投資で失敗したくなかったら。リスクを抑えてかしこく運用する方法
「投資を始めたい」「将来のために貯金だけでいいのか不安」という女性に向けて初心者でも分かる投資に関する相談室を開講! マイナビウーマン読者アンバサダー「はたらくmuse」の投資初心者メンバーがFP大竹のり子先生に投資をいちから教えてもらいます。
今回のお悩み「かしこい分散投資の方法が知りたい!」
分散投資をうまく活用するといいとは聞くけれど、初心者の私がかしこく分散投資をするためにはどんな方法があるの?
わかな
投資をする「地域」を分散させてリスクを抑える
投資には、少なくともリスクがあることは前回もお伝えしたと思います。そこで身につけておくといいのが「分散投資」です。
分散投資とは、投資先を複数に分けることでリスクを抑えながら投資をすること。まだ判断などが難しい初心者の方にはとくにおすすめしたい方法です。
まず押さえておきたい分散投資の方法が、「地域」の分散。投資先を一つの地域に集中させないことで、リスクを抑えることができます。それから、異なる金融商品に分散させるということも大切。主なものとしては株と債券が挙げられます。
これらを組み合わせると、例えば、日本の株、海外の株、日本の債券、海外の債券というように分散投資ができます。これらを4分の1ずつの均等の配分にするのが基本的な分散投資になります。
とはいっても、なかなか海外の株や債券を個人で買うのはハードルが高いですよね。そこで、海外の株や債券で運用をしている投資信託を購入するなど、自分の代わりにプロが運用してくれる投資信託をうまく活用することで分散投資が簡単にできますよ。
「金融商品」を分散してかしこくお金を積み立てる
もう一つのポイントは、特性の異なる「金融商品」に分散しながらお金を貯めることです。
金融商品は商品ごとに特性が大きく異なります。分かりやすい例で言うと、例えば預金。預金はほとんどお金は増えないけれど、元本割れはしないし、いつでも引き出すことができるのがメリットですよね。
一方で、例えば投資信託は大きく増えるかもしれないけれど、損をする可能性もあります。貯蓄型の保険は、何かあった時の保障がついているのがメリットですが、気軽に解約して現金化はできないですよね。
こんなふうに、金融商品にはそれぞれ特性があります。賢くお金を増やしていくためには、それぞれの金融商品をメリットを生かすためにうまく組み合わせることも大きなポイントです。
例えば、毎月3万円を積立てお金を貯める場合、1万円は定期預金、1万円は投資信託、1万円は貯蓄型の保険といったように組み合わせると、それぞれのメリットを生かし、かつデメリットをカバーしながらバランスよく積み立てることができます。
お金をコツコツ積立をするなら、こういった「分散」を意識することをおすすめします。
今回のポイント
・投資をする「地域」を分散させてリスクを抑える
・海外への投資は「投資信託」をうまく活用する
・お金をコツコツ積み立てるなら「金融商品」の分散もポイント
海外への投資はハードルが高いと思っていたけど、投資信託なら安心してできそう! 「分散」を意識しながらかしこい運用を目指したいと思います!
(監修:大竹のり子、文・編集:マイナビウーマン編集部)
※この記事は2022年11月30日に公開されたものです