退職経験者が実際に退職する時に悩んだことは?
ビズヒッツが運営するビジネス上の問題解決を考えるメディア「Biz Hits」は、退職経験のある男女320人に「職場への退職の伝え方」についてアンケート調査を実施し、その結果をランキング形式でまとめました。
退職の報告をする際に悩んだこと1位は「退職理由の伝え方」
退職経験のある320名に「退職報告する際に悩んだこと」を聞いたところ、1位は「退職理由の伝え方(90人)」でした。次いで2位に「伝えるタイミング(80人)」、3位に「慰留されたときの返し方(40人)」、4位に「相手の反応が不安(30人)」と続きます。
退職理由の使え方に悩んだ人が多くなっていますが、「退職理由の伝え方」「本音を伝えるかどうか」によっては、退職報告した後に気まずい雰囲気になってしまうため、悩む人が多いのでしょう。
また、「慰留された時の返し方」「相手の反応が不安」も含め、「報告後に相手がとるアクション」が分からなくて悩んだ人も多いようです。
退職の意思を上司に伝えたのは退職1カ月
次に、「上司に退職の意志を伝えた時期」を聞いたところ、最も多かったのは「退職1カ月前(36.6%)」でした。2位「退職3カ月前(20.9%)」、3位「退職2カ月前(17.2%)」と続きました。
退職1~3カ月前に退職意思を伝えた人が多数となっています。一般的にも「退職は1~3カ月前に伝えるべき」と言われているので意識して伝えるといいでしょう。
退職の意思を上司に伝えたタイミングは「勤務時間中」が1位
また、「退職の意思を上司に伝えたタイミング」を聞いたところ、1位は「勤務時間中(32.6%)」でした。2位「終業後(30.9%)」、3位「定期面談のとき(10.6%)」と続きました。
勤務時間中に報告した人がもっとも多くなっています。中には「退職も含め、勤務時間中に業務外のことを話すのはよくない」と考える職場もありますが、上司から勤務時間中の時間を指定されることも多いため、勤務時間中に報告する人が多いのだと考えられます。
また「終業後」「始業前」「休憩中」など、業務時間外に報告した人も多くなっています。業務時間外であれば、周りに人が少なく、上司と二人きりになれるチャンスが多いからでしょう。
退職理由を正直に伝えた人は67.2%
さらに、「退職理由を正直に伝えたか」と聞いたところ、正直に伝えた人が67.2%で、7割近くになりました。退職理由をどう伝えるか悩みつつも、結局正直に伝える人が多いというのが分かります。
ただネガティブな退職理由の場合は、正直に話すことで人間関係がギクシャクしてしまうことも。「どうせ辞めるんだから」と思うかもしれませんが、無用なトラブルを防ぐためには無難な言い回しを考えるほうが得策かもしれません。
まとめ
アンケートの結果、上司へ退職の意思を伝える際にもっとも悩むことは「退職理由の伝え方」でした。
また、退職をする際は会社や人間関係への不満をストレートにぶづけてしまうと、トラブルになることもあるので注意しましょう。できるだけ「前向きな理由」「上司が納得せざるを得ない理由」を伝えるのがおすすめです。
時期としては退職希望日の1~3カ月前程度に伝えるのが目安。仕事の予定や人員配置も考慮して、早めに伝えておきましょう。
実際に退職意思を伝える際には、まずはメールなどでアポを取り「突然申し訳ありませんが」と枕詞を添えて切り出すのがおすすめです。報告相手の都合や心情への配慮を見せ、悪印象を与えないように報告するのが円満退職への第一歩となります。
調査概要
調査対象:退職経験のある方
調査期間:2022年9月18日~10月2日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:320人(女性202人/男性118人)
※アンケート内の年齢は退職当時のものです。
(エボル)
※この記事は2022年10月26日に公開されたものです