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【医師監修】陣痛と微弱陣痛の違いって? 主な原因と処置の方法

【医師監修】陣痛と微弱陣痛の違いって? 主な原因と処置の方法

お産を控えたママにとって心配なのが、陣痛が弱い「微弱陣痛」。今回は微弱陣痛の種類や原因、処置についてご紹介します。


この記事の監修ドクター
産婦人科専門医 中林稔 先生
日本医科大学卒業、虎の門病院医長を経て、現在三楽病院産婦人科部長。 診療のみならず、学会・各地講演をはじめとする医学の普及活動を行う傍ら、教育にも幅広く従事しており、2008年には中林助産師学院を共同設立。自ら講師を務め、6年間連続助産師国家試験合格率100%を達成中。医師+(いしぷらす)所属

微弱陣痛とは?

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※画像はイメージです

通常の陣痛と微弱陣痛の違い

陣痛とは赤ちゃんをおなかの外に出すために起きる「子宮の収縮」を指します。いよいよ出産というときの陣痛は周期的に起こって陣痛と陣痛の間隔が短くなり、陣痛の持続時間も長くなります。通常は、子宮口が開いていくにつれて、陣痛周期は次のように短くなっていきます。

・子宮口:4~6cm……陣痛周期:3分
・子宮口:7~8cm……陣痛周期:2分30秒
・子宮口:9~10cm……陣痛周期:2分

一方、微弱陣痛とは、赤ちゃんを外に出すための「子宮の収縮」が弱すぎる状態です。次のように、子宮口が開いていっても、陣痛周期が標準よりも長くなります。また、その圧力も正常な陣痛の1/4程度しかありません。

・子宮口:4~6cm……陣痛周期:6分30秒以上
・子宮口:7~8cm……陣痛周期:6分以上
・子宮口:9~10cm……陣痛周期:初産婦4分以上、経産婦3分30秒以上

このように微弱陣痛とは「陣痛の異常」の1つと考えられています。陣痛の異常にはほかに、平均的な陣痛周期よりも短くなり、圧力は正常の2倍程度になる「過強陣痛(かきょうじんつう)」のケースもあります。

微弱陣痛の問題点とは

お産の進み方には個人差が大きく、微弱陣痛によって進行が遅れている場合でも、必ずしも病的な問題があるわけではありません。ほかに異常がなければ、注意しつつ見守られ、陣痛が回復して自然分娩となるケースも多くあります。しかし、微弱陣痛によってお産の時間が長引けば当然ママの負担は増大し、ママ自身も赤ちゃんも疲れてしまいます。また、そのままではお産がスムーズに進まないこともあります。

微弱陣痛の2つの種類

微弱陣痛には、以下の2つの種類があります。

■原発性微弱陣痛
微弱な陣痛が、分娩のはじめから起こっている状態をいいます。

■続発性微弱陣痛
はじめは標準的な陣痛だったのに、お産の途中から微弱な陣痛になってしまう状態をいいます。

微弱陣痛の原因

1.原発性微弱陣痛の原因

原発性微弱陣痛は、ママが肥満だったり、気持ちが不安定であったり、消耗性疾患にかかっていたりといったことが原因と考えられています。さらには赤ちゃんの位置(胎位)に異常がある場合も、原発性微弱陣痛につながるケースがあるようです。この他、原発性微弱陣痛には以下のような原因が考えられます。

■子宮筋が伸びて広がってしまっている
羊水の量が多すぎたり、双子などを妊娠していること(多胎妊娠)などが原因で、子宮筋が伸びて広がると、陣痛が微弱になるケースがあります。

■器質的な子宮の異常
子宮筋腫ができていたり、もともと子宮の発育に問題があったり奇形であったりする場合も、微弱陣痛につながることがあります。

2.続発性微弱陣痛の原因

胎位などの異常や麻酔の使用、ママの体力的な疲労によって続発性微弱陣痛が起きるケースがあります。この他、続発性微弱陣痛には以下のような原因が考えられます。

■赤ちゃんの異常
赤ちゃんが大きくなりすぎている場合(巨大児)などに続発性微弱陣痛へとつながる可能性があります。

■ママの産道に問題がある
骨盤が狭い、あるいは軟産道(分娩時に、子宮頸部、腟、会陰が伸展・拡張することで形成される)の成熟がきちんと行われないために、続発性微弱陣痛へとつながるケースがあります。

微弱陣痛の処置

待機的管理

微弱陣痛が見られ分娩の進行が遅れていても、ママの健康状態に異常がなければ、医療従事者はママと赤ちゃんの様子を注意深く確認しつつも、そのままお産の進行を見守ることが基本です。ママは可能であれば水分や食事をとり、眠れるなら眠って、赤ちゃんを産むための体力を蓄えておきます。

子宮収縮薬(陣痛促進薬)

ママの疲労が激しかったり、子宮内感染の可能性がある場合などでは、子宮収縮薬(陣痛促進薬)を使用し、陣痛を強めることが検討されます。

帝王切開

ママの骨盤が通常より狭かったり、巨大児分娩などの、お産が困難あるいは長引きそうなケースでは、帝王切開が検討されます。お産が長引くとママや赤ちゃんの消耗が激しくなるからです。

【医師監修】帝王切開後の痛みはいつまで続く? 産後の家事や過ごし方

https://woman.mynavi.jp/kosodate/articles/93

帝王切開は開腹手術なので、身体の回復には時間を要します。実際に帝王切開をするとなると、痛みはいつまで続くのだろう、ちゃんと家事や育児はできるだろうかと心配になるママも多いはず。そこで、帝王切開による痛みの持続期間や回復までのおおよその期間と、退院後の過ごし方についてお伝えします。

また、お産を早めるために、赤ちゃんを吸引する吸引分娩や、鉗子(かんし)で挟んで引き出す鉗子分娩が検討されることもあります。

まとめ

陣痛は弱すぎても強すぎても、お産に支障をきたします。しかし、そのような場合の対処法は確立されていますので、心配せずに医師へ身を委ねましょう。ただ、陣痛微弱になったとき、自然分娩になるか帝王切開になるかの判断材料の1つにママの体力があることは事実です。普段から適度な運動で体力を蓄えておきたいですね。またいざという時に備えて、陣痛タクシーの情報も押さえておきましょう。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビウーマン子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.08.27)

※記事の修正を行いました(2019.06.12)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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