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2022年01月18日 16:49 更新

【医師監修】妊娠24週(妊娠7ヶ月)胎児・ ママの様子|尿糖が気になる人は?

妊娠16週から27週までは「妊娠中期」と呼ばれています。今回は、妊娠7ヶ月に入ったばかりの妊娠24週にスポットライトを当て、この時期に起こる体の変化のほか、必要なこと・注意点をお伝えします。

妊娠24週ってどんな時期?

妊娠24週目を迎えて嬉しそうにお腹をさする妊婦
Lazy dummy

妊娠24週は「妊娠7ヶ月のスタート」に当たります。この週から1ヶ月間で妊娠中期(このころのことを俗に安定期と呼びます)は終わり、心身ともに出産に備える妊娠後期へと入っていきます。なお妊娠後期へ入ると、推定エネルギー必要量が「非妊娠時よりも450kcal増加」しますので[1]、食事の摂り方やメニューなどについても考えておくと良いでしょう。

赤ちゃんの変化|羊水の中を回転でき、逆子でも心配なし

妊娠24週の胎児の体重は500~800g程度とされています(超音波(エコー)検査による概算算出。推定児体重10%前後の誤差があります)。

胎児は、胎内(羊水の中)をぐるぐる動いている状態で、ママによってはほぼ1日中このような動きを感じられます。そのため逆子(骨盤位:頭が上、足が下の状態)になることも珍しくありませんが、赤ちゃんが自分で回転して向きを変えられるので、まだ心配はありません。

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赤ちゃんの様子について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎妊娠24週のエコー写真|指紋もでき始める
関連記事 ▶︎逆子だと胎動の感じ方は普通と違う?

ママの変化|仰向け寝を避け、シムス位など寝姿勢に工夫を

「おなかが大きくなってきたな」というのは妊娠中期ごろから感じていることでしょう。しかし24週ともなると、仰向けで寝ることがつらくなっているママも多いはずです。これは、大静脈を子宮が圧迫するためで、下半身から心臓への血流が悪くなっているからです。事実、仰向けでの就寝は単に寝にくいだけでなく「仰臥位低血圧症候群」(SHS)のリスクが出てきます。具体的には、血圧の急激な低下が心配されますので、シムス位など横向きのラクな姿勢で寝るようにしましょう。(*特に体の左側を下にして眠ることが有効です。)

なお、医薬品は胎児の発育に悪影響を及ぼす恐れがあるため、寝づらくても睡眠薬は使わないでください。寝やすい姿勢と、寝やすい寝具・環境を整えてみましょう。

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このころ様子について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎妊娠7ヶ月のママと赤ちゃんの特徴、食事や出産準備の方法
関連記事 ▶︎妊娠25週
関連記事 ▶︎妊娠26週
関連記事 ▶︎妊娠27週

妊娠24週ごろ気になる「血糖値」「尿糖」「糖尿病」

妊娠の早い段階から血糖を測定する検査を行います。標準的な妊婦健診の例では、妊娠初期に1回、妊娠初期に陰性だった人は妊娠24~28週の間にもう1回、検査を受けます。定期検診を受けている人は、医師のほうから提案があるかと思いますので、きちんと検査しておきましょう。

なお、妊娠中のママの7~9%は、妊娠糖尿病と診断されます。中でもハイリスクと考えられるのは「肥満」「高年齢妊娠」「巨大児の出産歴がある」「糖尿病家族歴がある」などです。これらの人は必ず尿糖・血糖検査を受け、食事や運動にも気をつけましょう。

1. 血糖値|食事と運動でコントロールを

血糖値のコントロールには「食生活」と「適度な運動」が必要です。

まず食事ですが、食べ過ぎやカロリーの取り過ぎに注意しましょう。栄養バランスの良いメニューを心掛け、食べる時間も決めてしまった方が良いです。盲点となるのが「間食」で、食べ過ぎの原因となりますから、食べるおやつについてもあらかじめ決めておくと良いでしょう。ただし妊娠前から糖尿病である方や妊娠糖尿病と診断されている方は、医師や栄養士の指導を受けてください。
具体的には「食事前:70~100mg/dL未満」「食後:120mg/dL未満(※食後2時間の目安)」を目安に血糖管理を行います。

適度な運動についてはウォーキングやヨガなど、負荷の低い有酸素運動が適しています。これまで「妊婦は絶対安静」という考え方が主流でしたが、むしろ運動不足による弊害の方が大きいとも考えられるようになってきました。医師から運動を制限されていない限り、定期的に適度な運動を心掛けてください。何をしたらいいか分からない方は、市区町村の保健センターなどで開催されている妊婦さん向けの運動教室に通うのも良い方法です。

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血糖を測る血液検査について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎妊婦が受ける「糖負荷検査」って何?前日や当日の食事はどうしたらいい?

食事や運動でも改善しない場合は

食事や運動に気をつけても尿糖や血糖の値が改善しない場合には「分割食」などによって、食事の量ではなく回数だけを増やします。これでも改善が見込めない場合は、赤ちゃんに影響が出ない程度の「インスリン」を注射することで血糖値管理を行います。いずれも該当する妊婦さんは指導がありますので、かかりつけ医とともに、改善を目指してください。

2. 尿糖|妊婦健診ごとに尿で検査

妊娠後期(妊娠28~39週)は血中の水分量が増え、血液の量そのものも増えます。これにより尿も多く作られます。しかし水分の多くは腎臓で再吸収(尿として出ず、血液に留まること)され、尿の量そのものはあまり増えず、代わりに腎臓で再吸収されなかった「糖」が尿に出るのです。血液の水分量が増え、それが水分として皮下組織にもれるために妊娠後期では浮腫が出る妊婦さんも増えますが、上記のようなメカニズムであるためなので、多くの場合ではあまり心配はありません。

問題は妊娠中期までに出てくる「尿糖」(=高血糖)で、ママだけでなく、赤ちゃんにも様々な悪影響が出てきます。

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尿糖について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎妊婦健診の尿糖検査で陽性(+)になる原因と対策になる原因と対策

3. 妊娠糖尿病|妊婦だけではなく赤ちゃんにも影響が

妊娠糖尿病になると、以下のような影響を及ぼすリスクが生じます。

■ママへの影響
・羊水量の異常
・肩甲難産
・妊娠高血圧症候群
・流産・早産


■赤ちゃんへの影響・形態異常
・巨大児
・新生児低血糖
・多血症
・胎児胎児発育不全など

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妊娠糖尿病について、詳しくは以下の記事を参考にしてください。
関連記事 ▶︎妊娠中に糖尿病になると、どんな問題がある? 治療法は?

まとめ

妊娠24週の過ごし方で、胎児の健康もママの体調も変わってきます。マイナートラブルや体重増加など様々な体の変化が起こってきますが、体調管理に気を付けて穏やかに過ごしましょう。寝室環境を整えたり、もしくはパパにマッサージなどをしてもらったりして、気分をリフレッシュしたいですね。

※この記事は 医療校閲・医師の再監修を経た上で、マイナビ子育て編集部が加筆・修正し掲載しました(2018.05.28)

※記事の修正を行いました(2019.06.07)

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  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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