「仕事は命をかけた生きがい」母として、社長として働く。SEAM代表・石根友理恵さんの素顔
自分が死んでも残る事業と組織を残したい
Q.6 なぜ起業しようと思ったのですか?
元々、結婚したり、子どもを産んだり、というライフステージの変化が30歳くらいであるだろうなと考えていたので、なんとなく“30歳までに自分の名前で仕事をする自分になる”というふんわりとした目標があったんです。
ただ、24歳の時に父が急死した時に、「自分含め、人間って本当にいつ死ぬか分からないんだ」と今まで以上にすごく強く感じて、「だったら本当にやりたいことをやろう」「自分が死ぬ時に人生で何か残したい」と思って、自分が死んでも残る事業と組織を残したいと、明確に起業の道を考えるようになりました。
Q.7 創業当初、一番大変だったエピソードやつらかったエピソードがあれば教えてください。
事業をリリースして最初の投資家を募る時に、なかなか見つからなかった時は本当に会社のキャッシュがどんどんなくなっていって大変でした。「来月倒産するかもしれない」と感じた時にようやく決まったのですが、決まるまでの間は本当に不安でつらかったです。
それがきっかけで「考えても仕方ない!」「行動しよう」と思うようになって、とにかくプレゼンをしまくりましたね。50社以上にはしたと思います。
Q.8 創業してから一番うれしかったことは何ですか?
本当に色々あるんですが、会社に人が入ってきてくれるのはうれしいです。一緒にがんばりたいと思ってくれる仲間が増えるってやっぱり良いですよね。
Q.9 仕事でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
自分たちで事業をやることは99%はつらいし、うまくいかないことばかりなんですが、一軒卸先が決まったりとか、お客様から喜びのメッセージが来たりとか、そういった本当に些細なことで会社の仲間とハイタッチする時はうれしいですし、やりがいを感じます。
母と社長、ふたつの役割を切り替えながら両立
Q.10 毎日のタイムスケジュールを教えてください。
朝は5時か5時半ぐらいに起きて、まず30分くらい筋トレ。今はビリーズブートキャンプをやっています。6時に子どもを起こして朝ご飯を食べて一緒に過ごした後、7時には送る。
そのあとは1時間半かけて通勤して、会社に着いたら仕事をするんですが、夕方5時半には会社を出て、7時の子どものお迎えに間に合うようにしています。帰宅したら子どもとご飯を食べて、お風呂に入って、絵本を読んで、寝るというスケジュールなので、9時半には布団に入っていて、10時には寝ていますね。
スタートアップで働く方々ってずっと働きっぱなしだと思うんですが、私も以前はそういう働き方だったんです。ただ、子どもを育てていると、そういうわけにもいかない。体力的にも限界があるので、家では子どもライクです。
Q.11 週に何時間くらい働いていますか?
ざっくり50時間〜60時間ですね。
Q.12 毎日のお仕事で何をしている時間が一番長いですか?
多岐にわたるんですが、やっぱりいろんなことを意思決定していく時間が多いかなと思います。