責任感とは? 責任感が強い人の特徴と自己PRのコツ
責任感の強さを長所として自己PRする時のコツ
責任感が強い人は、仕事に対して真面目な傾向があります。そのため、責任感の強さをうまくアピールできれば、面接や書類審査で先方に良い印象を与えることができるでしょう。
しかし、伝え方やエピソードを間違えると魅力が十分に伝わらなかったり、逆効果になる場合もあります。
そこでここからは、責任感が強いことを長所として上手にアピールするためのコツを紹介します。
(1)「義務を果たす=責任感が強い」ではないと理解する
先ほど紹介したように、責任感は「自分の任務や義務を果たそうとする気持ち」のことです。
そのため、「自分に与えられた仕事を全うしようとすること」は、確かに「責任感がある」といえるでしょう。しかし、それだけでは「責任感が強い」とはいいにくいです。
例えば、「私は責任感が強く、コンビニで働いていた時はレジの会計業務を正確に行い、お釣りを間違えずに渡していました」というアピールについて考えてみましょう。
レジで正しく会計をしてお釣りを間違えずに渡すことは、店員に求められる当然の義務といえます。このエピソードを根拠に「私は責任感が強いです」と言われても、面接官はあまり納得しないかもしれません。
当然の義務や役割をただ果たすだけでなく、そのために工夫したり追加で何かを行ったりして初めて、「責任感が強い」といえるのではないでしょうか。
このことを理解して、どのようなエピソードで責任感の強さをアピールするか考えてみてください。
(2)責任感の方向を間違えていないか考える
責任感の強さをアピールする時に気をつけたいのが、「責任感の方向を間違えていないか」です。
例えば、以下のような自己PRはどうでしょうか。
例文・エピソード
○○の仕事をチームで任されていた時、自分の作業は順調に進んでいたのですが、他のメンバーは遅れていました。
そのため、遅れを取り戻すように伝えました。
しかし状況が改善されなかったので、責任感を持って自分だけで終わらせました。
上記のエピソードは、責任感が強いことをアピールするのには適していないと考えられます。
なぜなら、チームで仕事をしている以上、「周りと協調せずに1人で全てを終わらせること」は「責任感が強い」とは言いにくいからです。
先ほどの例なら、「責任感がある行動」としては、「仕事が遅れた原因をメンバーに聞き、対応を考えようとした」「自分が主体となりチームで改めて役割を分担し、協力して仕事を終わらせた」などが妥当だと考えられます。
このように、責任感の方向を間違えてしまうと、面接官にかえって悪い印象を与えかねないので要注意です。
(3)具体的な行動と周囲からの評価を伝える
責任感の強さを上手にPRするには、具体的な行動と周囲からの評価を伝えることも大切です。
ただ「私は責任感が強いです」と言われても、面接官は納得できないでしょう。何をもって責任感が強いといえるのか、あなたがしてきた行動を具体的にアピールしてみてください。
また、あなたが責任感を持って行動したことに対して、周囲から「責任感がある」「信頼できる」などと評価された経験があるなら、ぜひ伝えましょう。
例えば、以下のようなエピソードが考えられます。
例文・エピソード
プロジェクトを成功させるため、自分が主体となってチームのメンバーと話し合いながら、常にベストと思われる方法を考え、実行してきました。
その姿勢に対し、上司から「あなたは責任感が強くて安心して仕事を任せられる」という言葉をいただきました。
私が所属する営業チームの成績を上げるため、2年前に配属されてからこれまでの間、積極的にロールプレイを行ったり、メンバー全員が使っているプレゼン資料の改善を提案したりしてきました。
その結果、「責任感が強く信頼できる」という評価をいただき、今期からチームのリーダーを任せていただいています。
具体的にどのような行動をして、第三者からどう評価されたかを伝えることで、より説得力のある自己PRができるでしょう。