エクスペディア、より使いやすいサービスへ。CEO来日でブランド刷新を発表&日本人向けサービスを拡大
世界の大手総合旅行ブランドの一つであるエクスペディアは、2006年の日本でのサービス開始から今年で18周年を迎えます。
それに際し、世界70カ国以上で展開するエクスペディア・グループ 副会長 兼 CEOのピーター・カーン氏、エクスペディア・グループ ブランド統括のジョン・ギーゼルマン氏が来日し、記者発表会を開催。日本の旅行業界動向や今後の日本の旅行市場への展望の他、インバウンドならびにアウトバウンドに関する最新のデータなどを紹介しました。
日本でのサービス開始から18周年、AIや機械学習をさらに活用
エクスペディア・グループは長年、海外OTAのパイオニアとして市場を牽引し、国内・海外のアウトバウンド旅行を促進するとともに、海外旅行者の継続的な日本への流入を後押ししてきました。
また、グローバル企業ならではのリーチやデータ、テクノロジーを活用してパートナー企業、日本企業の支援も行っています。
インバウンド旅行は日本経済の大きな柱になっていますが、訪日客のデータを見るとアメリカからの旅行者が非アジア圏を除いて最も多く(※1)、また、アメリカからの旅行者のうち半分以上はエクスペディア・グループからの送客(※2)であり、エクスペディア・グループは日本のインバウンド需要の大きな原動力になっています。
また、これからの春シーズンに旅行するアメリカ人旅行者にとって、この時期に見られる桜は大きな魅力であり、エクスペディアでの東京の検索数は2年連続で前年比55%近く増加(※3)しています。
エクスペディア・グループは、生成AIをどのように活用するか、AIを使ったバーチャルエージェントの可能性を模索するとともに、日本の観光業界を支援するためのB2B戦略を用意しています。
今まで同社は、独自のマーケットプレイスとブランドを構築し、テクノロジーの革新をリードしてきました。同社は「この経験を活かし、AIや機械学習をさらに活用し、業界のパートナー企業が旅行者により良い体験を提供し、さらに成長できるような製品やサービスを提供してく」としています。
※1 日本政府観光局(JNTO)発表 2023年の訪日外客数データより
※2 エクスペディア・グループのデータに基づく
※3 Expedia.comで検索されたフライト検索結果に基づく 対象期間2024年3月5日~4月26日(2024年1月15日時点)
新機能とカスタマーサポートの強化
(1)ダイナミック旅行ガイド
「ダイナミック旅行ガイド」は都市によって旅行に最適な時期や近隣の目的地、アクティビティの情報を提案し、アイデア収集から実際の旅行の実現までをサポートします。
同機能はエクスペディアおよび Hotels.comのモバイルアプリで利用できます。
(2)トリッププランナー
「トリッププランナー(※4)」は、旅程の作成、旅行計画の立案、友人や家族とのアイデア共有を可能にする機能です。ホテルやアクティビティ、フライトなどを保存し、保存した旅程や予約済みのアイテムを表示し、友人や家族を招待して「いいね」をしたり、お互いに確認することが可能です。
同機能はエクスペディアおよび Hotels.comのデスクトップおよびモバイルアプリで利用できます。
(3)プライストラッカー
「プライストラッカー」は航空券の価格変動を常に把握できるようプッシュ通知で知らせ、旅行者が適切だと思うタイミングで予約できるようにする機能です。
同機能はエクスペディアおよびHotels.comのモバイルアプリで利用できます。
(4)スマートショッピング(宿泊施設比較ツール)
「スマートショッピング(宿泊施設比較ツール)」(※5)は、オプションを一覧で比較できるようにすることで、旅行者のホテル選択プロセスを簡素化します。価格、評価、アメニティ、VIP+ Access施設のステータスなどを比較することで、さまざまな要素を比較し、より良い宿泊施設の選定をサポートします。
同機能はエクスペディアおよび Hotels.comのデスクトップおよびモバイルアプリで利用できます。
これらの新機能に加え、エクスペディア・グループは日本市場向けのカスタマーサポート機能の強化を発表。 今四半期より、24時間年中無休の電話による日本語音声サポートと24時間年中無休のX(旧Twitter) でのチャットサポートを導入します。
※4 表示されている画面はサンプルであり、すべての国やデバイスでまだ利用できるわけではなく、今後変更される可能性があります。
※5 同機能は現在、デスクトップならびにAndroidで利用可能であり、今後数ヶ月以内にiOSでも利用できるようになる予定です。
新たなマーケティングキャンペーンについて
エクスペディアは、日本をターゲットに、テレビ、ラジオ、ソーシャルメディア、広報、OOHを含む新たなマーケティングキャンペーンの展開を開始しました。
同キャンペーンでは、目的のある旅行とその旅行への情熱に焦点を当てた複数パターンのマイクロストーリーを紹介。また、日本市場向けの新たなブランドメッセージ「いつものそとへ」を発表するとともに「Two Step」というタイトルのCM動画の放映を開始しました。
これは日本を皮切りに2024年を通じて実施されるNetflixとの世界的な広告パートナーシップで使用される最初のクリエイティブになります。
今回の発表に際して、エクスペディア・グループ ブランド統括 ジョン・ギーゼルマン氏は、以下のようにコメントしてます。
「日本でのリブランドにあたり、私たちの目標は、目的を持った旅行を支援するためのプラットフォームを構築すること、現代の旅行者の考え方を理解し共感することです。『いつものそとへ』は日本市場向けに新たに考案されたもので、コロナ禍を経た今の旅行者を理解し、旅行に対する人々の根本的な欲求を支援するための私たちの姿勢を示しています」
(エボル)
※この記事は2024年02月23日に公開されたものです