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退職する側のメッセージ例文9選。感謝の気持ちが伝わる文章のポイントを解説

渡辺瞳

お世話になった職場を退職する時は、感謝の気持ちをきちんと伝えたいたいもの。今回は、転職・定年・結婚・出産などのシーン別にどのような言葉を贈ると良いのか、ポイントと例文を紹介します。

お世話になった職場を退職する際には、これまでの感謝をきちんと伝えたいものですよね。

とはいえ、どのようなメッセージを贈れば良いのか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。考えすぎた結果、違和感のある文章になってしまったなんてこともあるかもしれません。

そこで今回は、退職する側が贈るメッセージについて、例文を交えながら解説します。

メッセージを考える時のポイント

退職の際は、お世話になった人にお礼を伝えるのが一般的です。

最終出勤日に顔を合わせられる上司や同僚であれば直接感謝を述べるのが理想ですが、それ以外の相手にはメールなどであいさつをすると良いでしょう。

特にメッセージを考える時に気を付けたいのが、言葉遣いです。相手との関係性を考慮して、適切な言葉を選ぶようにしましょう。

例えば、上司や先輩、取引先の相手に感謝を伝える場合は、敬語に気を付けなければいけません。

一方、同僚や部下の場合は、硬すぎる文章だと相手に気を使わせてしまう可能性があるので、少し砕けた内容にすると良いでしょう。

どのようなメッセージにするべきか迷っている人は、以下の例文を参考にしつつ、心を込めてお礼の気持ちを伝えるのがおすすめです。

退職する側のメッセージ例文【転職による退職の場合】

転職に伴う退職の場合は、転職先の業種・職種や企業名については触れないでおくのが基本です。

また、転職理由についても記載する必要はありません。あくまでも、シンプルかつポジティブな内容にすることを心掛けましょう。

自分の伝えたいことを伝えるメッセージにするのではなく、相手が気持ち良く読めるかというのが考える上でのポイントですよ。

以下で例文を紹介します。

例文1

1つ目は、上司や同僚へ感謝の気持ちを伝えるのにおすすめのメッセージ例です。

これまでのお礼を述べつつ、相手を労わる言葉を添えると、より気持ちの込もった文章になりますよ。

私事で大変恐縮ですが、本日3月31日付けで退職することとなりました。

本来であれば直接お会いしてお礼を伝えるべきところ、略式となり大変申し訳ありません。

この職場で得た経験は大きく、皆さまのサポートがあったからこそ成長できたと実感しています。

忙しい時期も親身にサポートしていただいた方々、共に難しい局面も乗り切ってくれた方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

4月からは別々の地にて働くこととなりますが、ここで教わったことを教訓に、今後より一層まい進してまいります。

皆さまもどうかご自愛ください。今まで本当にありがとうございました。

例文2

2つ目は、これまでの時間が自分にとっていかに有意義であったか伝えることで、感謝の気持ちを示す例文です。

個人的な報告となってしまいますが、本日付けで退職させていただくこととなりました。

ここで得た経験は、私にとって何ものにも代えがたい財産です。ご指導いただいた皆さまと、関わってくださった全ての方に厚くお礼申し上げます。

今後も私なりのペースで頑張りつつ、コツコツとスキルアップしていきたいと思います。

今まで本当にありがとうございました。

例文3

3つ目は比較的フランクな雰囲気の例文であり、同僚や部下など退職後も変わらず交流を続けたい相手におすすめです。

「退職=人間関係の終了」ではないことを考えると、これくらい気軽なメッセージでも良いでしょう。

本日付けで退職するため、メールにて大変恐縮ですがごあいさつさせていただきます。

働く中でいろいろなことがありましたが、楽しかったことも大変だったことも、今となっては大切な思い出です。

今後は別の場所で働くこととなりますが、共に切磋琢磨していきたいという気持ちに変わりはありません。

連絡先はこれまでと変わりませんので、退職後もぜひ飲みや食事にお付き合いください!

これまで本当にありがとうございました!

退職する側のメッセージ例文【定年退職の場合】

定年退職はめでたいことであり、退職理由として伝えて問題ありません

本文には具体的なエピソードや感動体験、定年退職後の過ごし方などを添えるのがおすすめです。

ただし、上から目線な内容にならないように注意が必要。長年勤務し続けてきたからこそ、ついアドバイスなどを書き加えたくなってしまうかもしれませんが、そこはグッとこらえるようにしましょう。

あくまでも会社や同僚たちへの感謝を伝えるまでにとどめ、ユーモアを出したい時は仕事以外の部分(定年退職後の過ごし方など)で工夫するのがおすすめです。

例文1

1つ目は、会社の好きだったポイントを簡潔に書くことで、退職を名残惜しむ気持ちを伝えられる例文です。

また、今後の生活について触れることで、ポジティブな内容にまとめることができるでしょう。

私事で恐縮ですが、本日3月31日に定年退職の日を迎えました。

中途採用で入社してから15年が経過し、長かったような短かったような不思議な感慨に浸っています。

誰からの意見も積極的に受け入れるこの会社ならではの雰囲気や、オンオフをはっきりさせつつ私のような者とも壁を感じさせないコミュニケーションをしてくれる皆さまのことが大好きでした。

今後は趣味の旅行も楽しみつつ、無理のないペースで働く道も模索しています。

まずはここまで支えてくださった皆さまに、感謝の気持ちを伝えさせてください。本当にありがとうございました。

例文2

定年退職後もパワフルな毎日を送りたい人は、以下のようなメッセージにしてみてはいかがでしょうか。

心はいつまでも会社の一員であると伝えることで、残る人たちを応援できる例文です。

本日付けで定年退職することとなりました。

あっという間の20年でしたが、今思い返すと楽しいこともつらいこともたくさん思い出として残っています。

それでも最後に感じるのは、「この会社で働けて良かった」という思いであり、これまでサポートしてくださった皆さまに対する感謝の気持ちでいっぱいです。これまで本当にありがとうございました。

今の家から引っ越す予定もありませんので、もし今後人手が足りず困るようなことがあれば、遠慮なくお声掛けください。

今後ともよろしくお願いいたします。

例文3

会社の明るい将来を思い描く例文です。

残された人のモチベーションを上げるような、理想的な退職メッセージといえるでしょう。

私事で大変恐縮ですが、3月31日に定年退職を迎えることとなりました。

実際の出勤日は本日が最後になるため、この会社で得たことやうれしかったことを思い出しながら荷物を整理しています。

名残惜しいですが、皆さまであれば今後も素晴らしい商品をどんどん世に出し続けていけることでしょう。

今後は外から応援する身となりますが、今以上にすてきな会社になるであろうと確信しています。

今まで本当にありがとうございました。お元気で。

退職する側のメッセージ例文【結婚・出産による退職の場合】

結婚・出産により退職する場合は、入籍日や出産予定について詳しく書く必要はなく、あくまでも「結婚」「出産」の一言にとどめて良いでしょう。

取引先の相手などであれば、「一身上の都合により」と記すのでも構いません。

また、「出産後にまた会いに来ます」「子育てが落ち着いたらまた戻ってきます」など、なるべく不確定なことを言うのは避けるのがベター

結婚や出産はおめでたい退職理由ですが、退職する側が浮かれすぎてしまわないよう、シンプルかつ丁寧なメッセージを心掛けましょう。

例文1

1つ目は、感謝の気持ちをストレートに伝える例文です。

「残念ながら退職する」といった思いを述べれば、会社が好きだったことを表現できるでしょう。

結婚に伴い、本日付けで退職することとなりました。

働き続けたい気持ちがあったため非常に残念ですが、来月から〇〇県に引っ越すことが決まり、やむを得ずの退職となります。

まだ右も左も分からない新人の頃から手厚くサポートしていただき、ここまで来ることができました。

今後も充実した毎日となるよう、皆さまから学んだことを生かしながら自分なりに頑張ってみようと思います。

今まで大変お世話になりました。皆さまの健康とご活躍をお祈りしています。

例文2

2つ目は、新生活に関する意気込みをシンプルに示したメッセージ例文です。

日頃から妊娠中の体調を心配してくれる人がいたのであれば、そのことに対するお礼もきちんと述べると丁寧なあいさつになるでしょう。

出産に伴い、3月31日付けで退職することになりました。

最終出勤日は少し早い本日となりますが、ここまでサポートいただいた全ての方々に感謝申し上げます。

「自分らしさを大切に」という会社のスタンスが大好きで、いつの間にか入社から10年も経過していました。

まずは元気な子どもを出産できるよう体調管理に努めつつ、子育てという未知の世界に挑戦してみようと思います。

これまで本当にありがとうございました。皆さまのご多幸をお祈り申し上げます。

例文3

3つ目は、これまで業務をサポートしてもらったことに対する感謝の気持ちを述べる例文で、結婚・出産について詳しく触れていないのが特徴です。

あえて寿退社感を出したくない人にも向いているでしょう。

結婚・出産のため、3月31日付けで退職することになりました。

新卒で入社してから10年近くずっと営業部でお世話になり、この会社でしかできない経験が多かったと感じています。

時には失敗したり落ち込んだりすることもありましたが、ここまで続けてこられたのは、ひとえに皆さまのおかげです。

今後も私らしく頑張ってみようと思います。

これまで本当にありがとうございました。皆さまもお体に気を付けてお過ごしください。

退職の際はお世話になった人へ心を込めてメッセージを贈ろう

退職の際は、最終出勤日の定時後を目安にお世話になった人へメッセージを送信しましょう。

気持ちの良いあいさつができれば最後の印象が良くなり、快く見送ってくれる人も増えるはず。

当日になって慌てないよう数日前から準備をし、最終出勤日は送信先の選定だけにしておくのが理想ですよ。

(渡辺瞳)

※画像はイメージです

※この記事は2024年02月05日に公開されたものです

渡辺瞳

恋愛漫画・小説・ドラマでストレスを発散するライター。恋愛ノウハウ本を読みふけることも趣味のひとつ。子育てや家事などの現実から程よく逃避しつつ、妄想の世界に旅立っている。人事・労務歴が長いため、ビジネス向け記事を執筆することも多い。

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