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「世界一美しい牛乳屋さん」が本当に美しい……エルベ川の真珠・ドレスデンを散策

#本場ドイツのクリスマスマーケットへ

小浜みゆ

煌めく12月のベルリンとドレスデンをめぐる、ドイツクリスマスマーケット女子旅。「本場はやっぱすごい! ドイツクリスマスマーケット女子旅に行ってきた」、「絵本の世界……! ドレスデンのクリスマスマーケットに大感動」に続き、観光3日目はドレスデンの人気スポットを訪れました。

特に“世界一美しい牛乳屋さん”とギネスブックにも認定されているドレスナー・モルケライ・ゲブリューダー・プフントは、アラサー女子におすすめのお店! シュトリーツェルマルクトとはまた違った雰囲気で楽しめる、ドレスデン城馬屋中庭のクリスマスマーケットにも注目です。

ビレロイ&ボッホのタイルで埋め尽くされた、世界一美しい牛乳屋さん

目覚めてすぐ、客室の窓から見えるシュトリーツェルマルクトの景色に感動した朝。宿泊したNH コレクション ドレスデン アルトマルクト2階のレストランで朝食ビュッフェをいただきました。レストランはクリスマスのデコレーションが飾られ、アドベントリースも発見! これはクリスマスの4週間前から毎週日曜日に1本ずつキャンドルに火を灯す、クリスマスならではの風習です。

メニューはサラダ、フルーツ、卵料理、パン、ドイツらしいポテトケーキやソーセージなどがずらり。オムレツは好きな具材をチョイスして、注文ごとに作ってくれます。トマトやズッキーニなどたっぷり野菜を入れたオムレツもとてもおいしかったです!

トラムとバスを乗り継ぎ、向かったのは1880年創業の牛乳屋さん「ドレスナー・モルケライ・ゲブリューダー・プフント」。足を踏み入れると、床も、壁も、天井も、すべてがタイルで埋め尽くされた空間にびっくり……! しかも、そのタイルはドレスデンに以前工場があった「ビレロイ&ボッホ(Villeroy & Boch)」製。その豪華さからギネスブックにも「世界一美しい牛乳屋さん」と認定されていて、写真で見るより実物の方がすごかったです。

タイルには1枚1枚に繊細なアートが描かれ、うっとりしてしまう美しさ……。お店では各絵柄をプリントした絵はがきやグッズを販売しています。

一押しはトートバッグ(€3)とお店の牛乳を使ったチョコレート(€5.9)。トートバッグは布製のほかビニールなど種類があり、私は1つ上の写真のタイルがデザインされたトートバッグをGetしました! とてもかわいく、友達へのお土産にもぴったりです。

あまりの美しさに忘れそうですが、ここは牛乳屋さん。牛乳もしくはバターミルクを各€1で飲むことができます。バターミルクは飲むヨーグルトのように酸味ととろみがあり、しっかりとした飲みごたえ! 牛乳を飲みながらゆったりと美しいタイルを眺められますよ。

お土産はグッズだけではなく、チーズもおすすめ。ドイツやヨーロッパのチーズがたくさん並んでいます。私はドレスデンの西にあるレンゲンフェルトの「羊のチーズ(0.132kg €5.3)」を購入。あっさりめで食べやすいのですが、羊ならではの独特の香りがアクセントになり、とてもおいしかったです!

・ドレスナー・モルケライ・ゲブリューダー・プフント
HP:https://www.pfunds.de/en/

 

マイセン磁器タイルの壁画も! 旧市街で歴史をたどる

ドレスデンの中心地に戻り旧市街へと向かうと、アンペルマンとは違う「女の子」の信号機を発見! これは「アンペルフラウ」と言い、限られた場所でしかお目にかかれません。ベルリンのアンペルマンショップでは、アンペルフラウのグッズも販売していました。

「エルベ川の真珠」と称されるほど美しい町ながら、1945年に空襲を受け、歴史的な建造物が失われてしまったドレスデン。現在では主要な建造物が建て直され、その歴史に想いを馳せながら街歩きを楽しめます。祭壇とオルガンが見事なフラウエン教会(聖母教会)は空襲後の高熱により崩れ落ち、2005年にようやく再建。建物の外壁は崩れ落ちた瓦礫から可能な限り元の位置に戻していて、「世界最大のパズルを解いた」と語り継がれています。

・フラウエン教会
住所:Neumarkt, 01067 Dresden

フラウエン教会前でもクリスマスマーケットが開かれており、人だかりができていたのは屋台の中で「バームクーヘン」を焼いているお店。1枚1枚の層を丁寧に焼き上げていく様子がとても面白く、つい見入ってしまいました。1/4輪 €2.5〜購入できます!

ドレスデン城シュタルホーフ(馬屋中庭)の外壁に大きく飾られているのは「君主の行列」。ドレスデン近くの町「マイセン」の磁器タイルに、アウグスト2世をはじめザクセン王朝の歴代の君主が描かれています。マイセンといえば、百貨店などで見かける高級食器が作られているふるさと。それがこんなにもたくさん並んでいるとは……! 驚きです。
・君主の行列
住所:Augustusstraße 1, 01067 Dresden

 

タイムスリップ気分! 中世をイメージしたクリスマスマーケット

ドレスデンでシュトリーツェルマルクトとともに訪れたいクリスマスマーケットが、ドレスデン城の馬屋中庭で行われている中世をテーマにした「ミッテルアルター・ヴァイナハツマルクト」。夜はたいまつのプロジェクションマッピングが行われ、まだ電気が無かった時代の雰囲気を感じることができます。

中世に行われていたクリスマスマーケットは、当時の人たちにとって貴重な娯楽。弓矢や占いなど、中世にタイムスリップした気分で楽しむことができます! 予約制の公衆浴場まであったのが驚きで、おしゃべりをしながらみなさん露天風呂を楽しんでました。

ミッテルアルター・ヴァイナハツマルクトは装飾だけではなく、店員さんの服装も中世の雰囲気に合わせています。中世風のローブをまとっていたのは、グリューワインの店員さん! 暖をとる工夫が詰まったローブはとても暖かそうでした。

「グリューワイン(€4.5、カップ代€5)」のカップは、中世らしい素朴な素焼き。ほかではなかなか見かけないデザインなので、ここならではのお土産になります。

グルメはパンに具材を挟んだり、のせたりと、素朴ながらおいしい料理が数多くありました。「ロイバーステーキ(Räuber steak、€6)」ははみ出るほど大きな豚肉のステーキをパンに挟んだ一品。豚肉もパンもその場で焼いているので、できたて熱々です!

・ミッテルアルター・ヴァイナハツマルクト
入場料:金〜日の週末など特定日は大人€5
HP:https://www.mittelalter-weihnacht.de/

歴史ある旧市街や中世風のクリスマスマーケットを楽しんだ観光3日目。旧市街はヨーロッパらしい建築物が並んでおり、クリスマスシーズンならではの煌めきもプラスされ、より美しい街並みを見ることができました。最後の記事ではシュトリーツェルマルクトを一望する絶景の塔やドレスデンのチョコレートショップをご紹介するので、こちらも参考にしてみてくださいね。

取材協力:ドイツ観光局

※€1.00=155.13円(2023年12月18日現在)

(撮影・取材・文:小浜みゆ)

※この記事は2023年12月21日に公開されたものです

小浜みゆ

神奈川県在住の旅ライター。旅が大好きなのでフットワークは軽く、国内・海外の素敵な場所を求めてどこへでも。得意ジャンルはホテル・リゾート・美容。写真にこだわります。

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