり、ひどくなる場合があります。これは、赤ちゃんが産まれてきやすいように骨盤周辺の関節や靭帯がゆるみ、それに伴って腰の筋肉の負担が増大するためです。また、お腹が前にせり出すため、腰をそらしてバランスをとるようになりますが、この姿勢も負担をかけてしまいます。

4. 股関節(恥骨の辺り)が痛い

股関節(恥骨周辺)の痛みも、妊娠に伴う関節や靭帯のゆるみによって起こると考えられています。出産が近づくにつれ痛みは増す傾向にあるようです。痛いときは我慢しすぎず、負担をかけない姿勢で、安静に過ごしましょう。

5. 胎動を感じづらくなる

今まで活発に動いていたのに、最近静かだな……という場合も、赤ちゃんが産まれてくる準備段階に入った可能性があります。赤ちゃんの頭が骨盤の方に下りてきておさまると、それまでのように自由に動けなくなるのです。骨盤に赤ちゃんが入ったら、陣痛が起きるのももうすぐです。ただし、1時間以上胎動を感じない場合は、赤ちゃんの具合が悪いこともありますので、医療機関に連絡して指示を仰ぎましょう。

このように出産準備が進むことによる母体の変化は、主に赤ちゃんの頭が骨盤内に下りてくることによって起こります。他にも、胎児が下りてきて膀胱を圧迫することで起こる頻尿や、おりものの増加など、自覚症状はさまざまで個人差があると言われています。

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出産間近の3つの症状

臨月も後半にさしかかり、さらに出産が近づくと主に3つの症状が現れます。これらの症状が出たら、赤ちゃんに会える瞬間はもうすぐですよ。

1. おしるし

「おしるし」とは、出産が始まることを知らせるサインとして多くの人が経験する兆候です。子宮口が開くことで起こる少量の出血のことで、おしるしが見られてから数日で陣痛が始まる場合が多いようです。

ただし、「おしるし」がなく突然陣痛が始まるケースもありますし、「おしるし」が見られて1週間以上たってから陣痛が来る場合もあります。出産は十人十色ですから、あくまでも参考として覚えておきましょう。

2. 陣痛

陣痛は、赤ちゃんを産み出すために子宮が収縮することで起こる痛みです。本格的な陣痛が起こる前には、一般的に前駆陣痛(ぜんくじんつう)と呼ばれる痛みがきます。これは痛みの程度も比較的軽く、間隔も不規則です。

前駆陣痛はお産が近づいている証ではありますが、本陣痛(ほんじんつう)ではないため、この段階ではまだ病院に連絡する必要はありません。本格的な陣痛までの長さも人によりさまざまで、前駆陣痛があってから一度痛みが引いてしまうケースもあります。

不規則だった痛みが規則正しくなり、しっかりした痛みが等間隔におそってきたら本陣痛の始まりです。痛みが出てから次の痛みが現れるまでの間隔が10分を切ったら、一度病院に連絡して判断を仰ぎましょう。ただ、初産の場合は、この段階ではまだ自宅待機を指示されることも多いです。事前に間隔が5分を切ったら連絡するようにと伝えられることもあるでしょう。

3. 破水

破水は、赤ちゃんを包んでいる卵膜(らんまく)が破れて羊水が流れ出ることを言います。陣痛がピークに達し、子宮口が全開になってから破水する事が多いですが、「前期破水」といって、陣痛が来る前、もしくはピークに達する前に破水することもあり、決して珍しいことではありません。

破水の状態にも個人差があり、「パン!」という音と共に大量の羊水が出ることもあれば、尿漏れのように少量ずつじわじわと出ることもあります。破水すると雑菌が入り込みやすくなるので、破水に気づいたら場合、もしくは破水か判断がつかない場合も入浴は控え、すぐに病院に連絡しましょう。

出産当日の体験談

「その日」は突然訪れます。どんな風にお産が始まったのか、どんな痛みでどんな流れだったのか、実際の体験談を本人のお話として紹介します。女性は当時23歳で、初産でした。

下腹部が重い感じが続く

予定日を過ぎて13日目、もう翌日に産まれなければ入院して分娩を促進する目的の子宮収縮剤を使うと言われたその夜でした。何となく生理の時のような、下腹部が重く鈍い感覚がずっと続いているんです。ずっと続いているとはいえ、時々治まります。「痛い!」という感じではなく、「何となく変かな?」という感覚でした。我慢できるくらいの違和感なので、そのまま就寝しました。

次の日になっても、その「何となく変な感じ」は治まらず、母親に相談しました。
「お母さん、お腹が何かモヤモヤするんだけど」
「え? それって陣痛の始まりじゃないの? 予定日も過ぎているんだから早く病院に行きなさい!」

陣痛の始まり……母にそう言われて、鈍い私もやっと気づきました。モヤモヤした感じ、時々治まるその痛みは陣痛だったんですね。慌てて産婦人科に電話をし、診察を受けました。その時点で子宮口が7cm開いていたそうです。先生には良く我慢したね、と言われそのまますぐに入院となりました。

受診後、即入院

子宮口が7cmにもなると「もう、すぐ生まれるのかな」と思いましたが強い陣痛がなかなか来ません。ずっとモヤモヤした感じが続くだけで、たまに痛い時もありますが、我慢できる程度でした。

夕ご飯が出ましたが、食欲がなかったので食べませんでしたが、長丁場なので食べられる時に食べる方がいいかもしれません。

それから数時間後、病院に来てから10時間は経過していたと思います。はっきりと陣痛だと分かる痛みを感じました。その痛みは等間隔で来て、痛みと痛みの間は全くと言っていいほど普通。でも痛みがくると、身体が壊れてしまいそうな、内臓が飛び出てしまいそうなほど苦しいものでした。強い陣痛の痛みを和らげるために、主人が肛門の部分をを押してくれました。

分娩台では必死

それから1時間ほどすると、いよいよ分娩台に上がることに。この時は常に苦しい状態で、しかも股関節も痛かったので分娩台に上がるのもやっとでした。分娩台に上がるとすぐに子宮口の開きがマックスの状態になり、赤ちゃんが下がってくるのが分かりました。「赤ちゃんも頑張っているから、お母さんも頑張って」という周りの医師や看護師さんの掛け声で、気を失いそうになるのを何とかこらえながら、必死にいきんだんです。

赤ちゃんが産まれる本当に直前、痛みがパタっと消えてお腹の中の赤ちゃんがスルっと出て行くのを感じました。その直後、元気な産声を聞きました。元気に大きな声で泣く我が子。何とも言えない瞬間に、私も主人も涙したのを覚えています。

出産は嵐のように去って行きました。痛みも苦しみも、産んでしまえば忘れてしまいます。その時はつらいのですが、たまに休憩もあります。必ず赤ちゃんは出てきますから、お母さんたちは落ち着いて出産に臨んでくださいね。

出産前の兆候がない人もいる 

出産の兆候には個人差があります。出産の開始のように起こる兆候をたくさん経験する人もいれば、まったく前兆がなく出産当日を迎える人もいます。臨月に入っても前兆がないからと安心しすぎず、いつでも赤ちゃんを迎え入れる準備を整えておくようにしましょう。

出産までの簡単な流れ

いざというときに慌てないよう、出産までの流れを簡単にご紹介します。初めて出産を迎える方も事前に大体の流れを知っておくことで、陣痛が来ても落ち着いて行動できますよ。

陣痛、破水

陣痛が等間隔になり、産院で指定された時間の間隔になったら病院に電話し、指示があれば向かいましょう。また、陣痛がまだ来てない、もしくはそれほど強くなくても破水してしまった場合はすぐに病院に連絡し、入院準備をして向かってください。

病院へ

病院への移動は車がベストです。タクシーを使うか、家族に運転してもらって移動しましょう。自分で運転するのはとても危険です。病院に行くときは予め準備した入院セットを持って行きましょう。

陣痛の間隔が長い場合や、子宮口がそれほど開いていない場合は一度帰宅を促されることもありますが、陣痛の間隔が短く子宮口が開いていれば即入院となります。そのまま入院しても大丈夫なように、入院グッズを持ち、家のことを任せられる人がいれば任せておきましょう。

入院・陣痛室で待機

入院が決まったら手続きを行います。個室が良い場合は早めに伝えておきましょう。陣痛室があれば陣痛室に、なければ入院する部屋に通されます。そこで陣痛が強く、間隔が短くなるのを待ちます。

出産

陣痛の間隔が数分おきになったら、いよいよ分娩台に。立ち合いを希望している場合は家族にそばについてもらいます。あとは出産するのみ。根気強く頑張りましょう。

まとめ

出産が近づくと、さまざまな症状が現れることがあります。どんな症状がどのように現れるかを知っておくと、臨月特有のマイナートラブルにも落ち着いて対処できそうですね。また、出産の流れがどのようなものなのか、体験談などを聞いておくのも心の準備になります。いざという時に慌ててしまわないよう、当日のイメージトレーニングをしておくといいでしょう。

早く赤ちゃんに会いたくて、焦ってしまう気持ちはみんな同じです。それを少しだけ抑えて、ゆったりとした気持ちでその瞬間が来るのを待ってくださいね。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.07.02)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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