「答える」「応える」の違いとは? 言葉の意味や使い分け方、類語を解説
「答える」「応える」と「堪える」の違いは?
同じ「こたえる」と読む言葉に「堪える」という単語も存在します。こちらは「答える」や「応える」と同じ意味では使いません。
「堪える」は「耐える」「我慢する」「耐え続ける」という意味を持つ言葉です。
そのため、ビジネスメールや手紙などの文章で間違えて使用すると、全く違うニュアンスで伝わってしまう可能性があります。
「答える」「応える」をビジネスで使う時の使い方と例文
それでは「答える」と「応える」、それぞれの使い方と例文を紹介していきます。正しく使い分けられるよう参考にしてみてください。
ビジネスシーンにおける「答える」の使い方
ビジネスシーンでは人から呼ばれること、問題提起をされること、質問を受けることも多いかと思います。そういった、明確な「解答」を出さなければならない時に使うのが「答える」です。
例えば「お客様から商品についての質問を受けた」という場合にはこちらの「答える」を使用します。
例文
・「信頼を得るために、お客様からの質問には誠意をもってお答えします」
・「会社の必須資格取得のため、試験の問題には全力で答えました」
・「遠くから上司に呼ばれたので、大きな返事で答えました」
ビジネスシーンにおける「応える」の使い方と例文
ビジネスシーンにおいて、相手から期待されること、リクエストなどを受けることは多くあると思います。例えば高い営業成績を求められたり、「明日までに資料を作っておいてほしい」などという要求をされたり。
周囲からの期待や要望に対して、それに釣り合うような行動を示したり相手の働きかけに応じたりした際は「応える」と使いましょう。
もしその働きがけによって、相手の求めるものへの結果が出せなかった場合でも、この「応える」を使って問題ありません。
例文
・「社長の期待に応えるため、部下としてできることは全力で行います」
・「お客様の要望に応えられるよう、より良いサービス内容への見直しが必要です」
・「プロジェクトリーダーに推薦してくれた方の期待に応えられるよう、一生懸命頑張ります」