転職先が体育会系のノリだった。なじめない社風に悩んだ時の対処法
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回のお仕事ハックは「体育会系の社風になじめない」とのお悩みについて、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
体育会系の社風になじめない
最近私が転職した会社は、とにかくノリが体育会系でした……。上下関係は厳しく、挨拶の声が小さいとやり直しをさせられることも。また、評価基準は何より“仕事に対する熱意”のようで、アピールが苦手な私はいい評価をもらえる自信がありません。やりたいことができる会社なので長く勤めたいのですが、やはり転職を考えた方がいいのでしょうか?(30代/制作職)
人それぞれ、社風に合う・合わないって、ありますよね。
体育会系ノリで有名な某企業では、売り上げを達成すると社内放送が流れて皆で一斉に拍手をする、と聞いたことがあります。「うわぁ……」と違和感を抱く人もいれば、「いいじゃん! 達成した人にとってはうれしいし、そうじゃない人は自分も頑張ろうって思えるし!」とポジティブに受け止める人もいるでしょう。
脂っこいラーメンが大好きな人もいれば、苦手な人もいる。その人の気質や嗜好、価値観などによって、感じ方が違うのは自然なことだと思います。
ただ、最初は「合わない」と思っても、慣れることはできるかもしれません。
「いいところもあるしな」と思える要素がその会社にあれば。
あなたにとって今いる会社は「やりたいことができる」会社とのこと。文脈から推測するに、やりたいことが自由にやれる、という意味ではなく、やりたい仕事に携われる、という意味でしょうか。だとすれば、これは会社に残るに値する大きなポイントです。
一方で、その仕事の評価のされ方に納得がいかない場合、いくらやりたかった仕事であっても、心が折れる可能性があります。
例えば、コツコツ地道に努力して良い仕事をする人よりも、仕事はあまりできないけれど立場が上の人との関係を作るのが上手な人や、上司におべんちゃらを言う人の方が評価される会社だとしたら、転職するのはアリでしょう。
つまり、今いる会社があくまでもノリの部分で体育会系なだけなのか、悪い意味で骨の髄まで体育会系なのか、そこを見極めて考えることが大事だと思うのです。
もし前者なら。つまり、上下関係に厳しく、挨拶の声が小さいとやり直しをさせられることもあるけれど、仕事ぶりを見て評価してくれるなら、すぐに辞めなくてもいいのでは。
「仕事に対する熱意が評価されるので、アピールが苦手な私はいい評価をもらえる自信がない」とのことですが、仕事に対する熱意は仕事を見れば分かると思います。この仕事がやりたいです、というような熱意のアピールが必要な場合、そこは頑張ってみることで新たなステージに進めるかもしれません。
昔、友達が転職して初出社の日に飲み会をしたことがあるのですが、「職場の雰囲気が思っていたのと違った」と死んだ魚のような目で現れました。それでも結局4、5年そこで働き、その後の転職にも経験を生かせたみたいです。今はイキイキしています(笑)。
会社の苦手なところだけでなくいいところも探すこと、焦って決めないことも大事だと思いますよ!
Point.
・人それぞれ、社風に合う・合わないがあるのは自然なこと
・ただ、「ノリが体育会系」というだけで転職するのは早計かも
・地道な仕事を評価してくれる会社なら、辞めなくてもいいのでは
・会社のいいところを探すこと、焦って決めないことも大事
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2023年02月21日に公開されたものです