PRの仕事に魅せられ……夢中で働いていたらリーダーに。吉柳さおりさんの素顔
経営者だからこそ、ルーティンワークとプライベートの充実も大切に
Q.8 毎日のタイムスケジュールを教えてください。
まず、朝起きたら10分ほど、集中力を上げるために瞑想します。始業してから毎日30分〜1時間単位で、平均15本ほどの会議をこなします。出勤時間も退勤時間もほぼ毎日一緒で、帰りは19時くらいかな。夜は会食に向かうことが多いけれど、直帰できる時はジムに行ったり家事したり、読書などインプットの時間に当てています。
土日は絶対に休むし、部下たちに仕事の連絡もしないので、平日は規則正しいリズムでルーティンをこなします。 部下たちにライフワークバランスを取ってもらうためにも、私が休むべき時に休まないと。
Q.9 忙しい日々を送る中で効率良く働くコツを教えてください。
私の場合は会議をしている時間が長いのと、その場で大きなジャッジをしていくことが求められるので、昼間は集中力を高めること、散漫さを無くすことに注力しています。
だからランチは毎日、デスクでデリバリーのサラダを食べています。体型コントロールのためもあるけど、食べ過ぎると眠くなっちゃうから。体調管理はとても重要視しています。
Q.10 趣味はありますか?
昔から旅行とアートが好きなので、休日はどちらかに割くことが多いです。1日に3つくらい、展示会や展覧会を回ったりしています。あとは、最近お茶を習い始めましたね。歴史や建築、哲学とも相性がいいので、お茶から派生する文化の勉強もしています。
というのも、経営とずっと向き合っていると、哲学や歴史にたどり着くんですよ。追い続けると止まらなくなる分野ですが、オタク気質なので、ハマったテーマは全部検索して、Youtubeや本から情報を摂取しています。
Q.11 何歳まで働きたいですか?
初めて聞かれたけど、そうですね……私は趣味に近い感覚で働いているので、仕事が楽しいうちはずっと働き続けると思います。逆に、いつ辞めたいということもないです。
移り変わる時代と情報を先取り、先読みする変革スピードが会社の強み
Q.12 ベクトルグループ ならではの強みを教えてください。
ベクトルグループは全体として、会社の変革がスピーディーだという特徴がありますね。私個人は多趣味ですし、マルチタスクタイプの人間ですが……その裏を返せば、飽きっぽいんですよ。でも学生からこの仕事を続けられるのは、変革が速くて飽きが来ないからなんです。
PRの歴史を振り返ってみると、20年前はテレビ・雑誌のみが主流だったし、15年前からインターネット、今はSNSが主流になってきていますよね。手法もどんどん変わっていきますし、私たちは時代の先を見ていかなくてはなりませんから。
みんながまだやっていない、けれどやることになっていくであろうものを先に見定めながら仕事していくので、時代の流れをスピーディーに感じることができると思っています。
Q.13 経営者として目指す、会社全体の目標を教えてください。
一番大きい目標は、PR会社として世界一の会社になることです。でもそれは、あくまでポジションであって、ずっとクライアントと社会に役に立つ、必要とされる偉大な会社になりたいのが目標です。
プレイヤーとしてPRに向き合って、新しい市場を作っていた時、仕事をくれるクライアントのことを神様だと思っていました(笑)。PR業界においてはクライアントに貢献することがとても大切だと考えていますし、それが社会への貢献に繋がって、会社の存在も偉大になっていくと考えています。
ベクトルとしてアジアで一番のPR企業にはなりましたが、私たちもまだまだベンチャー企業だという自覚があるので、やっぱり目指すなら世界一かなとは思っているのですが……でも、自分たちの会社の目標以上に、社会に貢献することを大事にしていきたいですね。
※この記事は2023年03月24日に公開されたものです