マインドコントロールされている人の特徴とは? 助ける方法や洗脳との違いも解説
マインドコントロールされた人を助けるには
恋人や家族など、愛する人がマインドコントロールされている可能性があった場合、助け出したいと思う人は多いのではないでしょうか?
そのための知恵を幾つか紹介しますね。
(1)相手の言い分をよく聞き信頼関係を築く・思い出させる
マインドコントロールされている場合であっても、されていない場合であっても、人は「自分の考えを頭ごなしに否定する人」の言うことに、耳を傾ける気持ちにはなりにくいものです。
また、相手に「この人は自分のことを否定してくる敵だ」と認定されると、ますます話し合いが困難になってしまいます。
あなたにも、「こいつは敵だ」と思っている人と話し合いをするとなった際に、分かり合うためというよりも、心の中で完全武装して戦いに挑むつもりで臨んだ、というような経験はありませんか?
ですから、まずは相手の言い分をよく聞いて、彼らや彼らの信じるものを否定せずに、信頼関係をつくる、あるいは思い出させることを意識しましょう。
(2)疑問を持たすような質問術
「その考えはおかしい」「正解はこれなんだ」と、こちらの意見を押しつけても、本人の心にうまくインプットされない場合があります。
ですから、それ以外のアプローチとして、マインドコントロールをしている相手先に疑問が生まれるような質問をするのも有効です。
例えば、その団体が言っている内容の矛盾点に気付かせるような質問や、信じ込んでいたことがおかしいと分からせるような質問をします。大切なのは、質問に対して本人に考えさせて、本人に答えを出させることです。
そのためには、効果的な質問ができるように、「その団体がどんな流れでお金を搾取しているか」「どういったアプローチをしているのか」「どんな教義なのか」などの情報収集が大切になります。
(3)マインドコントロールをしてくる人・団体から引き離す
マインドコントロールは、コミュニケーションを使って、コントロールをする側の都合が良い形になるように、相手の考えを誘導する心理術。
ですから、その影響を受けないように、マインドコントロールをしている人や団体から引き離すことは、大きなポイントになります。
ただ、そうはいっても、本人がマインドコントロールされている先に心酔している場合は、離すのが難しいでしょう。
また、「待ち伏せをして捕まえる」「部屋から出さないように隔離する」など、無理やり引き離そうとすると、逆効果になるケースもあると考えられます。
そのため、愛情と誠意を持って接して、信頼関係を深めてから説得していくことが、基本路線になります。
マインドコントロールの危険は身近なところにある
マインドコントロールとは、その人の心の自由を奪い、行動をも変えてしまうもの。そしてこれは決して他人事ではなく、誰しもが陥る可能性のあるものです。
この記事が、マインドコントロールについて幾分か知っていただく機会になっていれば幸いです。
今回紹介したことを知識として知っていると「あれ?これっておかしいかも」と気付ける確率が高くなるので、あなたの愛する人が深いマインドコントロールされる前に、救ってあげられるかもしれません。
そしてあなた自身も、マインドコントロールに陥らずに済むよう祈っています。
なお、もし大切な人や自分がマインドコントロールされているのではないかと悩んだら、1人で抱え込みすぎずに、周囲の人や公的機関などに相談するようにしてくださいね。
(原裕輝)
※画像はイメージです
※この記事は2024年07月01日に公開されたものです