初盆でやってはいけないこと6つ。初盆をやらないのってありなの?
初盆でやってはいけないこと
一度しかない初盆。故人の失礼に当たることは避けたいものです。ここでは初盆にやってはいけないことを紹介します。
(1)白提灯(白紋天)を飾らない
初盆は白提灯を軒先に飾ります。これは初めてあの世から帰ってくる故人に対し、自宅の場所を示す、大切な道しるべとなるもの。つまり白提灯がないと、故人は帰って来られないと考えられているのです。
また白提灯 は、故人の霊があの世とこの世を行き来できる「迎え火」や「送り火」の役割も果たしてくれるとされるため、基本的には飾るようにすると良いでしょう。
(2)ろうそくの火を息で消す
息でろうそくの火を消すのも、マナー違反の1つ。ろうそくの火は故人の霊が帰ってくるための道を照らすものであり、息で吹き消すのはいささか乱暴な印象を持たれることがあります。
また、ろうそくの火を先祖の霊の象徴として考え、息で吹き消すのは命を奪うようなものだという説もあります。
どちらにしろ、故人に対して失礼にあたるとされるため、火を消す時は、手や専用の道具を使うと良いでしょう。
(3)殺生は避ける
お盆は仏教でいう「不殺生」 の期間にあたります。そのため、生き物の命を奪う行為は避けましょう。
例えばお供え物には動物性のものを避け、食事も野菜や穀物を中心としたメニューにするなど。釣りや虫取りをして遊ぶのも、この期間は避けるようにしてください。
(4)水辺に近づく
霊は水辺からこの世に帰ってくる、という考え方があります。お盆の時期に海や川に行くと、水難事故にあう、霊に連れていかれると言われているのは、この考え方があるから。
お盆の期間には水辺に近づくことを避けた方が良いでしょう。
(5)日持ちのしないもののお供え
真夏に迎えるお盆は食べ物の腐敗も早く、すぐに虫がついてしまいますよね。実は、このこと自体が故人の霊に対して失礼に値すると考えられています。
お供え物には生ものを避け、焼き菓子など日持ちのするものを選ぶと良いでしょう。
(6)故人に失礼に当たる行為
初盆は故人を偲び、敬意を表す大切な期間。そもそも故人に対して失礼な行為は厳禁です。例えば、お供え物を勝手に食べたり持ち帰ったり、法要に遅刻したり、不適切な服装で出席するなど。
故人への敬意は忘れないようにしてください。