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絵本の世界……! ドレスデンのクリスマスマーケットに大感動

#本場ドイツのクリスマスマーケットへ

小浜みゆ

「本場はやっぱすごい! ドイツクリスマスマーケット女子旅に行ってきた」でご紹介した通り、ベルリンからスタートした冬のドイツ旅。観光2日目は、2023年で589回目を迎えたドレスデンの「シュトリーツェルマルクト」へと向かいました。

伝統的なドレスデンのクリスマスマーケットは、まるで絵本から飛び出したような世界……! クリスマスマーケットを上から望む贅沢を体験できるホテルもご紹介します。

クリスマスマーケットが目の前! ドレスデンのおすすめホテル

ドレスデン中央駅へはベルリン中央駅からドイツ国鉄「DB」の特急列車「IC」に乗り、約2時間。事前にネットから予約し、早割のチケットを購入することができました。DBの公式アプリをダウンロードしておくと、列車が到着する線路番号や遅延情報が反映されたり、チケットが提示できたりととても便利です!

ドレスデン中央駅からはトラムに乗り、宿泊する「NH コレクション ドレスデン アルトマルクト」に到着。ドレスデンの中心地にあるため、徒歩圏内でさまざまな観光スポットに行けるとても便利な4つ星ホテルです。スタッフもとても親切で、不安無くチェックインを行うことができました。

何よりこのホテルの魅力は、ドレスデンの有名なクリスマスマーケット「シュトリーツェルマルクト」が客室から見えること! 目の前に広がっているのは、赤い屋根で統一された伝統的な木の屋台、観覧車、メリーゴーランド、巨大なクリスマスツリー……。この日は屋台の屋根に雪が少し残っており、より幻想的に。ドアを開け、窓からその景色を見た瞬間に、感動が止まりませんでした。「Superior Room with View」「Premium Room with View」「Suite with View」が、クリスマスマーケットが見える客室です!

シュトリーツェルマルクトはドイツ最古のクリスマスマーケットの一つで、約1か月もかけて設営されるドレスデンの一大イベント。よく見るとソーセージを販売する屋台はソーセージのモチーフが、木工製品が売られているお店には木のデコレーションが飾られていて、屋台の屋根にはその屋台て何が売っているかわかるような装飾が施されています。地上からは見えないような場所にも凝った装飾があり、それを発見するのも楽しい! ちなみにクリスマスマーケットビューの客室ではない場合も、廊下の窓からこの景色を見ることができます。

バスルームは日本人に嬉しいバスタブ付き。ドレスデンは隅から隅まで歩きたくなるような美しい街なので、湯船に浸かってしっかりと疲れを取ることができるのも高ポイントでした。

・NH コレクション ドレスデン アルトマルクト
HP:https://www.nh-collection.com/en/hotel/nh-collection-dresden-altmarkt

 

いざ、絵本の世界へ。シュトーレンで有名なクリスマスマーケット

客室でこれでもかというほどたっぷり写真を撮った後は、シュトリーツェルマルクトを散策! ドイツ各地にあるクリスマスマーケットは地域によって特色のあるデコレーションが施されていて、シュトリーツェルマルクトのシンボルは高さ約14mの巨大な木のピラミッドです! 木工はドレスデンと同じザクセン州の、エルツ山岳地帯にあるザイフェン村の特産品。サンタクロースやキリスト誕生を祝福した東方の三博士などの人形がクルクルとまわり、ずっと見ていられる美しさでした。

シュトリーツェルマルクトで必ずチェックしたい屋台がクリスマスのお菓子「シュトーレン」のお店です。シュトーレンはドレスデン発祥で、実は「シュトリーツェルマルクト」はドイツ語で「シュトーレンの市場」という意味! 「シュトーレン」は以前「シュトリーツェル」と呼ばれていて、その名残となります。

キリストのおくるみを表現した白い粉糖がかけられていたり、バターや薄力粉など材料の配分を厳格に守っていたり、古くから伝わるレシピで作られているシュトーレンは「金のシール」が貼られているのが目印。クリスマスマーケット内にある工房で焼いているシュトーレンをはじめさまざまなお店があり、試食して好みのものを選ぶのがおすすめですよ。1kgの大きなサイズからスティックタイプまで、大小さまざまなシュトーレンが購入できます。

「グリューワイン(€4.5、カップ代€4)」は赤、白、ロゼ、Bioワインなど多彩なラインナップ。特にザクセン州は白ワインが有名で、りんごのような爽やかな香りとシナモンが香る白のグリューワインがとても印象的でした。日本では赤ワインで作るグリューワインがメジャーなので、初めて飲む白のグリューワインのおいしさに感動!

カップは返却すると現金が戻ってきますが、各地のクリスマスマーケットをめぐってカップを集めるのが、冬のドイツ旅の醍醐味。シュトリーツェルマルクトでは過去のクリスマスマーケットのカップも再利用していて、白や緑などさまざまなカラーから選ぶことができました。2023年はピンクと水色。新品のカップ(€5.89)を購入することもできます。

グリューワインを片手に、イルミネーションで煌めくクリスマスマーケットを歩いているだけで、幸せな気持ちに……。クリスマスを大切にする、欧米の人たちの気持ちが少しわかったような気がしました。

シュトリーツェルマルクトはグルメも大充実。煮込んだケールに茹でソーセージを添えた「ケールのソーセージとマスタード添え(Grünkohl mit wurst und senf、€8)」や、屋台で焼いている牛の丸焼きの絶品ステーキをパンに挟んだ「牛肉パン(Ochsen brotchen、グリューワイン付き €11)」などボリュームのあるグルメが多く、レストランに行かずともお腹いっぱいになります!

 

ザクセン産の工芸品をお土産に。かわいいクリスマスグッズ

シュトリーツェルマルクトは基本的にザクセン州のものしか売ってはいけないという決まりがあり、地元産のクリスマスグッズが購入できます。ザクセン州・ヘルンフート発祥の星飾りも、ここならでは! これを1つ飾るだけで、一気に自宅がクリスマスムードに変わるアイテムです。

つい足をとめてじっくり見てしまうほどかわいかったのが、エルツ山岳地帯のザイフェン村で作られている木工製品。ハンドメイドのクリスマスツリーやサンタクロースなどの置き物が、小さなものなら€10〜€20で購入できます。エルツ山岳地帯でその原型が作られた「くるみ割り人形」も一押しです。

美しいレース刺繍はドレスデンの西側にあるザクセン州「プラウエン」の伝統工芸。古くより寒さが厳しい冬に室内でできる仕事として盛んに行われていて、現在は機械織りのものがお手頃価格で手に入ります。ツリーのオーナメントにぴったりな星飾りは、€2のものも発見! そのほかコースターやマットもクリスマスのデザインのものが豊富にそろっていました。

クリスマスマーケットの感動を、ハガキで日本にいる家族や友人に伝えるのも良い楽しみ方! 郵便の屋台があり、1枚€1の切手で日本へ送ることができますよ。

・シュトリーツェルマルクト
HP:https://striezelmarkt.dresden.de/en/

シュトリーツェルマルクトから徒歩約30秒でホテルに戻り、観光2日目が終了。100をゆうに超える屋台がひしめいているので、1店ずつ見ているとあっという間に終了時間の21:00になってしまいました。夜0時までクリスマスツリーの明かりは点灯していて、客室に戻っても夢見心地。ドレスデンは日本から行きやすいとは言えませんが、訪れる価値のある場所だな、と心から思いました。観光3日目はドレスデンの旧市街や世界一美しいと呼ばれる牛乳屋さんへと行ってきたので、次の記事でレポートします!

取材協力:ドイツ観光局

※€1.00=155.13円(2023年12月18日現在)

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

※この記事は2023年12月20日に公開されたものです

小浜みゆ

神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。

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