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「妊娠したらどうしよう」アフターピルを飲んでもよぎる不安、利用者の声を聞いた

#ヘルシーニュース

エボル

シアンの運営する「キラクル」編集部は、アフターピルを服用したことのある女性100名を対象に、「アフターピルによる生活の変化と満足度」についてアンケートを実施しました。

79%の女性は病院でアフターピルを処方してもらっている

アフターピルを服用したことがある女性100人に、どこで処方してもらったかアンケートを実施したところ、79%の人が産婦人科やレディースクリニックなど病院で処方してもらったと回答。多くの女性は、実際に病院へ出向いて処方してもらっていることがわかりました。

一刻を争うアフターピルの処方で、時間をかけて病院へ出向いているということは、ピル領域のオンライン診療の普及がまだ広まりきっていない現状があると言えるかもしれません。

66%の女性はアフターピルの服用に不安や抵抗を感じている

アンケート回答者に「アフターピルの処方に関して不安や抵抗はありましたか?」と聞いたところ、「不安を感じていた」と回答した人は66名。病院で処方してもらった人とオンラインで処方してもらった人の間に偏りはありませんでした。

不安や抵抗に関して、以下のようなコメントが集まりました。

病院で処方された人の口コミ

「男性医師に状況を説明するのに抵抗がありました。あと、薬の副作用で吐き気が強くでることがあると説明を受けてかなり不安になりました」

「本当に効き目があるのか、間に合うのか。慌てて近所の産婦人科病院に行ってしまったので、知り合いが病院内にいなかったかも不安だった」

「ピルに抵抗はないが、値段が高すぎることに抵抗があった」

オンラインで処方された人の口コミ

「料金がいくらかかるのか不安だった」

「本当に効果があるのかと不安になりました」

「100%ではないと聞いていたから本当にしっかり効くのかわからないという不安が一番だった。正直、妊娠したらどうしようという不安の方でいっぱいでそれどころでもなかった」

逆に、不安や抵抗を感じていなかった人は、「アフターピルの効果や副作用は正直関係なく、とにかく早く服用したかった」など、すぐに服用したかったため、アフターピル自体に不安を感じていなかったといった意見がありました。

アフターピルで起こる最も多い副作用は「吐き気・嘔吐」

アンケート回答者に「アフターピルの副作用はありましたか?」と聞いたところ、「副作用があった」と回答した人は、半数以下の42名。「副作用はなかった」と回答した女性は58名でした。

さらに、「副作用があった」と回答した人に実際に起こった副作用の調査を行ったところ、以下のような結果に。

圧倒的に多かったのが、吐き気や嘔吐の症状。42人中37人に吐き気、または嘔吐の症状が見受けられました。

処方前に医師や薬剤師から副作用についての説明が義務化されているため、想定できる症状ではあるものの、全体の3分の1以上で吐き気や嘔吐の副作用があるようです。

ほかにも、眠気・腹痛・食欲不振などといった副作用があった人も見受けられました。

意外と知られていないアフターピルにかかるトータル費用

アンケート回答者に「受診料や処方箋などで、アフターピルを服用するまでにかかったトータルの金額を教えてください」と聞いたところ、1万円以上かかったと回答した人が48%と、全体の約半分が多くの出費を強いられていることがわかりました。

アフターピルの需要は高いものの、1回の服用で済むため消費量が少なく、結果的に薬自体が高くなっていることが原因と考えられます。

不安を抱えながら病院へかけこみ、服用するまでに1万円以上かかるという大きな負担を、女性だけが背負っている現状が浮き彫りになりました。

薬局でアフターピルが買えることに8割以上が賛成

アンケート回答者に、「薬局でアフターピルを手に入れることができるようになることに賛成ですか? 反対ですか?」と聞いたところ、81%が「賛成」と回答しました。

反対意見はわずか7%と、大多数は薬局でアフターピルを今より簡単に手に入れやすくなることに賛成しています。

また、「病院か薬局、あなたはどこでアフターピルを手に入れたいですか?」と質問したところ、以下のような回答が集まりました。

約68%が薬局で手に入れたいと回答。やはり、アフターピルが薬局で手に入れられるようになることは、大きなインパクトがありそうです。

逆に、病院で処方してもらいたいという人は25%と、4人に1人だけという結果に。

現在、アフターピルは病院で受診しなければ合法的に手に入れることができません。病院でのサービスの問題なのか、病院のあとに薬局と2回も別の人と対面しなければならない現状が負担なのか、理由は多く考えられます。

少なくとも79%の人が病院で処方してもらっている現状から、もう一度病院で処方してもらいたいと考えている人は少ないようです。

調査概要

調査方法:インターネットアンケート
調査対象:アフターピルピル利用者100名
実施:2023年7月
調査実施主体:キラクル編集部( https://aoyamajewel-c.com/media/
調査会社:シアン

(エボル)

※この記事は2023年09月09日に公開されたものです

エボル

ネットを中心にさまざまなサービスやビジネスを創造する企業。特にコンテンツ開発分野においては、さまざまな分野で活躍する多彩なライター陣と経験豊かなエディターを中心に各ネットメディア向けて最適化された、品質の高いコンテンツを企画制作しています。マイナビウーマンではニュース記事を担当。
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