プライスレスな魅力。ハイブランドを購入する前に知っておきたいこと
ハイブランドに興味はあるけれど、知識がない。そもそもハイブランドってどんなブランドのことを指して、どこでどうやって買うのがおすすめなのかもイマイチ分からない。そんな知識ゼロのアラサー編集部員が、ファッションスタイリスト・あきやあさみさんに「ハイブランドデビューの心得」を手取り足取り教えてもらう連載です。
来年30歳を迎えるマイナビウーマン編集部員のあっさんは、30歳の誕生日に自分へのプレゼントを買おうと画策中。
せっかくなら記念になるアイテムがいいな……ハイブランドとか。と思うものの、今まで興味を持ったことがなく、知識がない。
そんな状態で高額な商品を購入するなんてリスクが高すぎる。そう思ったあっさんは、ファッションスタイリストのあきやあさみさんに相談することにしました。
一体、どんなブランドがあるの?


かわいい&きれい系なイメージ
シャネル、ディオール、フェラガモなど上品で洗練されたイメージ
エルメス、フェンディ、ヴァレクストラなどシンプルでかっこいいイメージ
セリーヌ、サンローラン、プラダなどスポーティで活動的なイメージ
ルイ・ヴィトン、バレンシアガなど自然体でユーモアがあるイメージ
ロエベ、ボッテガヴェネタなど個性的&独創的なイメージ
グッチ、ヴァレンティノなど

いいですね! 「個性的&独創的なイメージ」にジャンル分けされるグッチは、私も大好きなブランドですが、シンプルなものからデコラティブなものまで取り扱いのテイストも幅広く、販売員さんも親切なので初心者にもおすすめです。
路面店と百貨店の違いって?


恐れる必要はありません! ちなみにハイブランドの商品は、百貨店や路面店で購入できるのですが、この二つの違いって分かりますか?

え、違いがあるのですか? 路面店には高身長イケメンのドアマンがいるってことくらいしか違いが分かりません……。

百貨店は他のブランドとの比較に便利で、路面店はブランドの世界観を味わうのにはぴったりな場所なんです。
初めてハイブランドのお店にお買い物に行く時は百貨店の中にある店舗がおすすめ。なぜなら、ある一定のブランドを目がけてくるお客さまよりもふらっと立ち寄ったお客さまの方が多いので、気軽に見にいけるんです。
百貨店の中にあるハイブランドのお店を一通り見て比較できるので、今までチェックしていなかったけれど、自分に合っているブランドが発掘できるかもしれないという期待もあります。


路面店は、百貨店やファッションビルでは味わえない「ブランドの世界観」を思い切り味わえるという良さがあります! 店舗の内装からBGM、香りまでトータルで考え抜かれた「そのブランドらしさ」を五感で感じることができる空間となっています。


実際にお店に入ったらびっくりするはずです(笑)。それ以外にも、ブランドを知り尽くしている販売員さんが、歴史やデザイナーの想い、おすすめの着こなし、バッグ・靴・アクセサリーなど全身コーディネートで提案してくれるという、丁寧なサービスを受けられるのも路面店ならでは。
前から欲しいと思っていたものを思い切って買う時などはブランドの本店や路面店で購入すると特別な思い出になりますよ。


一見、ハードル高く感じるかもしれませんが、今回30歳の記念として初めてハイブランドを購入するなら断然路面店がおすすめ。路面店で購入したという体験含め、記念になると思いますよ。

どれくらいの期間持つものなの?

店舗に行って商品を見てみたい気持ちになってきました! とはいえ、やっぱりどの商品も安くはないですよね。商品ってどれくらいの期間持つものなんですか?

そうですね……。3〜5年持てばいい、という気持ちで買いましょう!

え、3~5年!? 意外と短いですね……。

いえいえ、短くありません! 3〜5年間、毎日持つ気持ちで買うのです!

ま、毎日ですか? こんなお高いものを普段使いするんですか!?

そうです。信頼があって長く使えるのがハイブランドと言いましたが、「とても良いものを手に入れた!」と思っても一生物というのはなかなかないものです。自分の気持ちが変わったり、ファッションの好みが変わったり、トレンドが変わることも、もちろんあるからです。
30歳で初めてハイブランドのアイテムを手にする時は、「大事に取っておいて結局あまり使わなかった」とならないように、毎日持ちたいくらい好きで使いやすいものを探してどんどん愛用する、というのがおすすめです。まずは3〜5年使い倒す心持ちで選びましょう!

なるほど。買ったのに使わないのはもったいないですもんね。毎日使いたいと思うものというのも、探す時の候補に入れようと思います!

もし数年後「もう十分使ったな」と思ったら、次の人にお譲りするのもOKですし、まだまだ使いたいと思ったら、バッグのハンドルなどを交換をして使い続けるというのもおすすめです!
もちろん、メンテナンスをしながら結果として「10年使った」「孫の代まで引き継げた」ということも大いにありえますが、無理に気負わないことが大切ですね。

貧乏性だからか、特別な日用として購入し、長く使いたいと思っていましたが、毎日を一緒に過ごす相棒としての視点でアイテムを探してみます!
ブランドの知識をまた一つゲットしたあっさん。前向きに欲しいアイテムを探してみたいと思うようになりました。次回は、ブランドの選び方を教えていただきます。
(監修:あきやあさみ、取材・文:あっさん、イラスト:MAKOTO)
※この記事は2022年06月08日に公開されたものです