飲み会で説教や武勇伝を語る“ダル上司”と賢く付き合う方法
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「飲み会で態度が豹変する上司に困っている」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
飲み会で態度が豹変する上司に困っている
私の上司は、仕事の時はすごく温厚で頼りになるですが、飲みの場だと急に部下のことを「おまえ」と言い始めて、仕事の説教や武勇伝を語ってきます。正直、聞いているのがつらいのですが、飲み会には付き合いもあり参加せざるを得ません。そんな上司とうまく付き合う方法はありますか?
(20代/営業職)
うーん、あるある! 人はなぜ~、お酒を飲むと~、うざがらみするのか~~~♪♪ と歌いたくなるほどあるあるです。
それでも飲み会に参加しないわけにはいかないのが会社員。最近は職場で飲み会をしない会社も増えているようですが、やっているところは今もバンバンやっていますよね。
飲むとめんどくさくなる上司と上手く付き合うコツ。それは……
聞き流すこと!!!
これに尽きると思います。なんとなく頷きながら、なんとなく相づちを打って、聞いているフリをしていればいいのです。
上司がしたいのは、とにかく吐き出すことなので。
立場が上になると、若い時とは違うストレスが増えます。こっちを立てればこっちが立たずで板挟みになったり、会社という組織であるがゆえ、すぐには解決できない問題でジレンマも感じたりすることも多くなってきます。
「頼りになる」あなたの上司は、誰かが困っている時にはカバーする、誠実な人なんだと思います。たぶん、あなたの知らないところで、たくさんの我慢をしているはずです。その割に報われねー! 評価されねーー! と不満を抱いているのでしょう(武勇伝を話すのは、もっと尊敬されたいという証です)。
だからといって、そういう愚痴(説教も武勇伝も愚痴みたいなもんです)を、立場が下にある部下に向けるべきではない。奥さんとか友達とか同期にでも話しましょーよ! と、私が上司に説教したくなりますが……たぶんそれは難しいんでしょうね。
であるならば、「頑張っているからこそストレスがあるんだな」と広い心で受け止める(聞き流す)しかない! 上司だって人間。パワハラ発言などをするなら問題ですが、そういうわけではないなら、部下としての愛だと思って。
とはいえ、あなたのメンタルも大事。参加するのがつらい時は、「ちょっと体調が優れなくて」と言って欠席していいと思います。それが難しければ「親の具合が悪くて」くらい言っていいと思います!(うそも方便)
それでもし上司の機嫌が悪いようなら、後日、「これ、すごくリフレッシュできるみたいです」と、良さげな入浴剤を1袋2袋あげるなどして埋め合わせすればいいのです(豪華なものをあげると変な誤解をされかねないのでこれくらいで良し)。自分を気遣ってくれている部下がいると感じることで、飲み会での説教が減る効果も期待できます。
飲み会での対策としては、話のキリのいいところでトイレに立つ。あと、その上司に比較的言いたいことを言える人がいるなら、隣に座るようにする。「その武勇伝、もう100回聞きましたよ!」とか「◯◯さんが活躍してくれてるのは分かってますよー!」とか言えるような人。そういう人がそばにいるだけでも、気持ちが楽になると思います。
今の状況がずっと続くことはないはず。深刻に捉えすぎず、しなやかにかわしましょ!
Point.
・飲むと説教や武勇伝を語りだす上司への対策は、聞き流すこと
・立場が上になると、組織の粗も知るからこそ部下とは違うストレスが増える
・誠実に仕事をしている上司ほど、我慢していることも多いことを理解してあげよう
・とはいえ自分のメンタルも大事なので、ゆとりがない時は理由をつけて欠席してOK
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2023年03月07日に公開されたものです