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【医師監修】妊娠20週の赤ちゃんの発育は? ママの便秘対策と生活の仕方

【医師監修】妊娠20週の赤ちゃんの発育は? ママの便秘対策と生活の仕方

妊娠16週~27週までは「妊娠中期」と呼ばれています。今回は、妊娠20週にスポットライトを当て、この時期に起こる体の変化ほか、必要なこと・注意点をお伝えします。


この記事の監修ドクター
産婦人科専門医 齊藤英和先生
梅ヶ丘産婦人科勤務、国立成育医療研究センター臨床研究員、神戸元町夢クリニック顧問、浅田レディースクリニック顧問、近畿大学先端技術総合研究所客員教授、1 more baby 応援団理事、ウイメンズヘルスリテラシー協会理事。山形大学医学部卒業後、同大学、国立成育医療研究センターを経て現職。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖専門医、医学博士

妊娠20週ってどんな時期?

妊娠20週は妊娠6ヶ月のはじまり。約10ヶ月間にわたる妊娠期間の後半戦に入ったといえます。体調面ではこのころから本格化するつわり以外のマイナートラブルも多く、その症状に悩まされ始めるママも増えるでしょう。

精神的には穏やかに過ごせそう

つわりの時期が過ぎ、妊娠したということにもある程度慣れて、精神的には比較的落ち着いてくる妊婦さんが多いのではないでしょうか。「妊娠してからこんなに心静かに過ごせるのは初めて」と感じるママも少なくないでしょう。胎動を感じる人が増えて、赤ちゃんの成長をリアルに感じられるのも、ママの安心感につながるうれしいポイントといえるかもしれません。

マイナートラブルが本格的に

一方で、妊娠中に起こりやすいマイナートラブルが本格化していくのも、この時期の特徴です。ホルモンの影響に加え、赤ちゃんの成長に伴って大きくなった子宮が他の臓器を圧迫することなどにより便秘、痔、頻尿、足がつる、むくむといった症状が現れてきます。

痔や頻尿などは人に相談するのが恥ずかしいと感じる人もいるかもしれませんが、妊娠中はよくあるマイナートラブル。一人で悩んでいるうちに悪化させないよう、恥ずかしがらず主治医に話してみましょう。

妊娠20週に体内で起きる変化

妊娠期間が進むにつれ、胎内では目まぐるしい変化が起こります。それだけでなく、ママの心身にも変化が生じます。ここでは妊娠20週に起こる体の変化を詳しく見ていきましょう。

赤ちゃんの変化

妊娠20週の赤ちゃんは内臓の発達が進み、その機能が成熟してきます。例えば聴覚は、諸説ありますが20週頃にはほぼ完成し、外からの音に反応するようになると言われています。たくさん話しかけてコミュニケーションを図りましょう。

ママの変化

個人差はありますが、この頃にはほとんどの妊婦さんが胎動を感じられるでしょう。

妊娠5ヶ月末の時点で子宮は子どもの頭くらいの大きさになっています[*1]。子宮が大きくなるのに伴い、この頃にはお腹のふくらみが少しずつ目立ってくるでしょう。そうした変化とともに、体のあちこちにマイナートラブルが現れます。

腰痛、便秘、痔、頻尿、むくみ、足がつる、お腹の張りや軽い腹痛など、人によって感じる症状はさまざま。精神的には安定してくることが多いものの、体調面では気になることが増えるという時期でもあります。

多くのマイナートラブルは心配のないものですが、ときにこうした症状の裏に何か病的なものが隠れている場合もあります。急に痛みがひどくなった、どんどん悪化してきた、生理より多い出血を伴う腹痛が続く、などの場合は、早めに主治医に相談するようにしましょう。

妊娠20週に必要なこと

便秘を予防しよう

元々女性は腸のまわりの筋肉が男性よりも少なくて弱いことや骨盤の形状の違い、生理周期によって分泌される女性ホルモン変動の影響などから、男性よりも便秘になりやすい傾向がある上、妊娠期間中はその傾向がさらに強まります。

その原因のひとつがプロゲステロン(黄体ホルモン)の増加です。プロゲステロンには消化器の筋肉や靱帯を緩めて子宮が大きくなることに備えるといった作用がありますが、それによって大腸を動かすための筋肉(大腸平滑筋)にも緩みが生じます。

その結果、腸のぜん動運動が弱まって便が排出されにくくなる「弛緩性便秘」になる人もいます。弛緩性便秘は妊娠初期から産後まで続くことが多いといわれています。

妊娠後期になると、大きくなった子宮で腸が圧迫され、さらに便秘傾向が高まることも。このように大腸の動きがどうしても鈍くなりがちな妊娠中、どうすれば便秘を予防できるのでしょうか。

水分と食物繊維をしっかり摂取

大腸の動きが弱まることで起こる便秘の場合、食べたものが腸に長くとどまりすぎないようにすることが大切です。そのためには十分な水分と食物繊維の摂取を心がけましょう。

排出されず、長く腸にとどまった便は水分を吸収されすぎて、どんどん硬くなってしまいます。とくに起床時の水分の摂取は、腸を刺激して便意を促したりするのに役立ちます。

食物繊維は腸のぜん動運動を促すために有効で、不足している人では積極的に摂りたい栄養素です。

食物繊維を多く含む食品には、ごぼう、にんじん、れんこんなどの根菜類、大豆などの豆類、ひじきやわかめなどの海藻類、きのこ類、モロヘイヤやほうれん草などの青菜などがあります。できるだけ意識してとるようにすると良いでしょう。主食に、より食物繊維を多く含む雑穀や分づき米、胚芽米、玄米などを取り入れるのもおすすめです。

また、いも類、豆類には腸の中で発酵し、ガスを発生させて、ぜん動運動を促進させる働きもあります。

排便習慣をつける

朝食後など決まった時刻での排便が定着するよう、たとえ便意がなくても、トイレに行くことを習慣化させるのも大切です。自然な排便リズムがつき、便秘の改善に役立つことがあります。

食事を毎日なるべく同じ時間帯に摂取することも、排便リズムを整える習慣に役立ちます。

適度な運動で腸のぜん動運動を促す

運動不足は便秘の大敵。気持ちをリラックスさせてのゆったりしたウォーキングや、腹式呼吸をしながらのゆっくりとした柔軟体操など、力まずにできてお腹の負担にならない運動を工夫して行い、腸のぜん動運動を促しましょう。

妊娠20週の注意点

妊娠20週はどんなことに気をつけておくべきでしょうか。最後に注意点を確認しておきましょう。

22週未満は引き続き流産に注意

妊娠22週未満になんらかの原因で妊娠が中断してしまうことを流産といいます。このうち、妊娠12週以降に起こる流産は後期流産と呼ばれ、この場合の絨毛膜羊膜炎や頸管無力症といった母体の異常を原因とすることが多いといわれています。

絨毛膜羊膜炎は、絨毛膜と羊膜という子宮のなかで赤ちゃんを包む膜に細菌が感染してしまう細菌性腟症が原因となります(細菌性腟症のすべてが絨毛膜羊膜炎を引き超すわけではありません)。

これは妊娠22週以降は切迫早産や早産の原因にもなる病気なのですが、約半数は無症状と言われています。ただ、症状がある場合は、魚くさいような不快な臭いのあるおりものの増加、下腹部痛、不正出血が特徴です[*2]。細菌性腟症は妊婦さんの約28%に見られるとされています[*3]。不快な臭いのおりものに気づいたら、主治医に相談するようにしましょう。細菌性腟症のうちに治療しておくことが大切です。

ほかにも体調に気を配り、とくに出血があった場合は自己判断で様子を見るのではなく、かかりつけ医に電話してその指示に従うようにしてください。

まとめ

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妊娠20週はママの気持ちが安定してくるなか、赤ちゃんもすくすくと成長する時期です。ただしお腹が大きくなり、体のあちこちにマイナートラブルが現れる時期でもあります。自分でできる対策を試してみるのもひとつの方法ですが、できるだけ悪化しないうちに主治医に相談するようにしましょう。

(文:山本 尚恵/監修:齊藤英和先生)

※画像はイメージです

参考文献
[*1]メディックメディア「病気がみえる vol.10 産科 第4版」P.39
[*2]日本産科婦人科学会, 日本産婦人科医会: 産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2017, 26p
[*3]齋藤滋: 細菌性腟症についての最新の話題, 感染症TODAY, 2014.

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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