「教えていただけますでしょうか」は正しい敬語? 使い方と言い換え表現
「教えていただけますでしょうか」の言い換え表現
最後に、「教えていただけますでしょうか」の言い換え表現を見ていきます。場面や状況によって、これらの言い回しに換えてみるのもいいでしょう。
(1)「ご教授いただけますでしょうか」
よく聞く言い回しの1つに、「ご教授」があるかと思います。「教授」とは学問・技芸を教え授けることを指し、伝えるという意味では「教える」と同じです。
ただし、「ご教授いただけますでしょうか」という言い回しは、簡単な方法や教えを得たいという時に使用すると、大げさに捉えられてしまうかもしれません。専門性の高い知識やスキルを乞うシーンに絞って使用しましょう。
(2)「ご教示いただけますでしょうか」
「ご教示いただけますでしょうか」と言い換えるのも1つの手です。「ご教授」と混合する人も多いかもしれませんが、使用するのにふさわしいシーンが異なります。
「ご教示」であれば、比較的簡単な教えを乞いたい時に最適でしょう。例えば相手のスケジュールや会社の規則、仕事の大まかな手順が知りたい時などに使用できます。
(3)「ご指南いただけますでしょうか」
「ご指南」という言葉を耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。「教えていただく」といった意味では同じですが、使用シーンが限られます。
「ご指南」は芸事をはじめ、剣道や柔道といった武術を教わる時などによく使用される言葉です。ビジネスシーンよりは、趣味やプライベートで使用する機会が多いでしょう。
正しい言葉で仕事やスキルを教わろう
教えを得たい時に便利な「教えていただけますでしょうか」という言葉。謙譲語と丁寧語を組み合わせた敬語であることから、先輩や上司にも使用できます。
より丁寧に伝えたい場合は「幸いです」などの表現を添えたり、「ご教授」や「ご教示」に言い換えてみたりしましょう。
正しい使い分けや言い換え表現を知って、社会人としての礼儀を身につけましょう。
(にほんご倶楽部)
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※この記事は2022年11月11日に公開されたものです