正社員のホンネ。約半数が「会社からの“感謝”を感じてない」と回答
スターツ出版は、運営する情報サイト「OZmall(オズモール)」(会員数400万人)にて、現在企業で働いている人に対し【働き方や福利厚生について】のアンケートを実施しました。
約500名の回答から正社員・正規職員に絞り「会社から感謝を感じることはありますか?」のアンケート結果を集計。約半数の回答は「いいえ」、またコメントからは企業の従業員数による結果の違いも見えてきました。
アンケート:会社から感謝を感じることはありますか?
最も多い回答は「いいえ。あまり感じない」30.5%
全体的な回答の割合は「はい」は46.7%で、内訳として「はい、とても感じている(5.1%)」「はい、ときどき感じる(17.1%)」「はい、感じることはある(24.5%)」でした。
一方で「いいえ」の回答は約半数となる51.5 %で、最も多かったのは「いいえ。あまり感じない(30.5%)」となっています。
また、企業規模による違いを見てみたところ、「はい」の割合は、従業員数1,000名以上の企業が最も多く、従業員数が少なくなるにつれ、「はい」の割合が減少するのが見受けられます。
従業員数によるアンケート結果の違いを、コメントから解説!
【従業員数1,000名以上の企業】
はい49.4%。給与や福利厚生に対する期待と評価
従業員数1,000名以上の企業におけるアンケート結果からは、給与や福利厚生に対する期待と評価が見えてきます。
多くの従業員が昇給に高い期待を寄せており、キャリアの成長に対して前向きな姿勢を持っているようです。ボーナスや特別一時金の支給を通じて業績への貢献を実感できる仕組みが、ポジティブに捉えられたと考えられます。
また、この規模の企業には、そもそも福利厚生が充実していることが多く旅行補助や従業員割引といった内容も高く評価されています。
そんな中でも、上司からの感謝の言葉や評価がモチベーションを高める要素となるとのコメントもあり、全体的な満足度向上に繋がると思われます。
【従業員数300名〜1,000名の企業】
はい45.9%。感謝の気持ちや適切な評価にもポジティブなコメント
従業員数300名以上1,000名未満の規模の企業の回答者のコメントを見ると、金銭的な支援や賞与が従業員のモチベーションの向上につながっているという内容が多い結果に。資格取得補助や住宅手当、特別賞与などの支援が評価されているようです。
また独自の表彰や皆勤賞、永年勤続などもポジティブなコメントにつながっており、感謝の気持ちや適切な評価を積極的に伝えることで、より活気のある職場が実現できると考えられます。
全体的な支援と共感を大切にし、安心して力を発揮できる環境の整備を目指すことが望まれているようです。
【従業員数100名〜300名の企業】
はい37.8%。ポジティブな体験が満足度を高める要因に
従業員数100名以上から300名未満の企業では、給与や福利厚生に対する改善の余地が見受けられました。
給与支給時には働きやすさを感じることができる一方で、日常的な福利厚生の充実度に対する期待が高いようだ。賃金や評価に関する不満もあるなか、カフェテリアプランや社員イベントなどポジティブな体験が満足度を高める要因と思われます。
これらのよい体験をさらに充実させ、給与や福利厚生のバランスを見直すことで、従業員のモチベーションをさらに引き出すことができると考えられます。
【従業員数100名未満の企業】
はい31.3%。会社規模ならではのコミュニケーションが満足度に
従業員数100名未満の企業では、福利厚生制度について前向きな意見と期待、給与に対する改善の余地が見られます。
昇給やボーナスの際の特別待遇や、社長からの感謝の言葉などが高く評価されており、こうした取り組みが働きやすさに繋がっているようです。
また、会社規模ならではの特徴として、スポーツ観戦チケットなど個人の好みに添ったユニークな福利厚生やちょっとしたプレゼントなどのコミュニケーションが満足度に繋がっているようですが、福利厚生が不十分とのコメントも。
賃金に関する改善と合わせて、さらなる福利厚生の充実とコミュニケーションの強化を検討することで、よりよい職場環境が作り出せると考えられます。
調査概要
調査名称:「働き方や福利厚生について」に関するアンケート
調査対象:OZmall会員(働く人限定)
調査形式:Webアンケート
調査期間:2024年6月6日〜12日
回答者数:494名(女性:430名、男性:43名、性別未回答:21名)
(エボル)
※この記事は2024年09月12日に公開されたものです