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その場しのぎの嘘をつく人の行動の特徴や心理。うまく付き合うための対処方法

井口藍

その場しのぎの嘘をつく人は、なぜすぐバレるのに嘘をついてしまうのでしょうか。彼らの特徴と心理、付き合っていくための対処法について解説します。

あなたの周りにバレバレの嘘や筋の通らない言い訳など、その場しのぎの嘘をつく人はいますか?

叱られたり信用をなくしたりして全くメリットがなさそうに見えますが、どのような考えでその場を乗り切ろうとしているのでしょうか?

この記事では、その場しのぎの嘘をつく人の行動の特徴や心理状態、対処法について解説します。

その場しのぎの嘘をつく人の行動の特徴3つ

その場しのぎの噓をつく人は、どのような場面で嘘をつくのでしょうか? 特徴的な行動はあるのでしょうか? ここでは、その場しのぎの噓をつく人の行動上の特徴について、3つのポイントから解説します。

(1)見え透いた嘘をくり返す

なぜか誰もが分かるような嘘を平気でつく人がいます。嘘がバレてしまってより厳しく叱られたり、周りから白い目で見られたりしても一向に直りません。

見え透いた嘘をつくことを悪いと思わないのか、嘘をつくのをやめられないのか、周りは理由が分からず混乱してしまいます。ずっと繰り返すことで本当のことを言っていても嘘だと思われることもあるでしょう。

(2)失敗を自分以外のせいにする

ミスやトラブルの原因を、常に自分以外の人や物事にあると主張します。遅刻したのは電車が遅れたから、企画が通らなかったのは上司の指示が間違っていたからなどが常套句です。

人のせいにするのはよくないと咎められても、自分は客観的に状況を分析しているだけだと思い込んでいることも。反省の念が見られないので周りを怒らせたり、呆れさせたりすることが多いタイプともいえます。

(3)事実を頑なに認めようとしない

「いや」「でも」「それは」などが口癖で、事実に対して周りとは大きく異なった解釈をしていることもあります。「自分が見た時は違った」「昨日作成したはず」と、どうにも苦しい嘘をつきがちです。

また、自分に非があると本当は分かっていても、プライドが高くて現実を受け入れられない場合もあるでしょう。

その場しのぎの嘘をつく人の心理

その場を乗り切れるとは思えない嘘をつくのはなぜなのでしょうか? かえって事態を悪化させるようにも思えますが、本人にとってはそれ以上に大事なことがあるのでしょう。
ここでは、その場しのぎの噓をつく人の心理状態について解説していきます。

(1)見栄っ張り

見栄っ張りな性格が災いして、周囲から自分が優秀だと思われたい、できないと思われたくない一心で嘘をついてしまいます。

「明日までにできる」「やったことがある」など、自分の実力を高く見せようとするのが特徴です。実際には、締め切りに間に合わなかったり必要なレベルに達していなかったりして周りを困らせます。

すぐにバレるので意味がないように見えますが、反射的に嘘をついているので深く考えてはいないでしょう。

(2)自分に自信がない

見栄っ張りタイプと共通なのは、実力が足りないことが嘘をつく動機になる点です。ただし、見栄っ張りタイプのように「自分はできる」と示すのではなく、「できない理由」が自分の実力以外にあると思われようとする傾向にあります。別名を言い訳といいます。

締め切り直前に自分や家族が体調を崩したり、先輩から他の仕事を頼まれたり、パソコンの調子が悪くなったり……そういった嘘をついてしまうのです。

(3)責任を取りたくない

責任回避型の人も、その場しのぎの噓をつく傾向があります。得意なことならまだしも自分が苦手なことはやりたくないと考えるのです。失敗の責任も取りたくありません。

連絡を忘れていただけなのに取引先が休みだった、自分が資料を忘れたのに上司からの指示がなかったなどと主張したりします。このタイプは苦手なことを任されそうになると、急に忙しいふりをしたりするでしょう。

(4)自分だけが得をしようとする

自分が損をしない、自分が得をするために嘘をつく人もいます。いわゆる悪意を持って嘘をつくタイプです。

人と人とが仲違いするように仕向けたり、誰かが嫌われたり評価が下がったりするような嘘をつきます。自分に得になるような立ち回りがうまく、周りは貶められているのに気づかない、分かっていても太刀打ちできないことも多いでしょう。

その場しのぎの噓をつく人への対処法

身近な人にその場しのぎの噓をつく人がいると、イライラしたり迷惑をかけられたりして、困ることが多いでしょう。どうすれば彼らは言動を変えてくれるのでしょうか? ここでは、その場しのぎの噓をつく人への対処法について解説します。

(1)相手の言い分を聞く

たとえ嘘だと分かっていても、一旦は追及せず相手の言い分を聞いてみましょう。話の中に嘘もあれば認識のズレや相手の言い分が正しい部分が含まれていることもあるはずです。

嘘をつく相手側にも正しい部分があることを認めると、態度が軟化することがあります。嘘を指摘して頑なにさせてしまうよりも、認識のズレを前提にコミュニケーションを取った方が、行動を改善させやすくなるでしょう。

(2)認識を合わせるようにする

その場しのぎの噓をつく人は、思いもよらない考え方をしていることがあります。常識や一般論だからと説明を省かずに、前提条件やお互いの認識を合わせる努力を欠かさないようにしましょう。

仕事の場合は、あなたが方針を伝えた後、相手に疑問や具体的なアイデアを出してもらい、自分と相手との認識が揃っているかを確かめてから動くのが効果的です。

他にもルールや約束を決めて、解釈や行動が極端にズレないような工夫をしてみてください。

(3)記録に残す

無自覚で嘘をついている人も、開き直ってしらばっくれている人にも有効な方法です。

できる限り口頭でのやり取りを避けてください。メールやチャットで会話内容を残したり、複数人で会話したりして他の人が聞いている状態を作るよう心がけましょう。

また、記録した内容と行動が違った時、嘘つきだと感情的に責めないように気をつけてください。ズレてしまっている理由について冷静に説明を求め、同じことをくり返さないためにどうすべきかを話し合うように接するのがポイントです。

(4)こまめにサポートする

スキルや経験不足が目立つ人は、期待に応えられないことが嘘の形になってあらわれることも。彼らが1人でやり遂げられるのはまだ先のことだと理解して、サポート方法を変えてみましょう。

今までよりもこまやかに状況を確認して必要な手助けをしたり、先回りして困りそうな状況を避ける方法をアドバイスしたりします。気を許せる先輩や同僚、友人などに根回しして、助けに入ってもらうのも有効でしょう。

(5)距離を置く

かまってほしい、誰かを貶めたいなど自分の都合で周りを振り回すタイプの嘘をつく人とはなるべく関わらない方がよいといえます。

自分のいない場で自分に関する嘘をつかれると困る、何をしでかすかわからないと不安などの理由があるなら、3人以上で会話するようにしてみてください。

信頼できる友人や上司などに同席してもらい、嘘をつく人にとっての独壇場をつくらないことがポイントです。

嘘をつく理由を理解して嘘をつかなくて済む環境を整えましょう

嘘だと分かっていても、言い訳や強情さにイライラしたり、周りに迷惑をかけることが許せなかったりするでしょう。

嘘をつくなといっても直らないことを理解して、嘘をつかない・つけない状況を作り出せるかがカギです。協力してくれる人たちと力を合わせて健全な環境を実現させましょう

(井口 藍)

※画像はイメージです

※この記事は2023年08月08日に公開されたものです

井口藍

下町に暮らすライター。愛する人と同じくらい、柴犬が好き。30代を折り返した今、これまでひととおり経験してきた酸いも甘いもをまとめて発信中。平日は働き者、休日は一歩も部屋を出ない日多数。趣味の読書は図書館で借りる&映画はサービスデーの節約派。

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